「ウィザードリーオンライン」発表――ゲームポット、懇親会で今後の展開について説明(3/3 ページ)

» 2007年11月14日 20時44分 公開
[加藤亘,ITmedia]
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「Level-R」

 2006年の12月に技術テスト、今年2月にクローズドβテスト、そして4月にオープンβテストを行った「Level-R」は、今年正式サービスに向けて準備を進めている段階と加賀直柔氏は、現状はリアルな操作感の向上を目指していると説明する。

 オンラインゲームでは唯一といっていいリアル系レーシングゲームだけに、作り込みには余念がない。加賀氏は、キーボードでの操作感アップを行っているところで、今後の課題として「操作感の向上」ではスタビリティが増したドライブ感の実現を目標とし、ゲーム内でのハンドリングの改良によりコーナーでのブレーキやアクセルワークがより重要になるようにしたいとのこと。

 また、エンジン音の改善や、スピードによる視野角の改良などで「臨場感の向上」を、プレーヤーの強さを数値化する「ELOレーティングシステムの導入」にも取りかかっている。これにより、はじめて遊ぶプレーヤーでも客観的に誰が強いのかが分かる指針となり、マッチメイキングで差を埋める基準となるとしている。

 正式サービスでは、新アイテムとして中級者向けのFR車として「TOYOTA SPRINTER TRUENO AE86」や初心者向けFF車として「HONDA Civic SiR-II EG6」が、そして上級者向けFR車として「Mazda RX-7 Spirit R Type-A FD3S」が追加されることも発表。今後は「Toyota MR2 GTS」や「Mazda RX-8 Type S」も予定されている。

懇親会では「TOYOTA SPRINTER TRUENO AE86」のデモ走行ムービーも上映され、実際録音したエンジン音を収録していることなどが紹介された

「オンラインカート ステアDASH」

 前作は、カート自体の性能がすべてだったため、誰しもが勝てるわけではなかったと柴田岳寛氏は切り出す。しかし、DASHになったことでさまざまな改良が施され、まったく別物といえるほど改善されたと、「インタフェース」、「魔法/魔法エフェクト」、「コース/コースギミック」がリニューアルされたことに触れる。

 11月には衣裳の大量追加やステアのパーツの大量追加、リニューアルコース「インフィニットドラゴン2」が追加されており、12月にはゲームの効果音強化、消費アイテムの追加、冬限定衣裳が登場することも紹介。また、テーマソングも製作中であることが告げられた。

「APPLESEED ONLINE CARD TACTICS」

 現在、鋭意開発中の「APPLESEED ONLINE CARD TACTICS」については、中村彰宏氏から説明が行われた。本作は「APPLESEED」の世界観を使用したカードバトルを基本としている同時多人数参加型戦略オンラインカードゲーム。カードゲーム要素とMMOROG要素、そしてシミュレーションゲーム要素が融合していることが最大の特徴といえる。懇親会では戦闘のシステムについて紹介された。

 戦闘は6対6(最大12対12)で行われる。カードの能力は3つのステータスに分かれており、カードはアタック型(安定ダメージタイプ、大ダメージタイプ)と支援型、妨害型(ダメージをそっくり返す)の3つに分かれている。これらを組み合わせることで戦闘を行うことになる。戦闘では「コンボ」と呼ばれる支援型にアタック型を追随させる大ダメージを与える攻撃もあるが、これを読み切って妨害型をぶつけて攻撃をはじき返すといったカウンター攻撃も狙えることをこのゲームの妙だと解説する。サービス開始時期は未定。

「疾走、ヤンキー魂。」

拳で語らなくてはならないこともある……

 2003年5月23日から2004年12月29日までサービスされていた「疾走、ヤンキー魂。」のライセンスをゲームポットが取得したと発表されたのが6月のこと。友光高昭氏は現在開発中の「疾走、ヤンキー魂。」はいわば、第2期としてよいところは踏襲しつつも、新たな試みをふんだんに取り入れていく意欲作になると解説する。

 第1期は、コマンド式のクローズバトルだった本作は、喧嘩ストロングモードと称する、デッキを組んでのオープンバトルで戦うことになるとのこと。複数で対戦することもでき、バイクに乗りながらの戦闘も可能となった。バイクのカスタマイズやオリジナル特攻服などはそのままに、新たなヤンキー魂が注入されることになる。

「モンスターファームオンライン」

 7月13日のネットワークトライアルを皮切りに、9月27日と10月12日のワールドトライアルを経て、本格的始動も間近となった「モンスターファームオンライン」については、坂本慎治氏が説明に立つ。

 本作ではモンスターの「育成」が大きく変わるとして、植物、家具、トレーニング器具など、集めたものを自由に設置できるファームの新機能について紹介。友達のファームに遊びにも行くことができ、シリーズでおなじみのキャラも登場する「助手」の存在についても述べられた。モンスターも続々登場し、再生されるものによってレアモンスターも登場するようになるとのこと。

 現状はあまり語ることができないとしながらも、11月30日にはクローズドβテストの募集が開始され、12月17日からテストが開始されるスケジュールも発表された。


 懇親会の最後には、ゲームポットが「ウィザードリーオンライン」のゲーム化権を正式に取得し、開発に取りかかっていると代表取締役CTOの安田剛氏より発表された。具体的なスケジュールは今後発表していくとしている。

 ユーザーのため、そしてオンラインゲーム業界のためには、ゲーム以外での活動がひとつの鍵を握るとして、ゲームポットは「Gamepot Festa 2007」のような前代未聞の大型イベントでオンラインゲーム業界の活性化を狙う。

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