インタビュー
2005/09/29 18:37 更新


美人で天才、だけど性格最悪……ってそんなヒロインあり!?――テレビアニメ「銀盤カレイドスコープ」 (2/2)


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 さて、そのほかの出演者の方々に話題を移してみよう。本作は人気小説を題材に作られており、出演者の方々も小説を読んでから収録に臨まれた方が多いようだ。本作を読んでみての印象はどうだったのか。本作の見どころなどとあわせて聞いてみた。

鈴木 とても不思議なドラマだと思いましたね。高飛車なヒロインや口汚い総監督、おっとりしたコーチに日本語が達者なカナダ人の幽霊まで出てきて、こんなドラマはなかなかないんじゃないでしょうか。ただ、オリンピックという世界的な大会に向かう人間たちの迫力というか凄みというか、そういったものが出た素晴らしい作品だと思います。

斎藤 私は原作も読ませていただいたのですが、テレビアニメのほうはギャグテイストが入っているように思えます。タズサもいい意味で普通のカワイイ女の子という描き方をされているような気がします。タズサとピートのやり取りは非常に面白いので、ぜひ見ていただきたいところですね。

川澄 原作は小説なので絵があまりないのですが、タズサ本人が「100億ドルの美貌の持ち主」と頻繁に言っているので、テレビアニメではどんな風に描かれるのか非常に楽しみでした。ただ第1話のタズサは、絶叫するわ「ゲハゲハ」言うわで、表情が崩れまくりなんです。さらに第2話はタズサがトイレに行けず悶絶する話らしいので、さっそく「100億ドルの美貌に陰りが!?」なんて思ったりもするわけです(笑)。

小杉 第1話のアフレコを終えて思ったことは、タズサがよく大絶叫しているので、川澄綾子の声帯がもてばいいなあということですね(笑)。あとは、台本を読んだりしながら早く高島と親しくなって、私なりの高島優司を確立したいですね。

井上 原作ではスポ根のイメージを受けていたんですけど、アニメではギャグタッチで描かれていて、原作とはまた違った楽しみ方ができるのではないかなと思います。

吉野 たしかに僕の演じるピートに関しても原作とは違った設定がありますし、アニメならではのいいところを伸ばしていけたらいいなと思いますね。

岡本 原作では私の演じるドミニクという女性はあまり出てこないようなので、監督をはじめみなさまのお力でたくさん出られるようにしていただけたらなあと思います。あと、第1話では英語しか喋っていないので、早く日本語を喋りたいなあと思いますね。

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前列左から、井上麻里奈さん、川澄綾子さん、吉野裕行さん、斎藤千和さん。後列左から、鈴木弘子さん、小杉十郎太さん、岡本麻弥さん

 鈴木さんも語られたように、本作にはかなりクセのある登場人物が多く、演者にとっては難しい演技が要求されることだろう。収録にあたり監督や原作者の方々から指示されたようなことはあったのだろうか。

鈴木 これが、まるでなかったんです。

斎藤 もう何話も収録を終えたアニメみたいに、すべてがすんなりと進みましたね。リハーサルが終わったらすぐ本番、みたいな感じで。

岡本 だいたい普通のアニメの第1話収録だと、キャラを作ったりするのにすごく時間がかかるんですね。でも本作の場合は、ホントに第1話とは思えないくらいにさらっと始まったんです。役をこうしてというような話はどのキャラに対してもなかった。

川澄 やっぱり、みなさんの感性で捕らえた役の個性がそのまま出ているんじゃないかと思いますね。

 さらに冗談で、岡本さん小杉さんからこんな発言もあった。

岡本 みなさん元々のキャラクターと性格があっているんじゃないですか?

小杉 それじゃあ川澄さんは最強の悪女ということに!?

 この発言には取材陣も大爆笑。川澄は「そんなことないです」と否定していた。

 冗談はさておき、フィギュアスケートは見た目の美しさも問われるスポーツ。そんなスポーツをテレビアニメにするということに対してはどのような印象を抱いたのだろう。そんな質問を投げかけると、製作についての興味深い発言も飛び出した。

鈴木 私がいつもフィギュアスケートを見て思うのは、転んだりして落ち込んでしまうような場面でも、キッと口角を上げて笑うあの根性というのは、俳優としても人間としてもぜひ見習いたいところだと思います。あんなに美しくエレガントに演じていながら、心の中にはものすごい闘魂が渦巻いている。本作ではそんなところもよく描かれているようですので、放映を非常に楽しみにしております。

斎藤 フィギュアスケートというのは大人向けのスポーツという印象が強いですね。いわゆるタイムや距離というような目に見えるものを計るのではなくて、芸術点という一見定かではないものを競うという部分が、子供の頃はわかりづらいけれど大人になるとより魅力的に感じる部分なのかなと。

井上 そういった意味も含めてアニメにするのは難しそうな題材かなとは思うんですが、そこはスタッフの方々がいいものを作ってくれると思いますので、芸術的な要素の部分も見所だと思いますよ。

 本作では人間模様のみならず、フィギュアスケートとしての演技の部分も力を入れて作られているようだ。現実のフィギュアスケートに負けないように、いかに美しく見せるのか。芸術的に描き出すのか。そして、フィギュアスケーターの心情をどのように描いていくのか。そのあたりにもぜひ注目していただきたい。

 そして最後に、声優陣を代表して川澄さんと吉野さんに、ファンの方々へのメッセージをいただいたのでご紹介しておこう。

川澄 ひとりでも多くの人に見ていただきたいと思っています。100億ドルの美貌とはどれほどのものなのか、ぜひあなたの目で確かめてみてください。

吉野 深夜2時50分からというかなり遅い時間の番組ですが、時差だと思ってトリノオリンピックのつもりで見ていただければと思います。かならず面白い作品ができあがりますので、ぜひ見てください。

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さらに、現場には原作者の海原零氏やキャラクター原案の鈴平ひろさんもいらしていたので、写真を撮らせていただいた。前列左から2番目が鈴平ひろさん、3番目が海原零氏、後列左から3番目が監督の高松信司氏

スタッフ:原作/海原零 キャラクター原案/鈴平ひろ 監督/高松信司 シリーズ構成/大和屋暁 脚本/大和屋暁、高橋ナツコ、横手美智子、中瀬理香 キャラクターデザイン/総作画監督:牧内ももこ 美術監督/吉原一輔 色彩設計/原田幸子 撮影監督/樋口哲治 編集/中川綾子 音楽/亀山耕一郎 音響監督/岩浪美和 音楽監督/児玉隆 アニメーション制作/カラク 製作/アニプレックス
キャスト:桜野タズサ/川澄綾子 ピート・パンプス/吉野裕行 高島優司/小杉十郎太 三代雪江/鈴木弘子 桜野ヨーコ/斎藤千和 本城ミカ/井上麻里奈 至藤響子/村井かずさ 新田一也/千葉一伸 リア・ガーネット・ジュイティエフ/能登麻美子 ドミニク・ミラー/岡本麻弥
(C)海原 零・集英社/銀盤製作委員会


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