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2006年10月05日 00時00分 更新

ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」:

「ワルキューレの冒険」は単なる不条理ゲームにあらず (1/2)

レトロゲームといっても、すべてが同じではなく、まったく異なる2種類のタイプがあるといえます。その両方を兼ね備えたゲームとして、今回は1986年に発売されたアクションRPG、「ワルキューレの冒険」(ナムコ)を取り上げてみました。

レトロゲームがシンプルとは限らない

 ひと口に“レトロゲーム”といっても、大きく分けて2種類に分けられる。

  • 今のゲームにはない、シンプルなおもしろさを持ったゲーム
  • 今のゲームにはない、不条理な難しさを持ったゲーム

 昔のゲームを語るとなると、前者のほうが強調されがち。現代のゲーム機でリメイクされる作品も、そういうタイプのものが多い。

 しかし、特にファミコンの時代には、今では考えられないような難しいゲームも多数登場した。コンティニューや途中セーブ機能がないまま、ゲームが長大化したことに加え、裏技ブームが起こったことで、重要なアイテムが隠しアイテムになるケースも多かった。

 もっとも、不条理な難しさだったが故にインパクトは強烈で、後々までプレイヤーたちの記憶に残り、語りぐさになっているゲームも多い。「たけしの挑戦状」、「魔界村」、「高橋名人の冒険島」……。

 私は、「ワルキューレの冒険 時の鍵伝説」(以下、ワルキューレの冒険)(ナムコ)も、これらと同様、不条理な難しさを持ったゲームだと思っていた。

 アクションRPGだが、町や村がなく、人々との会話から情報を得られないため、謎解きがすべてノーヒント。

 コンティニューやパスワードはあるのだが、パスワードで引き継がれるのは、ワルキューレの強さと、経験値、お金、そしてごく一部のアイテムだけ。電源を切ってしまうと、再開後は多くのアイテム(武器も!)がなくなっている上に、スタート地点まで戻されてしまうのだ。

 こういう厳しいゲームではあるが、今回この記事を書くにあたって、あらためてプレイしてみたところ、“シンプルなおもしろさ”の要素も大きいゲームではないかと感じた。

 敵キャラそれぞれが、個性的な動き方をするので、その動きを見極めて攻略する。アクションゲームの基本的なおもしろさがそこにある。

 また、経験値を稼いでレベルアップしたら、それまでより楽に敵と戦える。そして今まで行けなかった場所に行けるようになる。これはコンピュータRPGの基本的な魅力。

 レベルアップによってどんどん強くなるので、アクションゲームにありがちな、“アクションが難しすぎてクリアできない”ということがない。頑張ればいつかはクリアできる。

 ……ノーヒントの謎解きさえ何とかなればだが。

画像 ナムコの最寄り駅・矢口渡(やぐちのわたし)は、懐かしい雰囲気の木造駅舎だ。かつて、ナムコキャラクターが集合した広告看板があったような気がするが、今週訪れたら、バンダイナムコゲームズの広告に変わっていた
画像 近くを多摩川が流れている。対岸は川崎市だ

髪の毛が黒い!

 「ワルキューレの冒険」が発売されたのは、1986年の8月。

 その半年前、1986年2月に、ファミコンディスクシステムで、「ゼルダの伝説」(任天堂)が発売されている。

 また、1984年には「ドルアーガの塔」(ナムコ)がアーケードに登場している(ファミコン版は1985年8月)。

 「ワルキューレの冒険」は、ゲームシステム的には「ゼルダの伝説」に、謎解きの要素は「ドルアーガの塔」に似ている。

 しかし実際にゲームをやってみると、この2作品とはプレイ感覚がかなり違う。

 「ワルキューレの冒険」がゼルダ、ドルアーガと違うのは、敵を倒して経験値を貯め、レベルアップをするという点。

 ゼルダなら、特定の敵以外は必ずしも倒さなくていいが、ワルキューレでは積極的に敵を追いかけて、倒していく状況のほうが多い。

 町の人との会話がない点も含め、「ワルキューレの冒険」はむしろT&Eソフトの、1984年に発売されたパソコンゲーム「ハイドライド」(ファミコン版は「ハイドライド・スペシャル」東芝EMI)に近いといえよう。

 ゲームをスタートするとまず、血液型と星座を聞かれるので入力する。実はこれによって、ワルキューレの成長パターンなどが変わるのだ。早熟だったり大器晩成だったり。

画像 あの金髪でりりしい目をした女戦士はどこへ行ったのか?

 さらにワルキューレの服の色も選べるのだが……。このワルキューレが、パッケージのイラストと全然似ていない。

 まあとにかくゲームスタート。最初は、まっすぐ向かってくる原始人タッタや、空を飛び、地形を無視して進むフライドリルが相手となる。このゲームの敵キャラは、煙とともにワルキューレの上下左右に突如現れる。

 ある程度の敵を倒したら、マニュアルに書いてあるとおり、右のほうへ進んで宿に泊まる。体力・知力が回復し、経験値が十分貯まっていたらレベルアップする。

 宿に泊まることは本当に重要。なぜなら、ゲームオーバー後にコンティニューしたら、経験値・所持金・持ち物が、最後に宿に泊まったときの状態で再開されるから。


画像 宿にはパスワードも書いてある。新しい土地に行ったときは、まず宿を探すことから始まるだろう
画像 サンドラの店はいくつか存在し、店によって品ぞろえがちょっと違う。隠しサンドラの店もある

 その後の流れも、マニュアルに書いてあるので、それに沿って進めばいい。シーザスというボスキャラを倒して、船を入手し、岬から“謎の大陸アファ”に向けて出航する。

 アファで宿を見つけると、隣にもう1つ建物がある。ここは“サンドラの店”で、いろんなアイテムを買ったり売ったりできる。

 その先には地下迷宮があったり、砂漠の中にピラミッドがあったりする。

画像 もちろん敵は強くなっている。黒いタッタなど、火の玉を撃ってくる敵には苦しめられるだろう
画像 地下迷宮やピラミッド内部ではランプが必要。敵はさらに強いので、ここで経験値稼ぎなんて考えないほうがいいかも

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