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2007年11月19日 15時31分 更新

PS3タイトルの開発環境を大幅に強化する支援策発表――SCE

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下、SCE)は、傘下にあるゲームプログラミングツール開発会社であるSN Systems Limited(以下、SNシステムズ)の主力製品であるProDG、および効率的な開発を支援する新製品を含む開発ツール群を、プレイステーション 3(以下、PS3)のSoftware Development Kit(SDK)に標準搭載することで、より充実したサポート体制を構築していくと発表した。

 SDKとは、SCEとライセンス契約を結び、リファレンス・ツールおよびデバッギング・ステーションを購入したゲーム開発者に無償で提供されるソフトウェアライブラリーのこと。発表では、さらにデバッギング・ステーション(DECHA00J/DECHA00A)でプログラミングを可能にすることで、PS3の開発ツールであるリファレンス・ツール(DECR-1000/DECR-1000A)上のタイトル開発をバックアップするとしている。併せて本日より、リファレンス・ツールの価格を現行の約半額にまで引き下げ、日本においては95万円、北米は1万250ドル、欧州は7500ユーロに改定した(値段は税抜)。

 SNシステムズのSDK向け製品群の詳細は以下のとおり。記載しているすべてのSN製品において、ライセンスとサポート料金は無償となる。

「ProDG」

 開発の効率化やパフォーマンスの向上を加速し、カスタマイズ可能な優れたユーザーインタフェースが評判の統合プログラム開発ツール。機能改良によりこれまでPS3のリファレンス・ツールのみでサポートしていたProDGがデバッギング・ステーションでも使えるようになり、大幅にコストを抑えたPS3のタイトル開発が可能となる。

SN Distributed Build System(SN-DBS)

 SN-DBSのライセンスおよびサポート費用を、10月12日よりすべて無償化。SN-DBSは、社内ネットワーク上にある複数のPCにソースコードを配布し並列処理することにより、コンパイル時間を大幅に短縮するツールで、例えば6台のPCを使用した場合では、コンパイル時間が約80%も短縮され、開発生産性を飛躍的に向上させる。

SN LINKER

 SN LINKERは、コンパイルしたプログラム同士をリンクするビルド工程で使われるプログラムで、リンクスピードは従来のリンカーに比べ約2〜8倍と劇的に向上する。すでに11月2日よりSDKの一部として提供を開始されている。

SNコンパイラ(SNC)

 SNCはPS3の標準コンパイラとして提供される新しいコンパイラ。業界標準のC++フロントエンドを使用してPS3向けに最適化されており、コード生成効率が従来のコンパイラに比べ向上することで、生産効率およびゲーム品質のアップに大きく貢献する。12月中旬よりSDKの一部としてベータ版を順次提供予定。


 さらに、これまで開発中のPS3タイトルの品質チェックのために使われていたデバッギング・ステーションを、11月2日に提供を開始したSDKのアップデートで機能を強化することにより、リファレンス・ツールで進めているタイトル開発をサポートすることが可能になる。デバッギング・ステーションにプログラム開発機能を追加し、タイトル開発を支援することでさらなる開発コストの削減と生産性向上に貢献するとしている。

 PS3リファレンス・ツールはCell Broadband Engine(Cell/B.E.)やRSXなど、PS3でしか実現できないまったく新しいインタラクティブエンタテインメントを創造するために不可欠な最先端の技術を凝縮した開発ツール。Cell/B.E.やRSXの性能をフルに活かし、PS3ならではのタイトルを開発するため、数多くのゲームソフトウェア開発者に活用してもらいたいと、販売価格を現行の約半額に大幅改定し、ゲームソフトウェア開発のコスト削減に貢献、PS3タイトルの開発を加速し推進していきたいとのこと。

[ITmedia]

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