レビュー
2007年06月28日 00時00分 更新

「Forza Motorsport 2」レビュー:

みんな、オラにディスプレイとXbox 360を分けてくれ――5画面プレイを頑張って実現してみました (1/2)

レーシングシミュレーター「Forza Motorsport 2」には、最大5台のディスプレイにそれぞれ異なる画面を表示できる「マルチモニター機能」が搭載されている。だが、その敷居の高さから実行できるユーザーは非常に限られる。三人寄れば文殊の知恵、5人集まりゃマルチモニター、という感じで究極の環境を頑張って再現してみました。

“面白い企画”に悩む筆者に天の声が

 待望のレーシングシミュレーター「Forza Motorsport 2」(以下、Forza 2)が、ついに発売された。発売日に速攻で購入し、オンライン対戦に明け暮れていた筆者だったが、ある日編集者から電話がかかってきた。そろそろレビューの時期かなぁ、とは思っていたが、その内容はまったく想定外のもので……。

 「『Forza 2』に関してはこれまでいろいろ紹介してきたので、今さら普通にレビューをやっても面白くないと思うんですよ。というわけで、何か面白いことをやってください!」

 お、面白いこと、ですか……!? 漠然!! 確かに筆者はこれまで、“最高の環境”でのファーストインプレッション、マイクロソフト・谷口氏へのインタビュー、そして惨敗に終わったメディア対抗トーナメントの取材記事と、計3つの記事で本作の特徴や面白さを伝えてきたつもりだ。だから、普段とは違う形でのレビューというのは、正直歓迎ではある(同じことを書いてもあまり意味はないし)。とはいえ、一体何をやればいいのか……しばし考えてみる。

 最初の1台以外はプレゼントカーのみでキャリアモードを完全制覇とか、オンライン対戦で何十連勝とか、オークションハウスでとんでもない高値が付くようなクルマに仕立て上げるとか、自分のゲームの腕前や締め切りまでの時間を考えると、到底無理なネタばかり思いつく。いや、そもそも面白くないネタばっかりだ。

wk_070627for01.jpg ネタとして、一応セッティングだけはしてみた。後部座席から写真を撮ってる姿を赤の他人に見られたり……

 そこで考え方を変えてみた。部屋の中で座ってプレイする、この状況から離れてみてはどうか。お、これはイケてるんじゃね? ちょっと本格的に考えてみよう。愛車のカーナビにXbox 360を接続して、クルマの中で「Forza 2」を遊んでみたらどうだろうか。夜の大黒ふ頭PAなんかでプレイして人が集まってきたら、絵的には面白そう。んん〜、でもいろいろ(第三者を巻き込むあたり)問題がありそう……。仕方がない、却下。

 ならば、カーナビにXbox 360を接続したまま、鈴鹿サーキットか筑波サーキットの走行会に参加してみるのはどうか。筆者がドライブし、助手席で誰かに「Forza 2」を遊んでもらうのだ。鈴鹿か筑波のコースを走ってもらえば、リアルとバーチャルの融合ではないか! ……って、単に自分がリアル鈴鹿やリアル筑波を走りたいだけって突っ込まれそう。そもそも安全上、許可が下りるわけがない、却下。

 結局、こんなネタしか思いつかなかったので、+D Gamesでレビューや取材記事を執筆しているライターさんで、ちょうどForza 2をプレイしていた板橋舟人氏に相談してみた。

 「Xbox 360とディスプレイを5台つなげてプレイしてみればいいんじゃないですか? マイクロソフトが体験会とかで構築していたのも、ディスプレイ3台という環境でしたし。そもそも5台そろえてプレイする人なんてまずいないから、目新しさはあるんじゃないでしょうか」

 それ、いただきです(笑)。マイクロソフトやメディア大会で3画面でプレイして、なぜそこに気付かなかったのだろうか……。マルチスクリーンでのプレイは決して一般的ではないが、本作の特長の1つではある。そして、その効果はかなり大きい。

 だが、マルチスクリーンプレイは場所と金銭面がネックだ。ディスプレイ5台にXbox 360が5台、それに「Forza 2」のソフトも5台必要なのだ。ん〜、ゼロから揃えたら、ディスプレイが1台3万円として計15万円、Xbox 360はコアを使うとしてやっぱり計15万円……、この時点で30万円を越えることは確実だ。高ェー! 無理!!

 一応、編集部にもお伺いを立ててみたが、当然“無理”との答えが。そりゃそーですよねー。どうしたものか……と考えていたら、「Xbox 360を持ってる人に本体を持ってきてもらえばいいんじゃね?」という天の声が。それだ、それしかない! きっと読者諸兄の参考になるハズ! というワケで、再び板橋氏に連絡を取り、計画を練ることにした。

下準備と大ポカとリベンジ

 まずは、誰の力を借りて、誰が何を用意すればいいのか、予定を立てなくては。一番の問題となるのは場所だろう。ライター集団を運営している小城由都氏に訪ねたところ、ふたつ返事で彼の事務所を貸していただけることになった。さらに、事務所にある5台のディスプレイと、Xbox 360本体1台も貸していただけることになった。コレはかなりデカい。

 残りのXbox 360本体は、他のライターさんに借りられるか訪ねてみた。まず自分で1台用意できるので、必要なのは残り3台。板橋氏と網野三平氏、それに近所に住んでいるデザイナーさんから、それぞれ1台ずつ借りられることとなった。筆者を含めたこの4人は、全員PC用ディスプレイにXbox 360を接続して遊んでいるので、ケーブルが足りなくなる心配もない。いや、順調順調。

wk_070627for02.jpg ズラリと並んだ4本の「Forza 2」、かなり壮観である。これに筆者の「Forza 2」を加えれば5本達成!

 残るは「Forza 2」のソフトである。ゲームを持っているのは筆者と板橋氏のみなので、残り3本はどうにかして用意しなければならない。編集部に相談したところ、「じゃあマイクロソフトさんに借りましょうかー」との回答が。数日後、筆者の手元に「Forza 2」のゲームソフトが3本届いた。これで準備は万端、参加者のスケジュールを調整し、いよいよ実行の日が来たのである。

 というわけで実行日。軽く事務所を片付けてスペースを確保し、いざセッティングを開始! ……が、大問題が発生。なんと、PC用ディスプレイにケーブルがつながらないのである。小城氏の事務所でお借りしたXbox 360は、CRT(液晶じゃなくTVみたいなアレ)が大半で、しかもケーブルがディスプレイに直接付いているタイプ。そのままだとケーブルが接続できないのだ。

wk_070627for03.jpg “VGAケーブル”には、D-sub15ピンケーブルのメス-メス変換コネクタ(右)と、オーディオ変換コネクタ(左)が付属する。この右のヤツを忘れたのだ。しかも全員……

 実は、PCディスプレイとXbox 360を接続できる「Xbox 360 VGA HD AV ケーブル」には、こんな場合でも対処できるよう、メス-メスの変換コネクタが付属している。さらにいえば、オーディオ変換コネクタも付属しているので、RCAケーブル(テレビにつなぐ白と赤のアレ)をヘッドフォン用のミニプラグに接続することもできるのだ。

 じゃあなんで接続できないのか……? ハイ、単に全員忘れただけです。ズコー! 網野氏にいたっては「そんなの入ってなかったですよ!」と逆ギレまでする始末。まあ原稿のネタにはなったかーと良かった探しをして本日は解散することに。後日リベンジすることにした。事前に確認しておけよ、俺……。

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[千早秀生,ITmedia]

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