インタビュー
2005/08/23 17:31 更新


まだまだ機能拡張は続く――PSPシステムソフトウェア開発者に、新機能の詳細や今後の展望を聞く (3/3)


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動画や音声のフォーマットは、可能な限り対応していきたい

――動画再生関係ですが、今回新たにH.264ベースのMPEG4ファイルの再生がサポートされましたが、それ以外の動画形式がサポートされる可能性はありますか?

川西氏 サポートできるものに関しては対応していきたいと思っています。ただ、他社の形式に関してはこちらで自由にできないという部分もありますので、まずはスタンダードなものをサポートしていきたいと考えています。

 あとは、高画質化という意味で、高いレゾリューションのものや、高いビットレートのものをサポートすることは対応できると思います。MPEG4-AVCは、高画質化を狙っていきたいと思っています。

―― 一部では連携されていると思いますが、メモリースティック対応のAV機器との連携も視野に入っているんでしょうか?

川西氏 メモリースティックには、動画フォーマットが設定されていますので、メモリースティック対応のAV機器側でPSP向けに特別に対応するということはありません。メモリースティックの動画フォーマット(MPEG4)であれば再生可能です。

――では音声に関してですが、今回新たにAACがサポートされましたが、これはなぜでしょうか。あと、AACファイルのうち、拡張子「.m4a」のファイルが認識されませんが?

川西氏 AAC自体は標準化されたフォーマットですので、それに合わせてサポートさせたに過ぎません。

――ただ、ソニーが発売している携帯音楽プレーヤーで、AACをサポートしている製品はありませんよね。その中であえてPSPでAACをサポートしたというのは、なにかの意図があるのかなと感じたのですが。

川西氏 もともとAACの技術自体はPSPに搭載されていました。メモリースティックの動画の音声部分はAACを利用していますので、その部分を切り出したに過ぎないです。

――でも、.m4aの拡張子のファイルをそのまま転送して再生できればいいな、と考えているユーザーは多いと思うのですが

川西氏 もちろん、可能性があれば前向きに検討したいと思います。

――個人的には、PSPでAACをサポートする必然性がよく分からなかったんですよ。ソニーの製品ということを考えれば、ATRAC3系とMP3だけをサポートすればいいと思っていたものですから。

川西氏 やはりユーザーの気持ちに立ってみれば、何でもサポートしているのがいいんですよね。そういう意味では、1つでも多くサポートしていきたいと思っています。いろんな事情でサポートできないものもありますが、AACはもともと対応していましたので、1つ追加したという形です。

――そうなると、やはり拡張子の部分もなんとかしていただきたいところですが(笑)。

川西氏 いつか実現できるといいですね(笑)。

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――音声や動画の再生機能が充実したことで、PSP起動時にUMDをブートするのか、ホームメニューを起動するのか選択できるようになるといいんですが。

川西氏 UMDが入っていなければホームメニューになります。

――でも、UMD抜くの面倒ですよね(笑)

川西氏 UMDの自動起動をするかどうか選択できるように、ということですね。これは、PSP自体が多機能になって、コンテンツのジャンルが広がっているということの証明でもあるのでしょうね。

 当初は、UMDを入れてゲームが起動すればいいというものだったと思いますが、コンテンツの幅が広がったことでそういった選択肢も必要になってきたということでしょうね。貴重なご意見として考えさせていただきます。

――今回のバージョンアップに加えて、さらにびっくりというか、隠し球のような機能拡張があるとしたら、どういったものが考えられるでしょうか。

川西氏 いっぱいありますよ、まだ。

――ネットワークに関係することとしては、ゲームのダウンロードといったようなものも実現できそうですが

川西氏 それはまた別の話になりますが、検討していきたいとは思っています。

――メモリースティックからプログラムを起動できるという仕様を活用できますよね。

川西氏 将来的には、ユーザーがゲームを作って配布するということも含めたいですね。本格的なものでなくても、簡単に何かが作れるというのができればいいですね。



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[聞き手:平澤寿康,ITmedia]

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