レビュー
2008年01月18日 00時00分 更新

「涼宮ハルヒの約束」レビュー:

「ただのゲームには興味ありません」――話題の超監督がゲームで大暴れするそうです (1/2)

同名小説が原作で、2006年にアニメ化された「涼宮ハルヒの憂鬱」がPSP用ゲームとなって登場。アニメで魅了された筆者がプレイし、本作の魅力を確かめてみました。

大人気ライトノベルのシリーズがPSPで登場

 「宇宙人や未来人、超能力者を探し出して一緒に遊ぶ」という目的で、傍若無人な活動を続ける女子高生・涼宮ハルヒ。そんな彼女に振り回される平凡な男子高校生・キョンの活動を描いたライトノベルが「涼宮ハルヒの憂鬱」だ。この原作小説シリーズは、アニメ化やマンガ化等メディアミックスも果たしており、とくにアニメ版はクオリティーの高い作画や細かい演出に定評のある、京都アニメーションが制作。アニメ放送をきっかけにネット上でも話題となり、知名度は急上昇し大ブームを巻き起こした。

 そんな「涼宮ハルヒ」シリーズのアドベンチャーゲームが、バンダイナムコゲームスからPSPで登場した「涼宮ハルヒの約束」だ。原作やアニメ版の面白さをそのままに、独自のコミュニケーションシステムを搭載している。

「朝比奈ミクルの冒険」完成までの道のりを追う

 まずは物語について紹介しよう。ハルヒたちが通う県立北高校では、翌日に控えた文化祭の準備に活気づいていた。自主映画"朝比奈ミクルの冒険"の制作に励むキョンたちSOS団もご多分にもれず、明日の披露までに完成を急ぐ。しかし、何度夜を越えてもなぜか文化祭当日を迎えず、キョンたちは"文化祭前日を何度も繰り返す"という異常事態に巻き込まれてしまう。納得のいく映像が撮れていないことに不満を感じたハルヒが原因と感じたキョンは、ハルヒに気づかれないように彼女の望む文化祭を作り上げるべく、宇宙人の長門有希、未来人の朝比奈みくる、超能力者の古泉一樹たちと協力して奔走する……という内容だ。プレイヤーは、キョンの目線を通して物語を体験していく。

画像 物語は、アニメと同じキャストによるフルボイスの会話シーンが楽しめる。会話中に△ボタンを押せばセリフをリプレイできるので、聴き逃した際や、ハルヒたちの声に何度も悶えたい人は活用すべし

 会話中に出現する選択肢を選んだり、北高のさまざまな場所を移動して鶴屋さんや谷口といったおなじみのキャラクターたちに話しかけることで、章立てされたストーリーが進行していく仕組みだ。

 なお、学園祭の模様は、原作では小説第6巻「涼宮ハルヒの動揺」、アニメ版では第1話「朝比奈ミクルの冒険 Episode00」や第12話「ライブアライブ」が描かれているため、これらの作品を事前に読んでおくと、物語がいっそう楽しめるだろう。

リアルタイムに変化するハルヒたちの表情に注目!

 特定の会話シーンでは、本作の魅力のひとつ、「S.O.S.」(シームレスオペレーションシステム)が楽しめる。これは、最新のCGモーフィング技術である「モーションポートレート」をゲーム業界で初めて取り入れた画期的なモノ。ハルヒたちの視線や顔の揺れ、表情などの仕草が、会話の端々でなめらかに変化するのだ。さまざまな会話内容によってハルヒたちの表情がコロコロと変わり、まるで彼女たちと本当に会話をしているような臨場感が楽しめる。

画像 感情の起伏が激しいハルヒは、先ほど喜んでくれた話題でも逆に怒り出す瞬間も。うーむ、女心と秋の空

 会話は、“学校のこと”や“クラスメイトのこと”など毎回ランダムで選出される6つのジャンルからひとつを選び、その中からさらに話題を選択する。不思議な事が大好きなハルヒには"学校七不思議について"等の話題を振ると、気分良く話に乗ってくれる。

