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2007年07月18日 06時04分 更新

PLAYSTATION PREMIERE 2007(パート1):

ソフト重視路線の原点回帰へ――「PLAYSTATION PREMIERE 2007」前編 (1/2)

ソニー・コンピュータエンタテインメントは、7月17日に開催した「PLAYSTATION PREMIERE 2007」において、新型PSP対応のワンセグチューナーを発表。さらにソフト重視の路線を打ち出した。いろいろ隠し玉も。
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 ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下、SCE)は7月17日、メディアを対象としたプレイステーションフォーマットの最新情報を紹介する「PLAYSTATION PREMIERE 2007」を、東京六本木のTOHOシネマズで開催した。

 約3時間30分にもおよぶ時間を費やした発表会は、冒頭、先週北米で開催されたE3で発表された新型薄型PSP関連の新情報もあったものの、大半は今後期待されるソフト紹介に割かれていた。冗長ともいえる時間を使って、丁寧にタイトル紹介をしたのも代表取締役社長兼グループCEOの平井一夫氏が提唱する「プラットフォームホルダーとしての原点回帰」の精神があったからに他ならない。

 「PLAYSTATION PREMIERE 2007」での様子を順を追って紹介し、SCEの動向を紹介しよう。

重さは1/3、しかし楽しさは3倍!

wk_070718scep03.jpg 代表取締役社長兼グループCEOの平井一夫氏は、今回のイベントが実質初顔見せであった。E3などのカンファレンスでのイメージが強いので、日本語も話せたんだと軽く衝撃。PSP-2000を手に取り紹介する

 「企業努力」という文字が映し出され新型の薄型PSP(PSP-2000)のテレビCMが上映されたのち、ソニー・コンピュータエンタテインメント 代表取締役社長兼グループCEO 平井一夫氏が紹介される。

 平井氏がまず懐から取り出したのは先頃、北米で発表された新型薄型PSPであった。現行のモデルと同様の4.3インチ液晶を搭載しながらも33%軽く、19%薄くなったモデルとなる。本体にUMDから読み出したデータを一時的に記憶する機能を搭載し、ゲームプレイ中の読み込み時間を短縮。さらにビデオ出力機能が新たに標準搭載されている。

 平井氏からはE3では控えていた日本での発売日が9月20日で、価格が税込み1万9800円になることが告げられた。カラーラインアップは、先日発表されたピアノ・ブラック、セラミック・ホワイト、アイス・シルバーの3色のほか、淡い色合いとパール感で花をイメージしたブルーメ シリーズの「ローズ・ピンク」、「ラベンダー・パープル」、「フェリシア・ブルー」の3色を加えた全6色となる(新型についてはこちらの記事を参照のこと)。

wk_070718scep04.jpg PSPは国内の生産出荷台数は500万台を越えている

 PSP-2000専用のワンセグ対応チューナーが同日の9月20日に発売されることも発表。価格は税込み6980円となる。ワンセグチューナーは、本体上部にあるUSB端子に差し込むことで、携帯機器向けの地上デジタルテレビ放送サービス「ワンセグ」が楽しめる。

 平井氏は新型がどれほど軽いのかを軽量して比較して見せる。さらに新たに搭載されたビデオ出力機能の確認として、実際テレビにつないでUMDから映画をつないでみせ、さらにゲームをテレビに映し出す実験を試みる。また、ワンセグチューナーで実際、シアター内でも問題なくワンセグ放送を観ることができることを証明してみせた。

 「PSPは、ポータブルコンピュータエンタテインメントの世界をより拡げるために、さまざまな形で、楽しいものを提供していきたい」(平井氏)

wk_070718scep02.jpg 全体進行を務めるSCEJエグゼグティブバイスプレジデントの佐伯雅司氏は、ビジネスブリーフィングというよりも、今後のラインアップをともに期待する場となると説明する
wk_070718scep06.jpg ディスプレイボタンを長押すことでビデオ出力に対応する。実際、UMDディスクから映画を上映しようとしたが、これは不備があって映し出されなかった。ゲームはばっちり確認できた
wk_070718scep05.jpg 今回新たに発表されたPSP-2000専用のワンセグ対応チューナー。ご覧のとおり、ちゃんと映っていた。PSPでテレビを観たいという意見を汲み取ったとのこと

wk_070718scep14.jpg 発表会会場とは別の場所では、実際新型PSPを触わることもできた。ワンセグチューナーも間近で確認
wk_070718scep15.jpg 日本では6色での展開となる
wk_070718scep16.jpg ビデオ出力端子でテレビとつないでみると……映った

