インタビュー
2005/09/15 20:57 更新


「Xbox 360の購入意欲はこれからどんどん高まっていく」――ピーター・ムーア氏に日本市場での展望と意気込みを聞く (1/2)

東京ゲームショウを明日に控え、マイクロソフトは記者発表会を開きXbox 360の日本での発売日や価格を発表。その発表会の直後、Xboxのキーマンであるピーター・ムーア氏にインタビューする機会を得た。今度こそ日本で成功できるのか、その展望を聞いた。

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Microsoftバイスプレジデント ピーター・ムーア氏


ローンチタイトルは氷山の一角、まだまだタイトルは登場する

――今日の発表会での参加者の反応を見て、どのように感じましたか?

ピーター・ムーア氏(以下、ムーア) 私は、今回発表された内容について何カ月も前から知っていましたので、その質問は逆に私の方からしたいですね。発表会はいかがでしたか?

――そうですね、発表会全体に関してはよかったと思います。ただ、インパクトというか、驚きが少なかったように思います。例えば、隠し球タイトルの発表などがあればよりよかったのではないでしょうか。もちろん、今後いろいろなサービスやタイトルの投入を考えられているとは思いますが、日本市場に対してどういった戦略で取り組もうと考えていますか?

ムーア 今日の発表会で紹介したように、Xbox 360のローンチでは、Xboxの時とは異なり、すばらしいコンテンツ(ゲームタイトル)が投入されることになります。すでに日本の多数のパブリッシャーがXbox 360向けとして100以上のタイトルを開発しています。日本のパブリッシャーが我々を信じてくれれば、日本の消費者も信じてくれると思います。

――確かに、多数のパブリッシャーがXbox 360をサポートしてたくさんのタイトルが開発されているとは思います。しかし、ローンチタイトルの一覧を見る限りでは、ややインパクトに欠けるラインアップのように思うのですが?

ムーア 私はそうは思いません。板垣さんが制作されている「DEAD OR ALIVE 4」は今回はお見せできませんでしたが、「ナインティナインナイツ」や「PGR3」なども含めて、ローンチタイトルはプレイステーション 2発表の時のタイトルとは比べものにならないクオリティになっています。また、ローンチタイトルはほんの氷山の一角に過ぎません。10月にヨーロッパで行われる発表会では、より多数のタイトルをお見せできるでしょうし、実際にプレイもできるようになります。隠し球があればといわれましたが、ローンチタイトルや本体価格など、日本の消費者のみなさんに対していい発表ができたと思っています。

――プレイステーション 2のユーザーを取り込もうと思った場合には、DEAD OR ALIVE 4などだけではなくて、「ブルードラゴン」や「ロストオデッセイ」などの坂口さんが開発されているタイトルが重要になってくると思います。ただ、そのあたりのタイトルはまだ発売時期が発表されていませんが、不安はありませんか?

ムーア ブルードラゴンやロストオデッセイは、まだ発売日などを発表していませんが、きちんと準備ができた段階で投入することになります。Xboxの場合と異なり、ブルードラゴンとロストオデッセイは100万単位でのユーザーを獲得できる重要なタイトルです。ですので、それらタイトルによって多数のユーザーを呼び込めると考えています。また、こういったタイトルを用意しているということは、日本市場に対して長期的な視野でコミットメントしていることの現れでもあります。

――最近のゲーム会社の動向として、マルチプラットフォームというものがあります。今後は、Xbox 360とプレイステーション 3の双方で発売されるタイトルが増えてくるでしょう。この点に関してはどのようにお考えでしょうか?

ムーア 次世代のゲーム機に関してはその通りだと思います。これからは1つのプラットフォームに向けてだけタイトルが開発されるということは減っていくでしょう。そういった状況の中では、ファーストパーティ、つまりMicrosoft Game Studiosにプレッシャーがかかってくることになるわけです。しかし、すでに大きく成長したブランドも持っていますし、そういったものを大事にしつつ、ソニーに対抗できるタイトルを出していきたいと思います。

Xbox 360の価格は戦略的でお買い得だ

――日本でのXbox 360の販売価格が発表されましたが、海外での販売価格よりもやや安く設定されているように思います。これは、日本市場のことを考えてのことでしょうか?

ムーア 価格を決める場合には、消費者にとってどのあたりの価格が最もお買い得に感じるか、しっかりと調査しています。日本で発売されるXbox 360パッケージには、HDDユニット、ワイヤレスコントローラ、メディアリモコン、D端子 HD AVケーブルなどが含まれたうえで3万7900円、消費税を含んでも4万円を切る価格で販売されるということで、非常に戦略的な価格だと言えます。これはかなりお買い得でしょうし、我々としても責任ある価格を付けたと思っています。

――ただ、一般的な消費者であれば、4万円近い価格のゲーム機は高いと感じる人が多いと思います。やはり日本でも、欧米で発売されるXbox 360ベースシステムのような、低価格パッケージも用意すべきだったと思うのですが?

ムーア プレイステーション 2が登場したときには、HDDもなく、ワイヤレスコントローラもなく、ヘッドセットもなく、ゲームもない状態で3万8800円(税抜き)という価格でした。Xbox 360には、次世代の機能がほぼ全て盛り込まれた状態で4万円を切る価格です。これがどうして高いというのですか?

――機能面を見ると、確かにそのとおりです。しかし、Xbox 360はゲーム機です。ゲーム機を約4万円出して買うということを考えると、やはり大多数の人が高いと感じるはずです。それは日本だけではないでしょう。だからこそ欧米では廉価モデルが用意されているのだと思います。しかし、日本では廉価モデルは用意されません。

ムーア 丸山さんとも協議した結果、日本でのコンテンツのユニークさを考えるとHDDユニットは同梱で発売するほうがいいと考えました。「ファイナルファンタジーXI」のこともありますから。実際に市場調査をするにあたって、消費者にいろいろと意見を聞いてみました。Xbox 360は、HDDユニットが付属して、DVDビデオが見られて、インターネットやXbox Liveに無料で接続できて、MP3プレーヤーやiPodやデジタルカメラも接続して活用でき、Windows Media Center Edition搭載PCと連携して保存されているコンテンツが活用でき、もちろんゲームも楽しめ、ワイヤレスコントローラが付属して、世界中の人とヘッドセットを利用してコミュニケーションが取れる。それで3万7900円という価格を示したら、ほとんどの人がいい価格であると答えました。

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[聞き手:平澤寿康、今藤弘一,ITmedia]

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