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2005/10/05 20:27 更新

ニンテンドーDS カンファレンス 2005秋:
「ニンテンドーDS カンファレンス 2005秋」開催――任天堂岩田社長語る

任天堂は本日、有明にある東京ファッションタウンビル(TFT)において、ニンテンドDSの今後のソフトラインアップのプレゼンテーションと体験会を行った。登壇した取締役社長の岩田聡氏は、ニンテンドー Wi-Fi コネクション構想などについて明らかにした。

 ニンテンドーDSの今後の動向をアナウンスする「ニンテンドーDS カンファレンス 2005秋」が本日、多くの関係者を招いて行われた。最初に任天堂取締役社長の岩田聡氏が登壇。1年前のカンファレンスを振り返り、発売から10カ月経ったニンテンドーDSの現状について述べられた。

 当初は2画面であったり、タッチスクリーンを使用した新しいインタフェースに賛否両論だったニンテンドーDSは、昨年の12月に発売以来、順調に売り上げを伸ばし9月末の段階で360万台を出荷している。

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 その牽引力となった今年の4月〜6月に展開した「nintendogs」や「やわらかあたま塾」、「川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング」を例に挙げ、その総称である“Touch! Generation”を、単発で終わらせることなく、今後も継続して続けていくことがまず報告された。年末から来春にかけていわゆる第2弾となる新たな“Touch! Generation”が動き出しており、“誰でも遊びたいぜ”と思わせるタイトル群が用意されているという。

 その新たな動きとして今回「英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け」と「川島隆太教授監修 もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」の2タイトルを発表した。

 「えいご漬け」は、プラトが発売しているディクテーショントレーニングソフトを元にしており、副題からもわかるように「脳を鍛える」と同じ、大人のDSトレーニングのシリーズとのこと。今回、任天堂とプラトと新たにDS用に共同で開発したもので、移植というわけではない。マイク入力機能やトレーニングの結果がカレンダーに記録されたりと、毎日の空き時間を有効に使えるDSならではのトレーニングができる。2006年1月発売予定で、価格は3800円。

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 また、「川島隆太教授監修 もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」では、漢字の書き取りや四字述語、記憶と加算を同時に行うといった新しいトレーニング満載されている。前作と重なるトレーニング内容はごくわずかしかないため、“2”ではなく“もっと”と冠している所以であると岩田氏は説明する。こちらは今年の12月29日、価格2800円で発売を予定している。

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本題はニンテンドー Wi-Fi コネクション

 岩田氏は今年11月からサービス開始を予定しているニンテンドー Wi-Fi コネクションについて触れ、現行伝えられているものよりも踏み込んだ内容を明らかにした。

 すでに対応が発表されている、11月23日発売の「おいでよ どうぶつの森」と12月8日発売の「マリオカートDS」(ともに4800円)を例に挙げ、離れた人ともまるで目の前にいる人とのようにつなげて遊びたいというWi-Fiコネクションのコンセプトを説明。多くの人が垣根なしにつなげることを実現するために任天堂は「カンタン」「あんしん」「無料」の3つを合言葉を提唱した。

  • 「カンタン」――IDやパスワードの入力を省くため、最初にWi-Fiコネクションに接続した際、IDやパスワードが自動生成されるシステムを採用。また、Wi-Fiを接続する際の手間や複雑さを排除するたに、無料で体験できるWi-Fiステーションを全国1000店舗で展開できるよう進めている。現在順調に設置が行われており、サービス開始日にはほとんど完了している状態になるという。このほかにも、全国3000カ所以上で展開しているFREESPOTでも同様に設定など必要なく利用できるようになる。

 最終的には、自宅でもWi-Fiを楽しんでもらえるよう目指していると、ニンテンドーWi-Fi USBコネクタの発売も予定されている。自宅にブロードバンド接続のWindows XPのパソコンがあっても無線LAN環境が整っていない場合、USBポートに差し込み、付属ソフトを実行すればワンタッチ簡単Wi-Fi接続ができるというもの。

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 すでに無線ルーターを使用する人には、それを簡単に行うために自動設定技術AOSS(バッファロー)とらくらく無線スタート(NEC)を採用。ルーター上のボタンとDS上の設定ボタンを同時に押すことで自動で各種設定が行えるようにもなる。

  • 「あんしん」――こちらは精神面のハードルに対する解決方法として、“友達のみとしかつながらない”ことが選べるシステムを採用。見ず知らずの人と遊べる楽しさもあるが、傷つけられる場合もあることを加味した結果といえる。これは直接向かい合って通信した相手は自動的に友達として認識するもの。遠くの友達に対してはフレンドコードを交換することで直接会わなくても友達として認識するよう設定されている。ソフトの特性も考え、例えば「おいでよ どうぶつの森」では友達同士との通信が、「マリオカートDS」ならば“ともだちと”“こくないのだれかと”“せかいのだれとでも”“ライバルと”の4種類から選べるようになっている。
  • 「無料」――普及のために利用料が無料というコンセプト。これはメーカーが行う有償サービスを妨げることではないという。ゆくゆくは家庭への浸透率を高める方向に持って行きたいとしている。
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 「ニンテンドーDSはハードそのものが斬新なものだったこともあり、任天堂自身がその価値を証明するソフトを出さないといけないという決意で行動してきた。実際に完成したソフトを見せなければ、DSの真価やユニークな機能を理解することが難しかった面があった」と岩田氏は語る。

 事実、少数の例外を除いてDSの特異性から任天堂自社ソフト中心のビジネスになっていたことは否めなかったと岩田氏は反省する。しかし、300万台以上普及した現在、ソフトメーカーが開発に乗り出し多くの可能性あるソフトが控えている。DSが携帯ゲームのスタンダードになるべく第2段階に入った証拠として、カンファレンス後半にはDS用ソフトが一挙公開された。初心者にも熟練者にも同じスタートラインで遊べるタイトルを中心にリリースしていたDSソフトだが、今後は間口の広い歯ごたえあるゲーマー向けの商品も多く扱われるとのこと。

 岩田氏は語る――「機は熟した」と。カンファレンスで発表されたニンテンドーDSのソフト一覧は追って紹介する。ここではスクウェアエニックス代表取締役の和田洋一氏が登壇し、「マリオバスケット3on3」や「ファイナルファンタジーIII」の製作を発表。また、坂口博信氏が代表を務めるミストウォーカーの新作「ASH」を公開された。

 カンファレンスでは次世代機「レボリューション」との互換性などについてまったく触れられなかった。任天堂オブアメリカが公式サイト内ですでにニンテンドー Wi-Fi コネクションの公式サイトをプレオープンしており、“Coming this November”の文字が躍っている。気がつけば10月。サービス開始まであと1カ月と少しにせまっている。

 ちなみに、カンファレンス後に催された試遊会では「おいでよ どうぶつの森」と「マリオカートDS」でWi-Fiを楽しむことができたほか、「英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け」や「川島隆太教授監修 もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」ほか数十タイトルを体験することができた。

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[加藤亘,ITmedia]

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