レビュー
2005/06/29 17:43 更新


「ガンダムトゥルーオデッセイ〜失われしGの伝説〜」はガンダムゲームに新たな風を巻き起こす (1/2)

これまで、アクションやシミュレーションというジャンルが定番だったガンダムゲームの世界。そこに現れた本作「ガンダムトゥルーオデッセイ〜失われしGの伝説〜」は、RPGとして新たなガンダムワールドを展開させた意欲作だ。ガンダムとRPGの組み合わせは初めてではないが、はたして本作はガンダムファンにどれだけ受け入れられるのだろうか?

ガンダムを知らない人にもお勧めのガンダムゲーム

 かれこれ40時間以上この「ガンダムトゥルーオデッセイ〜失われしGの伝説〜」をプレイしているが、まだまだコントローラを握りしめている。しかも、主人公トラッシュの1つの戦いが終わったときには、むしろここからが本当の戦いだと言わんばかりの展開が待っていた。

 地上全体を移動できるようになるまではそんなに時間がかからなかったため、このままの展開でボチボチ終わりかなと油断していたのだが、なんだろうこのボリュームの大きさは。ふとオープニングムービーを見直してみれば、ZZガンダムが宇宙で戦っているシーンもあるじゃないか。正直、なめていた。

 主人公トラッシュと仲間のフリッツの冒険は、殺された孤児院の仲間達の仇を取ろうと、禁断の「G(グローリー)システム」を使いモビルスーツ(以下MS)を生み出すところから始まる。このMSに乗り込み、仇を求めてトラッシュとフリッツは戦っていくというわけだ。そこには仲間との出会いもあれば、強敵との遭遇、仲間との辛い別れなども待ち受けている。そして、戦いをこなしていけばキャラは成長していき、魔法的な役割をもつ「テクニック」やアイテムの存在、武器の装備などを得るなど、普通のRPGとしてスムーズに入り込んで要素に満ちている。

wk_0629GTO01.jpg

主人公のトラッシュ、そしてフリッツは孤児院の出身。トラッシュの左右で違う瞳の色に、つい物語の鍵を感じ取ってしまうが……

wk_0629GTO02.jpg

突然、孤児院を襲ってきたザクの小隊。中央にいる黒いザクがトラッシュを戦いの世界に引き込むことになる。だが、この黒いザクがトラッシュに銃口を向けたザクを静かに制するシーンを見て、ガンダムに出てくるジオン軍の兵士のようなカッコよさを感じた。でも、孤児院燃やしてるんだよね

wk_0629GTO03.jpg

街では人との会話でヒントを得ることも。街の中を歩いていれば以外な場所に宝箱もある。やることは本当にそのままRPGだ

 原作となるアニメ版のガンダムシリーズと本作の境界線については、ストーリー的なつながりはなく、ユニットとしてMSやMAが登場するだけと思ってもらっていいだろう。部分的に使われている要素はあるものの、基本的な世界観やストーリーは完全にゲームオリジナル。仲間を何よりも大事に、そして何事にも前向きに戦い続けるトラッシュの姿は、原作のガンダムシリーズを知らない人でも十分に楽しめる内容ではないだろうか。

wk_0629GTO04.jpg

仲間達との出会いや別れはトラッシュを成長させるキーワードとなる。純粋でまっすぐなトラッシュの性格に、少々まぶしく感じてしまったり

wk_0629GTO05.jpg

MSは情報とECAPS(L)を用いて「Gシステム」を使い作り出す。できるMSはわかっていても、姿を現す瞬間にはなんだかドキドキして楽しい。情報を集めてMSを作り出すというシステムもよく考えられていて、妙に納得してしまった

wk_0629GTO06.jpg

最初に乗るMSがジムとザク。そりゃ、最初からガンダムなんて期待はしてないが、Gシステムから姿を現したジムを見たとき、何だかガッカリな気分に満たされた。それを思うと、ボールを与えられた連邦軍のパイロットはどんなに落ち込んだことだろうか……

 もちろん、知っている人であればシナリオがゲームオリジナルであるからこそ、ガウが登場するシーンや、Zガンダムを入手するために必要になる機体があるだとか、なるほどと唸ってしまうようなシーンが多く盛り込まれている点に注目してほしい。「機動武闘伝Gガンダム」好きとしての筆者としては、DG細胞がらみの話が出てきたときには盛り上がった。

本作の最大の特徴はMSのカスタマイズにあり!

 戦いを続けていく中で、単純に手に入れたMSに乗り換えていくだけではなく、各パーツを組み替えたり、装備武器の組み合わせが自由にできるあたりが、これまでのガンダムゲームにはない要素として楽しめた。ゲーム序盤では、ジムのボディにゲルググの脚部、肩のアーマーはグフなんていう組み合わせにしてみては「ありえね〜(笑)!」なんて口にしながらも、ついついMSカスタマイズにのめり込んでいる自分がいる。

 感覚的には、「フロントミッション」シリーズや「アーマード・コア」シリーズなどに近いカスタマイズの要素と思ってもらっていいだろう。また、本作には重量やエネルギー供給による積載制限という概念がないので、パーツの組み合わせがほとんど自由に行える点はとても気に入った。

 ただ、強力なMSが手に入ると、パーツを変更させることに躊躇してしまい、中盤以降強力なMSがパーティーに行き渡るとカスタマイズの意識が下がってしまうのが残念。どうしてもパーツ単体での入手機会にムラがあり、強引にMS間でパーツの付け替えでもしない限り、本来の形でおさまってしまう時期が多々あった。その点のバランスが少々気になってしまう。

wk_0629GTO07.jpg

頭とボディをいじることはできないが、肩のアーマーと腕部、脚部を自由に付け替えることが可能。ザクにドム脚なんてのは序の口で、ガンキャノンにズゴックの腕、ガンダムにキャノン砲なんて楽しみ方もある。だが実際には、遊び心よりも現実的な戦力を優先してしまうのは言うまでもないが

 装備に関しては、MSの許容量と武器の大きさを考えながらパズルのようにバランスをとるのが特徴。大きくてエネルギーの消費は激しいが威力においてはバツグンだったり、小さいながらも使い勝手がよかったりと、どのMSにどんな装備をさせるのか、キャラの持つテクニックやブースト技の特徴を頭の片隅に置きながら「テトリス」のように組んでいく。武器の形状に頭を悩ませながらも強くなっていくMSで戦闘に挑むのが、もう楽しくてしょうがない。

wk_0629GTO08.jpg

MSごとに装備できる許容量が決まっているので、そこにパズルのように装備品を当てはめていく。形がいびつな装備品もあるので、マス目の数は足りるのに形が合わないなんてことも多い。ここは頭を使うところだ

楽しいからこそ言いたい、戦闘のあともうひとつ

      | 1 2 | 次のページ

[大戸島さんじゅうご,ITmedia]

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


-PR-Game Shopping