「PLAYSTATION PREMIERE 2007」パート1

 「PLAYSTATION PREMIERE 2007」の第1部では、ポリフォニー・デジタルの「GRAN TURISMO 5 Prologue」に始まり、レベルファイブの「白騎士物語」、SCE JAPANスタジオの「Little Big Planet」、バンダイナムコゲームスの「TEKKEN6」、「TIME CRISIS 4」、「ソウルキャリバーIV」、「のびのびBOY」、そしてセガの「戦場のヴァルキュリア」や「忌火起草」など、プレイステーション 3で今後展開するソフト群の紹介に移った。

ポリフォニー・デジタル――実機でのデモンストレーションを実施

wk_070718scep07.jpg 徹底的に作りこまれた「GRAN TURISMO 5 Prologue」は10月には発売したいと山内氏

 ポリフォニー・デジタル代表取締役プレジデント山内一典氏は、先日のE3においてタイトルだけ発表された「GRAN TURISMO 5 Prologue」の実機映像で紹介しグローバルデビューを飾る。リアルタイムで1080p、60フレームで動く車はあくまでもリアルで、ヘルメットや車体の写り込みも自然で、内装やエンジンルームまで完全再現されている。

 通常のゲームとは異なり、オンラインでのレースゲームなのでタイトル画面代わりとしてマイページのようなものがトップ画面となる。ここでは、プロフィールやレースが選択できるだけでなく、カレンダーや各地の天気、ライバルたちの状況などを瞬時に確認できるようになっている。マイページではユーザーが使用している車体に入れ替わっていく仕組みだ。

 本作では同時に合計16台までのレースが可能で、開発ではじめて16台が走っているのを見た山内氏は「たくさん車が走っていたほうがいいもんだ」と感動したのだとか。敵車のAIも強化され、レース展開が単調にならないような工夫もなされている。ちなみに本日から公式サイトがオープンしている。

 10月21日から開催される「東京モーターショー 2007」合わせで公開される「NEW Lancer Evo」や「NEW GTR」などが収録されているため、発売は2007年10月を予定している。今年は日本のスポーツカーにとって18年ぶりの大きな革命な年になると山内氏。

 「世界レベルのスポーツカーが18年の眠りから覚めて、カムバックしてくる記念すべき年。どの車も宝石のよう。目指しているのはレースゲームのスタンダードであり、ベンチマークを作りたい」(山内氏)

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レベルファイブ――より次世代機らしいRPGを

wk_070718scep08.jpg オープニングのPVを見ることができたが、ヒーローもののようなかっこいい変身シーンが見ものと日野氏

 レベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏からは「白騎士物語」が紹介される。昨年のゲームショウで発表されたRPGで、今回はキャラクターメイキングシステムとコンボを中心とした戦闘システムが解説される。開発にはかなり苦労しており、試行錯誤しながらやっている段階とのこと。日野氏はこのタイトルにかなり入れ込んでおり、オープニング曲の作詞も手がけているとか。

 まずはキャラクタークリエイションの説明から。主人公の造形もこのシステムで行われているとのことで、実質何千・何万パターンとあり、主人公と戦う仲間をかなり個性的なに仕上げることが可能だ。体型から髪型、顔のりんかく、眉、目、瞳、鼻、口、耳、カラーやしわ、ヒゲやホクロなど、各数十種類から組み合わせていく。本作に登場するキャラクターはこうして誰一人として同じ顔がないようになっている。やろうと思えばかなり本物の人間に近づけることができる。

wk_070718scep09.jpgwk_070718scep20.jpg 要潤さんにものの数分で近づけたが、実際はかなり迷いそうだ

 そこで例として俳優の要潤さんの協力を得て、要さんにそっくりに仕上げてみせる。事前に製作しておいた80%完成の段階から、目や瞳、髪の色や顔のりんかくをいじっていくと、本当に要さんにそっくりなキャラクターが誕生した。

 その後、製作した要さんそっくりのキャラクターを引き連れて、戦闘システムの紹介に移る。戦闘では、自分でコンボを組み立てられ、アクションをスロットに入れていき、コンボ時の技連携を決めていく。自分の順番が来たら攻撃でき、実際に設定したとおりにコンボを決めてみせた。また、本作のキモとなる変身システムも軽く紹介。巨大な草原の蛮族・トロルに対して変身して倒してみせた。

 「PS3のラインアップの中にはまだRPGが少ないということもあり、レベルファイブは本作に力を入れて製作してまいります。今年の東京ゲームショウでは実際に試遊できるよう鋭意開発しております」(日野氏)

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[加藤亘,ITmedia]

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