レビュー
2007年03月16日 00時00分 更新

「ガンダム無双」レビュー:

“ガンダム”であり“無双”であるギャップを、心から楽しめる大人だけに許された愉悦 (1/3)

PS3で発売された初の無双は、「真・三國」でも「戦国」でもなく、なぜか「ガンダム」。これほど大規模プロジェクトを近年耳にしなかったため、注目度は確かに高かった。しかし、食い合わせという面ではどうなのか。ユーザーが気になるのもそのあたりと踏んで、レビューのテーマとしたい。

押し黙ってパッケージを眺めること数分間

wk_070316gm01.jpg いつもの「無双」ロゴマークだが、カタカナが入っていると不思議な気分。右下にはビームライフルの跡らしきものが……

 ワタクシ、小城は、「機動戦士ガンダム」(以下、初代)ファンである。ZやZZになると、とんと疎くなるが、初代ガンダムには並々ならぬ思い入れがあり、名セリフを意味なく乱発したがる典型的な深度の浅いオタである。そして同時に、無双シリーズのファンでもある。特にストーリーとしての三国志が好きな筆者にとって、いち武将となって戦場を駆け抜ける「真・三國無双」シリーズは、三国志マニアの夢をかなえてくれた至福のゲーム。シリーズが出たら有無を言わずに買うことが義務になっている。そんな筆者が、本作のパッケージを目の前にして、腕組みをしながら数分間身動きがとれなかった。

「うーむ……。ガンダム、無双、か……」

 この見慣れた「無双」ロゴの上の段に、キチキチに詰まった半角カナのような「ガンダム」の文字。ギャグか? ギャグなのか? それならそうと、早めに言ってくれ。しかしパッケージのイラストは大真面目にガンダムである。ガンダムのくせに「機動戦士」の文字がなくても堂々としているのは、このタイトルくらいではないだろうか。こいつは手強いのかもしれない。

wk_070316gm02.jpg イメージはまさにこんな感じ。大量のザクに囲まれながらも、次々と敵をなぎ倒していくガンダム。笑うしかないところでもある

 パッケージを裏返してみた。そこには、「迫り来る1000機のザク! 君は生き延びることができるか!?」とある。アニメの次回予告のキメゼリフが使われているところ、やはり判断がつきかねない。普通に考えて1000機のザクに囲まれたら、かの赤い彗星ですら命を落とすであろうに、生き延びることができるか!? と挑戦的だ。しかも、去る資料によると1年戦争当時はザクIIは300機ほどしかロールアップしていないはず。黒船的な本作の唐突な襲来に、パッケージを睨みつけながら腕組みを解けずに「うーむ、うーむ」と唸り続ける筆者なのであった。

基本操作は無双シリーズの継承

 これを見て唸り続けるのは、年のせいで頭が固くなったからだろうかと、別次元の悩みまで発生してきたので、ひとまず不健康な凝固は中断。プレイもせずに評価は下せないので、遊んでみることにした。

 モードは、原作に沿ったストーリーが楽しめる「OFFICIAL MODE」、謎の惑星を舞台に複数の作品がクロスオーバーする「ORIGINAL MODE」、プレーヤー同士で対戦する「VERSUS MODE」、戦績やパイロットの解説などを見ることができる「GALLERY」、環境設定する「OPTION」、中断したプレイを再開する「RESTART」の6つ。

wk_070316gm03.jpg GALLERYで見ることができるキャラクター図鑑。一度でもゲーム内に登場した人物は、こうして原作の経歴を見ることができる
wk_070316gm04.jpg ガンダムといえば、やはり名セリフの数々が脳裏をよぎる。キャラクターが発する代表的なセリフは、こうして聞き返すことも可能

wk_070316gm05.jpg モビルスーツを拡大させたり回転させたりしながら、自由に眺められるモードも。グラフィックの描き込みはすばらしいのひとこと
wk_070316gm06.jpg モビルスーツだけではなく、ムサイやサラミス、そして当然“木馬”ことホワイトベースでさえ、このように図鑑として閲覧可能

 まずは初代ガンダムのストーリーを追ってくれるということなので、少しは安心感があるだろうと「OFFICIAL MODE」を選択してみた。最初から選べるのは、アムロ・レイとカミーユ・ビダン、ジュドー・アーシタの3名。筆者が選ぶパイロットはもちろん、アムロ・レイである。操縦するモビルスーツも自動的にガンダムになる。このモードの全ミッションをクリアしたあとは、登場したパイロットやモビルスーツを変えて、同じストーリーを楽しむことができるらしい。これは非常に楽しみだ。パイロットやモビルスーツを全部出して、それぞれを全部クリアするまでは、やめられないだろう。

 ストーリーがアニメーションで長々と解説されるのかと構えていたら、あっというまにブリーフィング画面に。そこで原作に沿ったストーリーの解説が端的に行なわれた。従来の無双シリーズと違うのは、ブリーフィング画面を使用して、キャラクターによる作戦の解説が行なわれることだ。最初のミッションであれば、レビル将軍がアムロたちに今回の作戦を説明してくれる、というわけ。

 操作は無双シリーズそのまま。□ボタンで通常攻撃を行い、数回コンボを加えたときに△ボタンを押すとチャージ攻撃を交えた連続攻撃が発動する。シリーズと違うのは、操作するのが人間ではなくモビルスーツであること。そのため若干操作に違いがあり、R1ボタンはジャンプに、×ボタンはダッシュやブーストに使用する。ジャンプやブーストは、スラスターの残量分のみ連続使用が可能。スラスターが切れてしまうと、一定時間ジャンプやブーストが使用できなくなる。

wk_070316gm07.jpg キャラクターを選択すると、物語は始まる。モビルスーツは最初は選択できず、キャラクターに自動的に割り当てられる
wk_070316gm08.jpg モビルスーツを操縦する、というゲームの特性上、スラスターという新しい考え方が入った。ジャンプはスラスターを利用する
wk_070316gm09.jpg 同じくスラスターを利用するダッシュ。ダッシュ後に3連続までの攻撃が可能。短距離の移動も速くなるので上手に活用したい

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[小城由都,ITmedia]

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