コーエーらしい時代の思い出となるRPGに――「オプーナ」発表会(2/2 ページ)

» 2007年03月14日 19時51分 公開
[加藤亘,ITmedia]
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「オプーナ」は、大人が忘れたものを思い出させてくれる――それは、愛とか、勇気とか、感動とか

ストーリー

 宇宙の治安を守る勇士「コスモガード」の子供・オプーナは、家族旅行の途中で不慮の事故に遭い、旅先の「ランドロール星」から帰れなくなってしまいました。弟や妹とは生き別れ、両親は瀕死の重傷を負って治療中。さらに、人々が能力や特性によって居住区ドームに分けられて暮らすこの不思議な星では、仕事をして「ライセンス」を得なければ、他の居住区に行くことができません。ひとりぼっちになったオプーナは、この星の住人としての生活を始めるのでした。得意のバトルで活躍しライセンスを手に入れて、離ればなれになった弟妹を捜すために……。果たして、オプーナは無事に家族とともに故郷の星に帰ることができるのか……。


キャラクター紹介

 プレイヤーは、主人公「オプーナ」となって見知らぬ星での生活を始める。ストーリーが進むにつれ、章によっては「コプーナ」や「ポリーナ」となってプレイする場面もありとのこと。

オプーナ
宇宙の治安を守る勇士(コスモガード)たちの故郷である「ティティア星」の子供。高名なコスモガードの両親に連れられ、地球に似た星「ランドロール星」へやって来たのだが……。弟のコプーナと妹のポピーナが、今回の冒険をともにする
コプーナ
オプーナの弟。下半身にエナジーボンボンを持つ者は、聖なるフォースの力が強いと言われている。幼いながらも冷静沈着。いつも兄や姉のことを第一に考えるやさしい性格だが、ランドロール星での冒険を通じて頼もしいコスモガードに育っていく
ポリーナ
オプーナの妹。甘えん坊で陽気な性格。頭上の2つのエナジーボンボンを同時に打ち出せるのは母親譲りの能力。植物や動物、自然界の精霊たちとも心を通わせることができる

チャイカ
ランドロール星の居住ドームに暮らす少女。オプーナとはふとしたキッカケで出会うことになるが、華奢な身体に似合わずダークローグと戦う高度な技能を持つ

ダークローグ
数百年前、ランドロール星に落下した謎の隕石から現れた魔物達。150 以上もの種類がある。左から「ブルーウイルス」、「スペイスバルブ」、「ビフォアザマスク」、「サンノブサン」

同じくダークローグ。左から「ジャミン」、「ツリー」、「フラウア」、「アルティマゴーレム」

アクティブボンボンバトルって何?

 発表会でも頻出した新感覚の爽快感「アクティブボンボンバトル」とはなんぞや? これは、オプーナたちの頭や足にあるエナジーボンボンを武器として、Wiiのヌンチャクのスティックを弾くことで攻撃するという戦闘方法を意味する。ボンボンの飛行軌道は、ストレートもカーブもコントローラのキーを倒す方向で自由自在に変更可能。倒す敵を決めれば、ボンボンは必ずそこに向かって打ち出される。このボンボンでの攻撃のほか、敵も使用してくる特性のある攻撃を繰り出す「フォース」や、攻撃にオプションを加えていく「アイテム」なども存在する。これらを駆使して、狙った敵までの軌道を自在に操作するなど、複数の敵を一気に倒すといった戦略性の高い攻撃も楽しめる。

冒険する前に生活も大事――ライフスタイルRPG

アテンダントの仕事に就く

 「ライセンス」とは、ランドロール星で仕事に就くための資格のこと。ショップの店員となる「アテンダント」や、海の仕事に関するすべてを扱う「シーマスター」など、全部で20種類以上の職業が用意されている。「レスキュー隊員」や「アイドル」、「探偵」など、どの仕事をするかはプレーヤー次第となっている。仕事をこなすことでプレーヤーが成長するだけでなく、周囲の人々との親交が深まったり、新しいエリアへ行くことが可能になる仕掛けも。このように、単調なレベル上げで主人公を成長させるのではなく、仕事を通じて周囲との関係を築いていくことで、あたかも本当にその世界の住人として冒険しているようなRPGの醍醐味を味わうことができるというのが本作のキモ。

モダンデザインとファンタジーが融合した世界

 前述したとおり、本作の世界観は、人々が暮らす居住区には、現代建築を彷彿とさせるスタイリッシュな建物が並ぶ一方、居住区の外には、鬱蒼としたジャングルや奇岩の立ち並ぶ荒野、遙か昔の遺跡などの大自然が広がるという。「モダンデザインとファンタジーの融合」を果たした未来世界は本作のシンプルなキャラクター性となぜか馴染んだものとなっている。戦う場所はコンピュータの中や頭の中のこともある。

左からドームの外部へと通じる「イグジットライド」、「ライフボーン漁業フロア」、「マテリアル鉱山」、「妖精の散歩道」

新しい世界での生活を楽しむ要素

 マップにはさまざまな遊びが存在する。「ひみつキー」を集めてアイテムをゲットしたり、ご飯食べるのには「朝食券」が必要だったりと可愛いこだわりが随所に見られる。また、フィールドには「トレジャーシェル」というアイテムボックスがあったり、芸術作品が点在していたりする。

 さらに、住人たちと親交を深め、知り合いを増やしていく「トモダチ・コンプリート」という機能もある。これは、会話を楽しんだり仕事を請け負ったりすることで、「トモダチ度」が上がるというもので、結果、他の住人や新たな仕事を紹介してもらえたり、冒険のヒントがもらえたりと、自分の世界が広がるきっかけを作ってくれる。街では、買い物もでき、オモチャから美術品までさまざまなものを収集することもできる。

眞島氏によるゲーム説明の様子

こちらがマミーナとダディーナ。お母さんとお父さんである。発表会で上映されたムービーでは、彼らが命をかけて子供たちを「ランドロール」へと送り出す場面も。2人と再び会うことができるのか?
トロンというキャラクターにエナジーボンボンについての説明を受ける。さまざまな能力が開花していくことで、攻撃のバリエーションが増えていく。エネルギーはためるほど強力になる。ちなみに成長していくと大きくなるとのこと
ランドロール星はダークローグが溢れている。よって、住人はドームに隠れ住んでいる。街は近代的でハイテクだが、外は鬱蒼としたジャングルが広がっていたりする。なお、キー操作でカメラを自由に動かせる仕様もある

エナジーボンボンに貫通弾を装填すると、敵を一掃することができた。このように、カスタムして育てることができる。また、ボンボン以外にもフォースという攻撃方法もあり、エネルギーを使用することでさまざまな能力を発動することができる。アイテムの付与効果も
中にはボンボンをキャッチする敵も出現するとか。そういうときは、敵がキャッチすると爆発するアイテムを付けて攻撃するといい。これが戦略的に戦うということだ。

「オプーナ」
対応機種Wii
メーカーコーエー
ジャンルロールプレイングゲーム
発売予定日2007年夏
価格(税込)7140円
(C)ARTEPIAZZA/KOEI Co., Ltd. All Rights Reserved.
(C)Hitoshi Sakimoto


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