レビュー
2007年01月11日 16時23分 更新

「株式売買トレーナー カブトレ!」レビュー:

株って難しそう……そんな不安を一掃します (1/2)

世界的な株高の流れに乗って日本の株価もジワジワ上昇中なので、株を勉強したいと思っている人もいるだろう。「株式売買トレーナー カブトレ!」は、マネックス証券が全面協力した本格派株体験ソフト。これで練習しておけばもう怖いものなし……かも?

株って難しそう……そんな不安を一掃します

 バブル崩壊以来長らく低迷してきた日本の株価も、ここ2〜3年はかなり好調だ。日経平均は久しぶりに1万7000円を越え、さらなる高値も視野に入れている。もともと最安値は2003年4月につけた7607.88円だから、そのころ買っていればとっくに2倍以上になった計算だ。株関連の雑誌や書籍が売れまくっているのも当然だろう。

 「株なんてよく分からない」という人もいるかもしれないけど、ゲームファンにも株は意外と関係のある話なのだ。たとえばコーエーやカプコン、テクモなど、ゲーム会社の多くが上場している。特にニンテンドーDSとWiiが大ヒットした任天堂の株価は今、絶好調のようで、1年であっという間に2倍になった。スクウェア・エニックスの株価も、この間の“「ドラクエIX」をニンテンドーDSでリリース”という記者発表で急上昇した。こんな話を聞くと、株をやってみようかなと思う人もいるのではないか?

 そこで登場したのが「株式売買トレーナー カブトレ!」だ。株経験者でも楽しめるが、どちらかというとこれから株を始めたいと思っている人にオススメしたい。最近はネットトレードのお陰で敷居が低くなったとはいえ、やはり株には専門用語や取引のルールなど覚えなくてはいけない約束事が多い。本作は、マネックス証券という本物の証券会社が協力しているから、単なる株ゲームではなく、本物さながらのリアルな体験ができるのが心強い。しかも東証1部と東証マザーズの銘柄の5年間の値動きを収録し、プロが使う「会社四季報」を採用するなどデータ面もバッチリなのだ。

 昔、バブルのころファミコンでも「松本亨の株式必勝学」や「ザ・マネーゲーム」といった株ゲームがあった。(筆者は子供のころ、松本亨の株式必勝学でボロ儲けした話を一家団らんのときにしたら、父親に「そんな夢みたいなこと言ってないで早くメシを食え!」とムチャクチャ怒られた)。

 その後、株ゲームはほとんど見なかったが、最近は復活の兆しが感じられる。来年にはカプコンの「株トレーダー瞬」や、バンダイナムコの「若林史江のDS株レッスン」といったゲームもラインアップされている。このまま株のブームが続けば、株ゲームというひとつのジャンルが確立するかもしれない。

画像 制作は小島秀夫監督率いる小島プロダクション。イラストは親しみやすいテイストながら、中身は実際のデータとニュースを採用し、かなりの本格派だ
画像画像 カフェの店員、マリを始めとする人々に株の知識を教えてもらえる。もっと詳しく知りたくなったら、収録の「用語辞典」で調べてみよう

まずはチュートリアルでしっかり勉強!

 さて、何を隠そう、実は筆者も3年くらい株をやっている。仕事柄、暇なときが多く(ダメじゃん……)、デイトレをすることもしょっちゅう。2006年はライブドアショックがあって儲けはそこそこだったが、株をやるようになってニュースを見るようになったし、新聞もじっくり読むようになった。株は社会勉強にもなるのだ。というわけで、株をやっている経験者の目で本作をチェックしていきたい。

 まずチュートリアルにあたる「レクチャーモード」からゲームは始まる。株に必要な知識が堅苦しくなく、ストーリー仕立てで学べる。

 ――大学生の主人公は十数年ぶりに幼なじみのノゾミと再会し、不思議なお願いをされた。「実は占いによると『駅前のネットカフェが吉』と出てるの。こういうところ、行ったことないから、一緒に来てほしいんだけど」。そこはネットトレーダーが集まるカフェ「カブト」だった……。

画像 その後、ノゾミはおじいさんの遺言で300万円を元手に株を勉強することに。主人公もお付き合いし、一緒に株の世界へ足を踏み入れていく
画像 多くのトレーダーが集まって株取引をするネットカフェが主な舞台。先輩トレーダーがいろいろとアドバイスをしてくれる
画像 チャートの読み方や用語の解説なども会話形式だから分かりやすい。画面上にトレンドラインを実際に引いてみるなど、手を動かすチュートリアルもある

 チュートリアルの項目は全部で11。

  1. カブを買ってみよう
  2. 四季報って何?
  3. トレンドを見てみよう
  4. ローソク足の見方
  5. 移動平均線って?
  6. 割安なカブはどれ?
  7. トレンドラインを引いてみよう
  8. オススメの銘柄は?
  9. ココロが株価を動かす
  10. 損をしないためにはどうする?
  11. 自分なりの手法を見つけよう

 「約定(やくじょう)」、「成行(なりゆき)」といった株独自の言葉遣いや、実際に売買する上での注意、毎日の値動きを図にした「チャート」の見方などなど、基礎&実用的な知識がコンパクトに解説されていて、非常に分かりやすい。筆者は本を買って株を勉強したクチだが、実際にDSを操作しながら買いや売りの注文を入れるパートもあって、本よりも数段リアルに学べた。

 11項目すべて読み終えるころには、株デビューしても問題のないレベルになっているはずだ。

スゴロク形式のストーリーモード

画像 ストーリーモードでは元金の300万円を約3カ月の間に増やす。資産をマイナスにせず期間を終えるとトレーダー判定が待っている

 このレクチャーモードを一通り読むと、「ストーリーモード」と「エキスパートモード」が選べるようになる。

 ストーリーモードはスゴロク形式の初心者用モード。ルーレットを回して出た目の数だけ進み、止まったところでお金が増減するイベントが起こる。プレイヤーとNPC3人のターンが終わったら株取引パートへ突入。ネットカフェのPCにログインして、前場と後場(午前9〜11時が前場、休み時間が1時間半あって、12時30分〜15時が後場)の取引を行う。

 スゴロクのコースにはときどき分岐ポイントがあり、資産の額が前回の分岐から1%以上増えていれば近道ルートへ、そうでなければマスの数が多い迂回ルートへ回される。目標はNPC3人よりも早くゴールへつくこと。リッチなイケメントレーダーのブッチ、ちょっと太めで身近な株が好きな主婦のヨンヨン、キラーンとメガネが光る小さな株博士のタカといった、個性的なNPCと運用成績を競い合おう。

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[立花裕壱,ITmedia]

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