日本のXbox 360市場をどこまで牽引することができるのか?:「DEAD OR ALIVE 4」レビュー(1/2 ページ)
「DEAD OR ALIVE 4」(以下、DOA4)が2度の延期を経てついに発売となった。今後の「Xbox 360」の将来を担う、とも言われているビッグタイトルのレビューをお届けする。
Xbox 360ならここまでいける! DOAシリーズ最新作の魅力。
1996年、アーケードで登場して以降、「プレイステーション」、「プレイステーション 2」、「セガサターン」、「ドリームキャスト」、「Xbox」とさまざまなハードで発売されてきた3D対戦格闘ゲームDOAシリーズ。2002年より発表の場を「Xbox」に移し、対戦格闘ゲームの「DOA3」、ビーチバレーボールゲームの「DOA Xtreme Beach Volleyball」、オンラインでの対戦機能を搭載した「DOA Ultimate」をリリース、いずれも日本国内では低調といわれた初代Xboxの中でもトップクラスの売り上げを誇る人気作となった。
Xbox 360で発売された「DOA4」はその美麗なグラフィックで「これがハイデフか!」と実感させられる。同作のキャッチコピー「世界でいちばん美しい」も誇張ではないだろう。これは、今までにいろいろなゲームをプレイしてきた人にこそ、体感してもらいたいレベルのもの。
もちろん、「DOA4」はグラフィックだけではない。「DOAシリーズは女キャラのグラフィックだけなんでしょ?」と思われがちだが、3D対戦格闘ゲームとしても高いクオリティを持っている。奥の深さはもちろん、初心者もゲームの魅力を存分に楽しめるように間口の広い作りになっているので、3D対戦格闘ゲームをやり込んでいる人はもちろんのこと、あまり格闘ゲームをプレイしたことのない人も充分楽しめるので安心してほしい。
美麗なグラフィックと完成されたゲームシステムを堪能
DOA4のゲームシステムは「打撃」、「投げ」、「ホールド」の3すくみを採用している。「打撃は投げに勝ち、ホールドに負ける」、「投げはホールドに勝ち、打撃に負ける」、「ホールドは打撃に勝ち、投げに負ける」というもの。
対戦時には、相手がどの行動に出るのかを読みあうことになる。この3すくみをいわば“高速じゃんけん”のように繰り出していくのがDOAの醍醐味だ。独特なシステムなので、最初はとまどうかもしれないが、少し練習をすればその奥深さに気がつくはず。
また、同じ3D対戦格闘ゲームとして比べられがちな「鉄拳」や「バーチャファイター」シリーズとの大きな違いとして、「ステージのギミック」が挙げられる。相手を吹き飛ばすことでステージが破壊され、別のステージに移動したり、ステージ上を横切る自動車にはねられたり、柵を乗り越えて攻撃したりと、固定ステージ型のモノとはひと味もふた味も違った戦術を楽しむことができるのもまた、DOAの魅力のひとつといえる。
今回登場するキャラクターは総勢20人以上。各々が体得している格闘技は「空手」、「プロレス」、「忍術」、「コマンドサンボ」、「ジークンドー」など、その種類は多岐にわたる。オフラインでプレイできる「ストーリー」は主要キャラクターのストーリーに沿ってシナリオを進めていくモード。これをクリアすれば、それぞれのキャラクターの「ごほうびムービー」を見ることができる。コンピュータが操る相手キャラクターはかなり手強いが、いろいろな意味でXbox 360の限界に挑戦しているムービーは一見の価値アリだ。
また、「タイムアタック」や「サバイバル」など、家庭用格闘ゲームならではのモードも搭載されている。CPU同士の試合を観戦する「ウォッチモード」内には自分だけのカットを撮影できる機能が搭載され、シリーズで定評のある「スパーリング」もさらに充実した。キャラクターの固有技や、連続技の練習を、さまざまなシチュエーションで行えるようになっている。
ただ、残念なのがマニュアルに固有技表が付属しておらず、キャラクターの技を閲覧するにはスタートボタンを押して一度ゲームを止めなければならない点。スパーリングで全技練習ができるモードがあるのはいいが、やはりプレイ中に手元に置いておきたいのが正直なところ。個人的にはPDFファイルでもいいので、オフィシャルの全技表を配布してくれるとうれしいのだが……。と、思っていたら近日中にオフィシャルサイトがオープンするとの情報が。そこでは全技表などが公開されるとのことなので、指折り数えて待ちたいところだ。
オンラインで対戦プレイを楽しもう
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