カタい頭のオヤジになるな!(2/2 ページ)

» 2005年07月08日 15時28分 公開
[卯月鮎,ITmedia]
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あなたが得意なのは言語系? それとも数字系?

 それでは、15種類の内容とポイントを一気に紹介しよう。

ジャンル「言語」

  • 推測しりとり……「なまけもの」、「ふゆ」、「ゆきおんな」。表示された単語を上からしりとりになるように並び替える。1文字目が○で伏せられている問題もあり。「○ーピング」となった場合、ここに「ド」が入るか「テ」が入るか、推測しなければならない。
  • バラバラ単語……1文字1文字バラバラな単語を、言葉の順番通りタッチしていく。「ば」「そ」なら「そば」、「ー」「ュ」「ジ」「ス」なら「ジュース」といった具合。文字数が少ないうちは単純作業だが、長い単語には要注意。「パイナップル」だと思ったら「アップルパイ」なんて例も。
photo 「バラバラ単語」。一見簡単そうに見えるが、焦るとなぜか間違った文字を選んでしまう。頭と手がうまく一致しない
  • 単語スロット……「[フ]リコプター」の「フ」の部分を50音表の上か下、どちらにズラすかを判断し、正しい単語にする。この場合、下にズラすと「ヘリコプター」に。高難度の問題では、「がんムドリ」→「ぎんメダル」のように、複数の文字がズレるのでパニック必至だ。

ジャンル「記憶」

  • 音記憶……何種類かの動物や楽器が順番に音を出すので、それを覚えて同じように下のパネルをタッチする。目だけでなく耳でも記憶することが好成績への道だろう。
  • フラッシュ記憶……「88」、「86233」など、一瞬画面に表示される数字を覚えて、正しい数字を入力する。数字の他にハートやスペードなどのマークが表示されることもあり、これが厄介だ。
  • カード記憶……お天気マークや草花など、何枚かのカードが表示されるので記憶する。「おぼえた」を押すと見本のカードのどれかが消えるので、同じものを選択肢の中から選ぶ。覚える時間も制限時間に入っているので、イメージでパッと覚えよう。
photo 「カード記憶」。「?」になっているところに、もともと入っていた絵柄をクリックする。消える場所はランダムなので、うろ覚えでは厳しい

ジャンル「分析」

  • 数当て積み木……さまざまな形に組み合わされたブロックの数を計算して答える。難易度が高くなると、問題を構成するブロックの数は50を越えることも。9個や16個の塊で数えると早い。
  • あみだ迷路……あみだに横線を1本だけ引いて、画面上部の動物がうまく下までゴールできるようにする。動物は複数いることもあり、通るコースを何通りも考えるとややこしい。
  • 重さ比べ……上画面に表示される、天秤の傾きを見比べて、一番重い品物を選ぶ。個人的には、これがもっとも難しいと感じた。複雑になってくると、天秤に乗る品物は3〜4個と増える。左右の天秤からいらないものを引き算する能力が必要だ。
photo 「重さ比べ」。論理的に考えないと解けない上級問題。“2つが釣り合うならば、両方とも一番重くはない”という発想の転換も重要

ジャンル「数字」

  • 金額比べ……表示された硬貨の合計額が、左右のお皿でどちらが多いかを比べる。左には500円玉が1枚と10円が2枚、5円が2枚、右には100円玉が4枚と50円玉が2枚、5円玉が4枚、なんて感じで、見た目の枚数の多さと金額が比例しないのがポイントだ。
  • 合わせた数……上画面に表示された物の数と合計数が同じになるように、下画面から2種類のパネルを選ぶ。上にバスが5台表示されているとしたら、パイナップルが4つのパネルと潜水艦が1隻のパネルをタッチ。瞬間的に数を把握する能力が要求される。
  • ひらがな計算……数字もプラスマイナスの記号もすべてひらがなで表示された式を計算していく。「じゅうななたすななは」、「さんく」といった単純な式だけではなく、「にたす[?]はじゅうなな」、「じゅうごひくろくたすじゅういちは」と、複雑なものも登場する。
photo 「ひらがな計算」。文字がすぐ数字に結びつかないので苦戦する。「じゅう」と「じゅうに」と「にじゅう」の読み間違いをなくそう

ジャンル:知覚

  • ぐるぐる影絵……シルエットになっている絵と同じものをすべて選んでタッチ。レベルが上がると、シルエットは4〜5種類表示され、重なってグルグルと回る。観察力と注意力が問われる。
  • ペア探し……9枚や12枚といったパネルの中から、同じ絵柄のペアを探してタッチする。人によって得意不得意が一番分かれるのでは? 制限時間が迫ってくると焦ってどうしても見つからないこともしばしば。
  • 分解パズル……上画面の図形と同様に組み上がるように、分解されたピースをすべて選ぶ。不要なピースを選ぶとミス。どのパーツがどこに入るのか、頭の中で図形を移動させよう。
photo 「分解パズル」。確実に使われるはずのパーツから埋めていくのが基本。1つ埋まれば、残りのパーツの想像もつく。

 と、このようなバラエティに富んだ15種類が用意されている。面白いのは、成績を伸ばそうと真剣にプレイしているうちに、新しいやり方、考え方が見つかる瞬間。たとえば、分解パズルでは「正解の図形ではなく、いらない図形に注目すればいい」と気がつくことで、成績がグッと伸びる。

 自分の脳が進化していくのが実感できて、ほれぼれする気分だ。また、5ジャンルに分かれているため、誰でも1つや2つは得意なジャンルがあるのも、このゲームのミソ。自分の得意なジャンルは自慢したいもの。「試しに誰かにやらせてみたい」、そう思わせるのがうまい。

 問題の中身は、セガの往年のアーケードゲーム「タントアール」や「イチダントアール」のイメージに近いが、ゲーム的な演出を省いたうえ、60秒という制限時間を設定したことで、プレイには緊迫感が溢れ、否応なく集中力が高まる。

 ただ、残念な点を挙げれば、先に発売された「DSトレーニング」にはあった、カレンダー機能による毎日の成績管理がないこと。答え方も、パネルにタッチして正解を選ぶものが多く、数字や文字入力の問題があれば、もっと楽しめるものになっただろう。

 すでに「DSトレーニング」を遊んでいるユーザーにとっては、ひと味物足りないかもしれない。発売日的には後発だっただけに、もったいない部分だ。

 遊べるモードは3種類。5ジャンルからひとつずつ問題が出題され、総合的に頭のやわらか度を測って段位認定する「やわらかテスト」、高得点を目指して各問題を自由に練習する「あたまのストレッチ」、1カートリッジで最大8人まで対戦できる「たいせんあたま塾」。

photo

 対戦は、「目標ポイント」や「カウントダウンの有無」などルールを変えられる。ニンテンドーDSを持っている友人が多いなら、かなり盛り上がるのではないだろうか。大人も子どもも成績にそれほど差はつかないので、親子で勝負しても面白そうだ。

 本作や「DSトレーニング」のおかげで、楽しみながら脳の力が向上するというのは素晴らしいこと。1秒でも早く解こうと頭をフル回転させているときは、猛スピードで落ちてくる「テトリス」や、瞬間的に連鎖の道筋を立てているときの「ぷよぷよ」のプレイ感覚に近い。脳の隅々まで働かせる。「やわらかあたま塾」で固くなってしまった頭をもみほぐそう。

やわらかあたま塾
対応機種ニンテンドーDS
メーカー任天堂
ジャンル脳活性化ソフト
発売日発売中(2005年6月30日)
価格2800円(税込)
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