このように、相手の興味を引くような話題を選んで会話を盛り上げれば、成功となる。他にも、相手が照れるような会話を繰り返したり、相手の神経を逆なでするような会話を続けると、会話が終わってしまう。

 同じ話題を振れば、相手は毎回喜んでくれるとは限らないのが会話のキーポイント。彼女たちは会話内容によって喜怒哀楽と感情を変化させる。彼女たちが好きな話題であっても、そのときの気分によっては喜んでくれない場合もある。その時々の気分によって話題を変えることが重要なのだ。

物語の萌えエピソードをピックアップ!

 1日をループするというSFチックなシリアス展開の中にはサービスシーンもあふれているんです! ということで、ここでは本作のエピソードをちょこっと紹介。

シナリオ冒頭でいきなりハルヒとデート!?

画像 初めての“S.O.S.会話”も展開される。わざとハルヒの機嫌を損ねて怒られるというマゾプレイを楽しんでみました、うへへ

 SOS団の2回目の野外調査ということで、街へ繰り出すキョンとハルヒ。ほかの3人は気を利かせたのかはたまた偶然か、それぞれの理由で欠席してしまう。この出来すぎた展開に気づかないハルヒ。アニメで描かれた第1回目の野外調査のときは、キョンとみくるがペアで調査することになった際のハルヒのジェラシーっぷりに萌えたものだが、2回目にしてついに二人きりとなり、なにかしら起こるのではと期待したが、以外にさっくりとイベントは終了。内心でキョンと2人きりということに喜んでるハルヒ、を脳内妄想で補完しつつ、先に進む。

ビーチはラブ展開の宝庫!

画像 長門との“S.O.S.会話”でドキドキ終了すると、照れて本を持ったまま海に泳ぎに行こうとする。キョンにそれを指摘されて慌てる長門という、大変レアなシチュエーションが!!

 学校のプールがなぜかビーチになってしまい、超監督であるハルヒの命令で撮影を急遽中止して遊ぶことに。ハルヒ、長門、みくるの水着姿が拝める貴重なイベントだ。個人的にはなぜ長門はスク水ではないのでしょうかと小一時間問いたい。このシーンでは棒倒しに夢中のハルヒ、読書に興じる長門、海を眺めるみくるの3人のうち一人と“S.O.S.会話”を楽しめる。ドキドキ終了に持っていけば、それぞれのイベントグラフィックが見られるので、気合を入れて(またはセーブ&ロードで)拝むべし! なお、この後にはビーチバレーのミニゲームも楽しめる。

放送部で録音中……

画像 筆者が萌え死んだ場面はこの後に続くハルヒの言葉。なぜこの場でハルヒは言ったのか、とかハルヒの心情とか考えるともうね!

 映画に使用するハルヒのナレーションを録音するため、放送部に出向いたキョンとハルヒ。録音ブースにハルヒ、音を収録するルームにキョンが別れて録音を開始する。つつがなく収録される中、ハルヒが唐突に意味深なセリフを発言する。“部屋越しで会話”というシチュエーションだったり、自分の名前を倒置法で付け足す点もひとつの萌えポイント。さらりとハルヒは言っているが本当は緊張しているんじゃないの!? とかそのセリフも録音されているんじゃないの!? と邪推してしまう。どんなセリフを言ったのかは、……実際にプレイして見るべし!

【番外】古泉との“S.O.S.会話”中

画像 古泉がキョンを名前で呼ばないという話になり、古泉がキョンの名前(あだ名だが)を呼ぶ。古泉による“キョンくん”はインパクト大

 女の子以外に古泉やシャミセンとも"S.O.S."による会話が可能。正直「男なんていらね!」と筆者は思ってしまうのだが、やはり古泉×キョン(この順番が重要)の関係は女性ファンに需要があるのでしょうか。

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[雛見澤秀一,ITmedia]

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