これぞ男のロマン。文明の利器がほとんどない無人島で、キミは生き残れるか?:「サバイバルキッズ〜Lost in Blue〜」レビュー(2/2 ページ)
いきなり毒キノコの洗礼
ここからは、プレイレポートをお届けしよう。
浜辺にひとり打ち上げられた主人公のだいちを操作してさっそくゲームスタート。まずは、濡れた服を乾かして休むため、洞窟を探し、火を起こさなければならない。波打ち際を歩いていると、ヤシの実を発見した。ひとまず拾って食べてみる。水分ゲージが20%から30%へと回復、でも、お腹はあまり膨れなかった。
浜辺から離れて野原を歩くも、洞窟は見あたらず。そうこうするうちに、上画面のパラメータを見ると、満腹ゲージは早くも25%を切り、“お腹すいたな……”と、主人公のつぶやきが聞こえた。これはマズい。早く食べ物を探さなくては。
しばらく歩くと、運良くきのこが固まって生えている一帯に到着! 拾ったのは「キノコ(橙)」。説明を読むと「平たくてオレンジ色のキノコ」とのこと。今ひとつ勇気がでず、躊躇していると、満腹ゲージがとうとう0%を記録した。ここは決断の時! オレンジ色のキノコを食べてみる。えーい、バクッ。空腹度はあまり回復せず。
しかし、どうやら大丈夫だったらしい……と、思ったのも束の間、“う、お腹が痛い……”との表示が!! やはり毒キノコだったようだ。こうなると、しばらくは何も食べられず、パラメータは減る一方。幾多のゲームをクリアしてきた筆者が、不覚にも開始5分でゲームオーバーになってしまった。さすがサバイバル、恐ろしい。
気を取り直して2回目に挑戦する。これは計画的にプレイしないとダメだ。ウロウロしていては始まらない。右端から崖に沿ってくまなく歩く。ヤシの実も、いざという時まで取っておくことにした。やがて洞窟らしき穴を発見! これで一安心だ。
途中で見つけていた、木の皮と木の棒を合成して「火起こし器」を作り、人生初となる火起こしにチャレンジしてみる。R・Lボタンを交互に押して木をこすり、ゲージが一定以上になったら、今度はニンテンドーDS本体のマイクにフーフー息を吹きかける。1度目はボタン押しのリズムが狂って失敗したが、2度目で火がついた。チャッカマンがあればいいのに……。
1晩寝て、2日目は食料探し。木をタッチで揺すってヤシの実を落とし、食いつなぐ。浜辺を調べ、タッチスクリーンで砂を掘って潮干狩りもやってみたが、貝は生では食べられないらしい。困ったなあ。
3日目は、少しこの生活にも慣れてきたので、思い切って遠出を試みる。川を渡り、ちょっと歩くとイベントが発生、なんと女の子と遭遇した! どうやら同じ船の乗客だったらしい。
“ケガはないんですが、波打ち際でメガネを落としてしまって”。“ああ、それなら僕も探すよ”。“バキッ!”。思い切り女の子のメガネを踏んづけてしまっただいち。責任をとって、仕方なく、あおいと名乗る彼女の手を引いて、本拠地の洞窟へ連れていくことに。これからは、2人でのサバイバルが始まる。
翌日、話を聞けば、あおいは料理ができるという。そこで貝やワカメ、ヤシの実を渡すと、「ワカメの串焼き」を2つと「シジミの妙なサラダ」を作ってくれた。“すいません、ちょっと失敗しました”との言葉通り、満腹ゲージの回復は24%どまり。でも、食事は楽しい。何はともあれ、冒険する体勢は整った。明日からは、もっと島の奥を目指そう……。
ゲームはこのあと、自然との触れ合いばかりでなく、島に残る遺跡の謎を解く展開に発展する。「2人で協力してスイッチを入れる」なんて仕掛けもある。
2人を待つ運命は?
無人島での暮らしもいいが、だいちとあおいのコミュニケーションも本作のポイントだ。あおいの“この島は無人島なんでしょうか?”という問いに“そうかも知れないね/ははは、それはないでしょう/僕がいるから無人島じゃないよ”といったような三択を選ぶシチュエーションも登場する。答え次第では2人の関係も変わり、さまざまなイベントも発生する。相談に乗ってあげたり、手をつないで川を渡ったり……。
たった2人しかいない無人島。これもある意味“男のロマン”といったところか!? とはいえ、あおいはひとりでは何もできず、彼女のHPが0になってもゲームオーバーなので、2人になれば喜びも2倍だが、負担やプレッシャーも2倍になる。
最後に結論を言うと、本作は最近のソフトでは珍しく、ゲームオーバーと隣り合わせの厳しいタイトルだ。見え見えのチュートリアルなどはなく、何をするにも“生き延びる”ことが第一条件。そのギリギリのバランスにしびれる。クリアしたいからといって、どんどん先へ進んでは命取りになる。少しずつの積み重ねが、未来を切り拓くのだ。
テーマの無人島という切り口はゲーム的に別段珍しいわけではない。こうした厳しいゲームも過去にはPCなどを中心に、しばしば見られた。だが、昨今のコンシューマゲームでは、逆に新鮮に映る。
本作はルートが分岐するマルチエンディング方式。そのうえ、クリア後にはあおいでプレイするモードや、何日生き延びられるかを競うチャレンジモードもあり、ボリュームが少ないと言われるニンテンドーDSソフトの中でも、本作に限っては、かなりの遊びごたえを誇る。
都会の中で、毎日なんとなく生きている現代人よ、「サバイバルキッズ〜Lost in Blue〜」で、生きる喜びを体感しよう。
サバイバルキッズ〜Lost in Blue〜 | |
対応機種 | ニンテンドーDS |
メーカー | コナミ |
ジャンル | サバイバル・アドベンチャーゲーム |
発売日 | 発売中 |
価格 | 5229円(税込) |
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
-
小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
-
【今日の計算】「2+13×2−6」を計算せよ
-
柴犬が仮設住宅に入ると、布団に隠れた大好きなお姉ちゃんが! 被災した柴犬が見せた最高の笑顔に「こちらまで幸せな気持ちになります」
-
パパがヒゲをそって大ショックな息子の反応が3600万再生 予想外な落ち込みように両親苦笑い【海外】
-
トリンドル玲奈の結婚相手は誰? 2024年に2歳年下俳優と結婚発表、ラブラブ2ショットを公開
-
「人生で一度は見てほしい」「息をのむ美しさ」 この世のものと思えない幻想的な“一本桜”に15万いいねの大反響
-
元パティシエ直伝、スライスチーズを使う激ウマ蒸しパンが209万再生! あまりのおいしさに「秒でなくなった笑」の声も
-
【今日の計算】「101×99」を計算せよ
-
スマホがネットにつながらないと思ったら…… 想定外すぎる落とし物の事例に「こわ!」「こんなん初めて見た」と驚く声上がる
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
- 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
- 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
- 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
- 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
- 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
- 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
- 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」