「F-ZERO」のスピードと浮遊感を体感しよう!ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(1/3 ページ)

新しいゲーム機の登場初期にはたいてい、そのゲーム機の性能を分かりやすく示す、レースゲームが発売されます。「F-ZERO」(任天堂)もスーパーファミコンの拡大・縮小・回転機能を、分かりやすくアピールするゲームとなりました。

» 2007年05月07日 00時00分 公開
[ゲイムマン,ITmedia]

バーチャルコンソールで体験できる爽快感

画像 ミュートシティIのスタートライン。今までに何度、この画面を見たことだろう。タイムアタックが熱いレースゲームだ

 「この連載って、バーチャルコンソールで遊べるゲームを、あんまり取り上げていないなー」と、ふと思った。

 Wiiには「バーチャルコンソール」というメニューがあり、過去にファミコンやスーパーファミコン、PCエンジンやメガドライブなどで発売されたソフトを、オンラインで購入できる(Wiiポイントが必要)。

 バーチャルコンソールで買えるソフトの中で、当「ゲイムマンのレトロゲームが大好きだ」で紹介したソフトは、「ドンキーコング」、「パックマン」、「ストリートファイターII」、「いっき」など、わずか8本しかない。

 やっぱり、このコーナーで紹介したゲームは、大勢の皆さんにプレイしていただきたい。そこで今回は、バーチャルコンソールのラインアップの中から、「F-ZERO」(任天堂)を取り上げてみることにした。爽快感のあるレースゲームなので、Wiiを持っている方はぜひプレイしてみてほしい。……私はまだWii買えてないけど。

拡大・縮小・回転機能の有用性を示す

 「F-ZERO」は1990年に発売された、スーパーファミコン用のレースゲーム。スーパーファミコン本体と同時発売されたローンチタイトル2本のうちの1本だ(もう1本は「スーパーマリオワールド」)。スーパーファミコンの持つ、画面の拡大・縮小・回転機能が、存分に生かされている。

 「F-ZERO」以前のレースゲームは、大きく2種類に分けられた。操作するマシンを真上から見たタイプ(2D視点)と、真後ろから見たタイプ(疑似3D視点)だ。

 真上から見たタイプは、「スピードレース」(タイトー)や「モナコGP」(セガ)など、アーケードに古くからある形で、ファミコンでは「ファミコングランプリ F1レース」(任天堂)、「ファミリーサーキット」(ナムコ)などが有名。ただし、マシンは常に画面の上方向に進むので、サーキットのような周回コースをそのまま再現することはできなかった。

 一方、真後ろから見たタイプは、実際にコクピットから見る景色に近い画面。あらかじめ描かれた直線コースの図を、横ラインごとに異なる速さでスクロールさせることで、カーブを表現している。「F1レース」(任天堂)、「ポールポジション」、「ファイナルラップ」(ナムコ)、「スーパーモナコGP」(セガ)がこのタイプ。

 カーブではマシンが外側に動くことで、遠心力が表現されているのだが、カーブを曲がるときのアウトインアウト走法のような、実際のマシンと同じラインを再現することは難しかった。

 そこで、拡大・縮小・回転機能である。コースを回転させることで、マシンが常に上方向に進んでいても、周回コースを1周させることが可能となった。

 さらに、コースの下側を拡大、上側を縮小させた。これでマシンの背後からの視点を再現することができた。

 アウトインアウトのように実際のレースと同じライン取りが再現できるし、180度回るコーナーや、分岐のあるコースなど、複雑な形のコースを登場させることも可能だ。

 「F-ZERO」は、“スーパーファミコンの拡大・縮小・回転機能は、ゲームにどう生かすことができるのか”を示し、スーパーファミコンという新しいハードの可能性を示すゲームとなった。

画像 ダッシュプレートに乗ると、一時的にスピードアップ。横風の吹くサーキットでは、うまく乗るのが難しい
画像 ピットエリアに入ると、オフィシャルカーがやってきて、パワーを回復してくれる。エリア内にいる時間が長いほど回復量が多い

画像 トラップが仕掛けられたコースもある。踏んでしまうとダメージを受け、マシンが跳ね飛ばされてしまう
画像 ジャンププレートに乗ると、マシンが高く浮き上がる。これを使ってショートカットできるコースもある
画像 道が途中で切れていて、ジャンプを使わないと進めないコースもある。進入速度が遅すぎると、向こう岸に届かなくてコースアウト、リタイアとなる
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」