華麗なスマッシュで大乱闘を生き残れ! Wiiの「スマブラ」はボリューム満点「大乱闘スマッシュブラザーズX」レビュー(2/5 ページ)

» 2008年02月12日 15時00分 公開
[仗桐安,ITmedia]

 そして前2作にはない本作ならではの新しい要素が「最後の切りふだ」だ。バトル中に登場するスマッシュボールを壊したキャラが1回だけ使える強力な奥義で、必殺ワザボタンで発動する。一瞬そのキャラのアップになり、ド派手に展開するこの技は、うまく決まれば一挙に何人も吹っ飛ばせるだろう。ただ、スマッシュボールは一発の攻撃では壊れないうえにフワフワと浮いていて挙動がつかみにくい。ボールをずっと狙っていたのに他のプレイヤーにあっさりとられてしまうということもあり得る。このあたりの不確定要素のバランスが実にいい。

画像 マリオの最後の切りふだは強力なファイアを繰り出す「マリオファイナル」!
画像 ピーチの最後の切りふだ「ピーチブラッサム」が炸裂! なんともかわいらしいワザだ

 これらの操作を踏まえた上で、とにかく相手に攻撃をあてダメージを与えていく。ダメージの単位は“%”で画面下に常に表示されている。ダメージの数値が増えれば増えるほどふっ飛びやすくなり、目安としては100%を越えるあたりから、ふっ飛びやすさが格段に上がる。ダメージのたまった相手をスマッシュ攻撃やアイテム攻撃などで場外にふっ飛ばせば勝利だ。

画像 ステージの縁で落っこちそうなドンキーコング。ここから華麗にステージ上に復活できちゃうわけです

 「攻撃してふっ飛ばす」というシンプルなルールながら、各キャラの出す攻撃や必殺ワザの数々は、それぞれモーションや効果、特性が全く異なるので、その使い分けでかなり戦略的なプレイができる。上級者同士であれば、攻撃の読み合い、ガードのタイミング、アイテムの効果的な使用などで極まったプレイもできるし、初心者がそこに介入しても、運の要素やレバガチャなプレイでの逆転も可能なバランスになっている。多少なりともアクションゲームをかじったことがある人なら経験者と同じ土俵にすんなり上がることができるだろう(それでもやはり経験者の方が勝率がいいかもしれないが)。

 さて。そんな大乱闘にエントリーした任天堂のスターたちは初期段階でザッと20人ほど。おなじみのマリオやドンキーコング、リンクやサムスの他に、本作では「パルテナの鏡」からピットや、「星のカービィ」シリーズからデデデやメタナイトなどが初参戦を果たしている。

 さらに注目すべきは任天堂以外のメーカーからやってきたゲストキャラの存在だ。KONAMIからは「メタルギアソリッド」シリーズのスネーク、セガからは「ソニック」シリーズのソニック・ザ・ヘッジホッグが衝撃のエントリー。メーカーの垣根を越えて華やかなオールスターの競演にさらなる華を添えている。もちろん毎度おなじみ隠しキャラもちゃんと存在する。今回誰が参戦するかはプレイしてみてのお楽しみだ。

画像 あのポケモンも登場するかもしれない!?
画像 ちなみに筆者が本作でお気に入りなキャラはメタナイト。カービィ並のジャンプ性能と剣による強力なワザの数々がたまんないっす

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