何をせずとも進化していく箱庭――「あつまれ ! ピニャータ」で始めるスローライフE3 2006「マイクロソフトブース」

日本国内での発売が決定した、Xbox 360用ソフト「あつまれ ! ピニャータ」だが、これまでに明らかにされている情報はあまりにも少ない。そこで今回は、本作の制作スタッフ2人に、デモプレイを交えながら本作の紹介を行ってもらった。

» 2006年05月13日 14時51分 公開
[遠藤学,ITmedia]
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 日本国内での発売が決定した、Xbox 360用ソフト「あつまれ ! ピニャータ(英語タイトル:Viva Pinata)」。本作は、プレーヤーが自分好みのガーデン(庭)を作りながら、「ピニャータ」と呼ばれる動物たちを育てていく、育成シミュレーションゲームだ。とは言え、ブース内でもスタッフによる簡単なデモが行われてるのみと、これまでに明らかにされている情報はあまりにも少ない。そこで今回は、本作のエグゼクティブプロデューサーを務めるJim Veevaert氏、デザインディレクターを務めるGregg Mayles氏に、デモプレイを交えながら、本作の紹介を行ってもらった。

photophoto (写真左)Jim Veevaert氏
(写真右)Gregg Mayles氏

 まず始めに見せられたのが、ゲーム開始から15〜20時間ほどが経過したというガーデン。草木が生い茂り、ピニャータも4種類ほど確認することができた。ゲーム自体は地面のみの、何もない状態から始まるが、そこに穴を掘ることにより虫が入り込む。虫が住みつくと、今度はそれを狙う鳥が現れる、といった感じでピニャータは増えていく。さらに別のピニャータを住まわせたい場合は、芝生や木、囲いや建造物などを購入し、設置することで、新たなピニャータがガーデンへやって来るという。なお、ゲーム中に登場するピニャータの種類は、現在のところ60種類以上を予定している。

photophoto デモプレイで見せてもらったガーデンの様子

 ガーデン内に生息するピニャータにはすべてタグが付けられており、個別に認識することができる。このタグには名前を入れることができるほか、履歴、つまりそのピニャータがどの世界(どのユーザーの元)から来たのかが、ひと目で分かるようになっている。そう、ここですでに気付いてる人もいるかもしれないが、ピニャータはXbox Liveを通して、ユーザー同士での交換が可能なのである。Xbox Liveではほかにも、地面以外のすべてのものを、ユーザー間で受け渡しすることができるようになっている。

 実にスローライフなゲームであるように感じる本作ではあるが、ピニャータを脅かす存在もいる。それが「性格のねじ曲がったピニャータ」と「危険人物」である。性格のねじ曲がったピニャータは、そのままにしておくとほかのピニャータに害をおよぼす。この場合、ガーデンから追い出すことはできないため、飼い慣らす必要があるという。

 一方の危険人物は、勝手にガーデン内に入ってきて、病気のピニャータを壊してしまうという、非常に厄介な存在だ。彼らも直接的に追い出すことはできないため、プレーヤーは医者のヘルパーを呼び、病気のピニャータを治すこととなる。ヘルパーというのは、プレーヤーの変わりにガーデン内の環境を整えてくれる人物たちのことを指す。これによりプレーヤーは細かいことにわずらわされることなく、プレイができるようになっている。

photophoto 写真左がヘルパーで、写真右が危険人物。見た目は近いが、その役割には大きな違いがある

 もし壊れてしまったピニャータがいたとしても、そのまま世界からいなくなってしまうわけではなく、時間が経つと転生して戻ってくる。ただ、転生したピニャータは野生化してしまっているため、好物を与えたり、相性の良いピニャータをガーデンに招き入れるなどして、再度飼い慣らす必要があるという。

photo デモで使用されていたXbox 360にはViva Pinataのフェイスプレートが取り付けられていた。北米では販売予定とのことだが、日本での発売は未定だという

 なお、ピニャータには雄雌の概念があり、ミニゲームなどで相性を高めることで、ロマンス状態となって新しい生命、卵が産みおとされる。この卵はそのままふ化させることもできれば、Xbox Liveで友人に送ったり、売ってゲーム内通貨にすることができる。

 紹介を終えたJim Veevaert氏は最後に、「テレビの前に座っているだけも、どんどんガーデンは進化していく。それもひとつのエンターテイメント。楽しいものになるだろう」と語るなど、本作に対する自信をのぞかせた。

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