「ラブ and ベリー」に母娘がハマる理由CEDEC 2006(2/2 ページ)

» 2006年08月31日 23時14分 公開
[今藤弘一,ITmedia]
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カードの価値を最大化するために――ニンテンドーDSでいつでもオシャレを試す

画像 カードをスキャンすると読み込む。ステージやオシャレパワーの設定もアーケードと同じ

 先ほどの「ゲームを続けること」と同様に、カードの価値を最大化することも大事である、と植村氏。そこで、アーケードでゲットしたカードを直接読めるカードリーダを付け、ニンテンドーDSのソフトを発売することにしたそうだ。「業務用筐体ではオシャレにかける時間は2分程度。時間がないので、お気に入りの組み合わせができてしまうと、ほかの組み合わせを試すことができない。ニンテンドーDSであれば、家でいくらでも組み合わせを考えることができるし、新しいコーディネートを見つけ出せれば、それを業務用で試して、まわりにいる子どもたちにお披露目できる。そこからまた会話が弾んでいく。ここがカードの価値を最大化すること」(植村氏)。

 そして「ラブ and ベリー」のラブとベリーを演じている、声優の今野宏美さん(ラブ)、柳井久代さん(ベリー)が登場し、植村氏の質問に答える形でのトークセッションも開催された。


植村 ラブやベリーを演じる上で、子どもとのふれあいなど、よかったことがあったら教えてください。

今野 ゲームセンターにあまり行かないので実際にプレイしている姿を見たことがないのですが、友達の子どもがプレイしていまして。その子が遊んでいるとほかの子から声をかけられたりと、いろいろなコミュニケーションが生まれていくんだそうです。全国で子どもたちが、年齢も関係なくコミュニケーションしているかと思うと、よかったなと思います。

柳井 「ラブ and ベリー」が置いてある場所とは全然関係ないところで、「ラブ and ベリー」のバッグを持っている子どもを見たときにはうれしかったですね。それに自分のホームページを持っているんですが、そこの掲示板に小さいお子さんが全部ひらがなで書き込んでくれたときには涙が出るほど感動しました。

植村 収録中に工夫していることや困ったことはありますか?

今野 ラブは14歳の女の子という設定なので、小さな子と一緒にいるお姉さんであったり、ともだちであったりという気持ちを忘れないようにしています。

柳井 ベリーの声は、わたしのふつうのトーンよりもかなり高いんです。ですので更新時に収録するとき、前のトーンと合わせることを心がけています(注:3カ月ごとの更新のため、収録間隔が空いてしまうので)。

植村 お2人が感じる、ラブとベリーの魅力について教えてください。また、ラブとベリーが恋をしたら、男の子にどんなアピールをすると思いますか?

今野 ラブのいいところは元気で明るい、活発なところですね。でも好きな男の子の前だと緊張すると思うんです。仲良くなって遊んでいるともだちはいるかもしれないけど、好きな子には好きだと言えなくて、見ているだけという感じかなと。でも14歳なんで、まだ早いですよ(笑)。

柳井 ベリーはクールな感じがコンセプトなんですが、ラブに話しかけるときにはお姉さんぽいというか、包んでいる優しい、やわらかい感じをイメージして演じています。そこがチャームポイントですね。あと男の子のことについてですが、ベリーはおそらく「ツンデレ」ですね(爆笑)。好きな人の前になると顔を赤らめて下を向いてしまうような一面があるんじゃないでしょうか。

植村 ラブはキュート、ベリーはクールなオシャレでポイントが上がるように設定しています。演じる紺野さんと柳井さんはどんなオシャレが好きですか?

今野 わたしはTPOに合わせてというか、行く場所や天気、雰囲気で決めていますが、毎朝戦場ですね。気に入らないと何度も着替えるという。1日3、4回着替えてからベストを決めています。

柳井 ベリーと同じでクールなものが多いですね。ふりふりな衣装は着ないです……。前にそんな格好をして事務所に行ったら「どうしたの?」と言われたこともあって(笑)。

植村 最後にこの役にかける意気込みを教えてください。

今野 子どもたちの夢を現実にするという話がありましたが、いつまでも一緒にオシャレを楽しむ相手としていられるような、明るくて元気なともだちであればいいなと思っています。

柳井 わたしも、講演を聞いている中で知らないこともたくさん出てきましたが、植村さんが子どもの目線に立って企画しているのでこういう作品が生まれたんだな、といつも感じています。こういう作品の声を演じさせていただいているので、子どもたちのイメージを壊さないように、これからも一生懸命がんばっていきたいと思います。



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