レビュー
2005/11/28 14:26 更新

「Jリーグウイニングイレブン アジアチャンピオンシップ」レビュー:
「ウイニングイレブン」のJリーグ版が主役におどり出る日も近い!? (1/2)

Jリーグもいよいよ終盤戦。J1では大混戦の優勝争いと激しい残留争いが行われているそんな中、その高まりをさらに過熱させるかのように「Jリーグウイニングイレブン9 アジアチャンピオンシップ」が発売された。これまでのJリーグ版とはひと味もふた味も違う本作。今、まさに買おうかどうしようか迷ってるアナタ、これを読んでから決めるのもいいんじゃない?

ワールド版の正統なる続編としての位置づけ

 過去のJリーグ版というのは、「ワールドサッカーウイニングイレブン9」をはじめとするワールド版と比べると、どうもオマケ的な存在としての印象を持っていた。確かにJリーグは好きだが、ゲームとなるとその目はやはり世界へと向いてしまう。しかも、「ウイイレ」の中でマスターリーグが中心となってからは、そのモードを持たないJリーグ版の印象はさらに薄くなってしまっていた。

 だが、昨年に発売されたJリーグ版には「アジアチャンピオンシップ」と副題がつき、待望のマスターリーグが導入されたことで変化がおきた。また、韓国のKリーグや中国リーグも合わせて登場し、そのボリュームに関しては過去のJリーグ版とは比べものにならないほどになっていたのだ。もちろんワールド版よりも数は少ないものの海外クラブチームも登場し、ワールド版しか見ていなかったユーザーにも目を向けさせることに成功したように思える。

 そして今年、新しい要素を加え「Jリーグウイニングイレブン9 アジアチャンピオンシップ」(以下、JWE9AC)が登場。まず、基本的なインタフェース周りは夏に発売された「ワールドサッカーウイニングイレブン9」(以下ウイイレ9)を踏襲。また、前作「JWE8AC」のようにマスターリーグモードが搭載され、これが定番として根付くような気配を感じさせる。さらに、Jリーグ版としては初めてナショナルチームが収録されており、その存在はより高まったのではないだろうか。

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Jリーグ全30クラブ以外にも、韓国のKリーグやアジアのクラブチーム、さらにはヨーロッパの強豪クラブチームなどそのボリュームはかなりのものだ

ナショナルチームの存在は対戦ユーザーへの強烈アピール!?

 仕事をする環境がすっかり自宅中心になり、対戦する環境がめっきりと減ってしまった筆者だが、それでもこのサッカーゲームは対戦が一番面白いと感じているので、「JWE9AC」のナショナルチーム収録にはとても興味がわいた。「ウイイレ9」ではゲームバランスへの不満が多少なりともあったのだが、それがすっかり改善されており、対戦だけを取ってみれば必然的にこちらのソフトを推すことになる。ただ、クラブチームを中心に対戦をしていた人には、チームが減ってしまった分物足りなさが残るかもしれない。まあ、その代わりにJリーグのクラブがあるので、どちらをプレイするかはそれこそユーザーの好みによるところが大きいだろう。

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ナショナルチームが加わったことでこのソフトが持つ意味合いはかなり大きなものとなる。ユーザーにとって一番いいのは、ワールド版とJリーグ版の融合なのだが、その可能性ははたして!?

 余談だが、選手の能力パラメータ表示で75〜79にも色(きみどり色)がついたため、パッとした見た目で能力が底上げされたような印象がある。色がついただけで「ウイイレ9」ではスタメンから外していた選手も、これなら使ってみようかなと思わせるの不思議。確かに数値的には70代後半となると微妙なところで、私の選手起用はまさに色にダマされているのかもしれない……。

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パラメータ値の表示に色が増え、75〜79の場合はきみどり色で表示されるようになった。これによって、見た目に能力の高そうな選手が増えるのは間違いないだろう

やはりこのモードは欠かせないマスターリーグ!!

 昨年発売の「JWE8AC」から導入されたマスターリーグは今作にも搭載済み。それまで、Jリーグ版でのマスターリーグを希望していたユーザーが多かったので、それがかなっただけでも感涙ものだろう。クラブチームがJリーグや韓国のKリーグに置き換えたものと思ってもらいたい。交渉による選手の獲得や選手の成長など、マスターリーグの魅力は「ウイイレ9」からそのまま継承されている。

 そして、今作では外国人選手枠が導入されているのも大きな特徴。Jリーグなのに外国人選手しかいない、なんていう不思議な状況は改善されている。チームを強くしようとして能力の高い選手を求めていくと、どうしても外国人選手に偏ってしまうのは仕方がなく気持ちはわかる。だが、外国人選手枠が設定されることによって日本人選手への注目も大きくなるはずだ。そういったやりくりの中で、ぜひともアジアの王者を目指してもらいたい。

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インタフェース周りは「ウイイレ9」そのままなので、最近まで遊んでいたワールド版の感覚でそのまま遊べる

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今回から設けられた外国人枠によって、チームが外国人で埋まるといったことはなくなる。残念がる人もいるかもしれないが、考えてみればそれが当たり前なのである

 また、スタート時に3つのタイプから選択できるのはやはり変わらない。リーグ自体の選択もJタイプとKタイプ、さらに混合タイプから選択できる。好きなチームでそのままJリーグを楽しむこともできるし、オリジナルチームでD2からはい上がるといった遊び方も可能だ。ちなみに筆者は迷うことなく赤いチームを選択し、D1からスタート。このあたりがワールド版とは意識を変えてくれる分面白いと感じた。

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マスターリーグのスタート方式は3種類。既存のチームをゲームオリジナルメンバーで始めるか、実際のメンバーで始めるか、それともまったくの架空チームを作り上げて始めるかといったところから選択できる

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自分だけのオリジナルチームを作れば、メンバーは選び放題となる。好きな選手を集めて、D2から世界を目指すのもこのモードならではだろう

 少し注文をつけさせてもらうなら、選手の疲労蓄積をもうちょっと緩やかにしてほしかった。シーズン序盤の数試合で疲労がたまって休養が必要になり、主力選手のほとんどが試合に出せないといった状況に陥ってしまったのだ。自分のやりくりがいけないのかもしれないが、出場停止や代表召集、ケガといったアクシデントといった要素ならまだしも、疲れただけでこんなに試合に出せないという状況が多いのでは、試合へのモチベーションが少しばかり冷めてしまう。強行出場させても、結局選手のパフォーマンスは落ちてしまうし、ケガにつながる可能性を高めるわけにもいかないし、悩みどころだ。

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すぐに疲労がたまってしまうので、序盤から選手のやりくりに悩まされる。育成といった要素がそうさせているのかもしれないが、マッチモードメンバーで始めた場合に、思い通りのメンバーが組めないいらだちも感じてしまう。

今度こそ自分だけの日本代表で楽しめるニッポンチャレンジ−Go for 2006!−

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