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2005/09/17 01:38 更新

東京ゲームショウ2005――ロビー・バック基調講演リポート:
目標はコンセプトリーダーからマーケットリーダーへ

東京ゲームショウ2005と併催されているTGSフォーラムにおいて、Microsoftシニアバイスプレジデントのロビー・バック氏による基調講演が行われた。

 「強調したいのは、今デジタルエンターテインメントは“HD時代”を向かえようとしているということです。これは世界的で国境をまたがる革命で、ゲーム業界の常識を変えようとしています。そして、Xbox 360が、世界で初めて登場する次世代のゲーム機であり、初めてのハイデフエンターテインメントプラットフォームなのです」と、登壇したロビー・バック氏は冒頭で次のように語り、Xbox 360が次世代を担う強力なゲーム機であると語った。そして、E3など過去の様々なイベントで語られてきた内容を繰り返すように、Xbox 360の特徴を説明していった。

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Microsoftシニアバイスプレジデントのロビー・バック氏。過去の基調講演と同様に、Xbox 360の特徴と成功のための要素を説明

 Xbox 360の特徴としてロビー・バック氏は、「ハイデフエンターテインメント体験」、「想像を超える刺激的なゲーム」、「ゲームでのコミュニティづくり」、「コネクティビティ」、「カスタマイズ」という5つのキーワードをあげた。

 ハイビジョンクオリティの映像体験を実現、これまでの常識を覆すHDクオリティのゲームタイトルの供給、Xbox Liveを書くとした世界規模のゲームコミュニティの形成、、Windows PC、デジカメ、MP3などの家電製品などを接続してエンターテインメントコンテンツを活用する、機能面やデザイン面を自由にカスタマイズできる。

 これらがXbox 360によってすべて現実のものとなる。そして、これまでにないまったく新しい体験ができ、Xbox 360がデジタルエンターテインメントライフスタイルの中核になれる。これがマイクロソフトが考えるハイデフエンターテインメントの姿であり、Xbox 360開発のベースとなっている考え方である。そして基調講演では、これらを説明するために、Xbox 360向けのゲームとして期待されている「ギアーズ オブ ウォー」のデモや、Xbox 360本体にMP3プレーヤーを接続して音楽データなどを活用する方法が、実際にXbox 360の実機を使って実演された。

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次世代ゲーム機のキーワードとして、ハイデフエンターテインメント体験ができることなど5つの項目を上げ、Xbox 360にはそれらが備わっていると説明

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日本では2011年に地上波テレビ放送がデジタル方式に切り替わるため、今後ハイビジョン対応テレビの普及が加速し、ハイデフへの要求も高まる

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Xbox Liveを活用し、ワールドワイドでのコミュニティ形成が可能

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iPod shuffleをXbox 360本体のUSB端子に接続して保存されている音楽データを活用するデモが行われた

 また、Xbox 360がコンセプトリーダーではなくマーケットリーダーに成長するための鍵として、ロビー氏は4つの要素をあげた。パワーを持つ先進的なプラットフォーム、充実したゲームラインアップ、オンラインサービス、そしてハイデフの体験だ。そして、それらすべてをXbox 360は兼ね備えていると指摘、Xbox 360がマーケットリーダーに成長する要素を十分に満たしており、それが目標であるとロビー氏は語った。

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先進のハードウェアやオンラインサービス、すばらしいゲームラインアップなどがXbox 360では実現されており、マーケットリーダーに成長する要素を満たすと解説

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すでにXbox 360の生産は開始されている。そして、今年の年末に日本、アメリカ、ヨーロッパで発売される

 今回の基調講演の全体的な内容や、ゲームのデモ、各種機能面の実演部分などは、15日の記者発表会、7月のXbox Summit 2005、過去のE3などで解説・実演されたものとほとんど変わらないもので、正直なところ新鮮みはあまりなかった。しかし、ロビー氏の言葉の端々に日本市場を強く意識した言葉が聞かれ、Microsoft本社もXbox 360で日本市場に本気で取り組もうとしていることがよくわかる内容ではあった。

 「日本の消費者は、エレクトロニクスやゲームに最も精通し進んでいるということが世界で知られています。前世代では成功しませんでしたが、その後日本のゲーム業界のリーダー達と作業し、開発者の声、消費者の声を聞き、次世代で成功するように努力してきました。」これは、ロビー氏の基調講演での言葉だ。これは過去にいろいろなXboxキーパーソンが語ってきたことと同じ内容だが、今回は日本の消費者を目の前にしての発言だけに、過去の発言とは重みが違うかもしれない。

 基調講演の最後にロビー氏は次のように語った。「私は17年間Microsoftで仕事をしていますが、その間パートナーや顧客は、我々のデジタルビジネス革命への投資から恩恵を受けてきました。それと同じことがコンシューマの世界でも起ころうとしています。デジタルゲームとエンターテインメント革命が今起こっています。HD時代が始まりました。我々はXbox 360で、日本および世界で今後5年間の間に成功を収められる投資をしているのです。」PCの世界では、Microsoftは多くの分野で成功を収め、巨大なソフトウェア企業へと成長した。それと同じことがゲーム機ビジネスでも繰り返されるのか。今後数年間の動向を見守っていきたいと思う。

[平澤寿康,ITmedia]

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