レビュー
2008年03月04日 10時42分 更新

「ウイニングイレブン プレーメーカー 2008」レビュー:

Wiiリモコンで自在に味方を動かせる! Wiiの「ウイイレ」はひと味違う (1/3)

Wiiで「ウイニングイレブン」シリーズの新作「ウイニングイレブン プレーメーカー 2008」が出ましたよ。「ウイイレ」に興味がある人は読んでくれると思うので、「ウイイレ」をやったことがない人、「ウイイレ」って何?っていう人、そんな人にこそ読んでほしいと思うのです。そんな「ウイイレ」なんです、本作は。

にわかサッカーファンの筆者が、Wiiの「ウイイレ」を遊んでみました

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 KONAMIの「ウイニングイレブン」(以下、ウイイレ)シリーズは、スポーツゲームファンにはおなじみの人気サッカーゲームだ。その「ウイニングイレブン」シリーズの新作「ウイニングイレブン プレーメーカー 2008」は、Wiiリモコンとヌンチャクを駆使した操作システムが斬新なタイトルだ。

 初代「ウイイレ」は、1995年にプレイステーション用ソフトとして発売された「Jリーグ実況ウイニングイレブン」。その後プレイステーションからプレイステーション 2へプラットフォームを移し、さらに近年に至ってはゲームボーイアドバンス、PSP、ニンテンドーゲームキューブ、ニンテンドーDS、Xbox 360、プレイステーション 3、PCなど、さまざまなハードでリリースされ、13年の長きに渡って愛されてきたシリーズだ。そんな「ウイイレ」のWii初めてのタイトルが本作なのだ。

画像 本作プレイ中の実況はもちろんジョン・カビラさん。そして解説は北澤豪さんだ。適材適所な実況とコメントにプレイも盛り上がる(もちろん実況・解説はオフにもできる)

 さて。筆者はと言うと、小学生のときに「キャプテン翼」の影響で地元のサッカー少年団に入ってはいたものの(って世代がバレますな……)、その後熱狂的なサッカー小僧になるわけでもなく、球があればける、たまに誘われてちょっとサッカーしてはひぃひぃ息を切らす、くらいのライトな距離でサッカーとつきあってきた人間だ。テレビ観戦も、日本代表戦を観るくらいだし、「ウイイレ」もプレイしたことはあるが、世の中でサッカーが盛り上がっていた年に、その時出ていたものを買ってプレイした、というくらいの、本っっっ当にライトな“にわか”と言われてもしょうがないほどの一般市民レベルな人間なのである。ただ、スポーツゲームは全般的に好きだし、ゲームの面白さにはシビアなつもりだ。そんな筆者の目からWiiで誕生した新しい「ウイイレ」について実況・解説(?)をしてみようと思う。

Wiiリモコンとヌンチャクが生み出す、新しいサッカーゲームの世界

 本作は「ウイイレ」にあって「ウイイレ」にあらず! と、のっけから妙なことを高らかに宣言してしまおう。

 従来の「ウイイレ」と本作は明らかに違うゲームだと言っていいほどに操作体系が全く異なる。今までの「ウイイレ」はもちろん従来のコントローラによるボタン操作だったわけだが、本作ではWiiリモコンを徹底的に活用する。とにかくWiiリモコンのポインティング機能なくしてはプレイが成立しないのだ。

画像画像 オープニングムービーのワンシーンからも、Wiiリモコンとヌンチャクによる新しい操作が売りだというのがうかがい知れる

 従来の「ウイイレ」ではAIによって各キャラが動くため、突き詰めていくと「AIで思い通りに選手が動いてくれない」、「パスしたい選手にパスが出せない」というもどかしさが少なからずあったはずだ。それに対して本作では、試合進行中に選手1人1人に直接命令を下しているような操作システムが採用されている。

 本作ではWiiリモコン+ヌンチャクのスタイルでプレイすることになる。攻撃時にはボールを持った味方選手をポイントしてAボタンでドリブル、パスを出したい味方選手をポイントしてBボタンでパス、敵陣でヌンチャクを振ればシュート(Wiiリモコンを振ればループシュート)だ。

 守備時にはボールを持っている相手選手をポイントしてAボタンを押せばプレス、プレス状態でヌンチャクのZボタンを押しながらヌンチャクを振ればスライディング、ボールを持っていない相手選手をポイントしてAボタンを押せばマンマーク、自陣で味方選手がボールを持っている時にヌンチャクを振ればクリア(ボールを敵陣に向けて大きくける)が可能だ。

 これらの基本操作に加えてスロードリブル、フェイント、弾道指定パス、パス&ゴー、パス警戒、オフサイドトラップなど多彩な動きがWiiリモコンとヌンチャクのみで実現する。複雑なようにも思えるが、ボタンに関しては基本的にB、A、Z(たまにコントロールスティック)しか使わないし、チュートリアルに段階があり、徐々に操作を覚えていけるようになっているので、ちゃんと取り組めば操作方法を習得できるはずだ。

画像 何事もまずポイントするところから始まる。選手をポイントして自在に動かせるようになると、がぜん楽しくなってくる
画像 敵陣ゴール前では緊張がみなぎる。ヌンチャクを振ってシュートを決めよう

 文章で説明しても伝わりにくいところだが、ポイントで各選手を操作するシステムは、まさに本作の副題にあるように“プレー”を“メーク”しているような感覚。操作そのものが直感的でいまだかつてないものなので、最初は操作しているだけでも楽しく感じるかもしれない。やがて色々と慣れてきて選手を自在に動かせるようになってくると、それもまた楽しい。より上級テクニックを身につけることで、さらなる奥深い戦略的なプレイや駆け引きも可能になっていく。選手をフリーランさせることができたり、自由にパスを組んで自陣ゴール前から敵陣へのシュートまでつなげていく感覚は、従来の「ウイイレ」にはなかった新しい要素だと言っていい。

 本作の操作は、従来の「ウイイレ」ファンよりもむしろ、全く先入観のない初心者プレイヤーの方がすんなり受け入れるのではないだろうか。「ウイイレ」であって、今までの「ウイイレ」とは全く違う操作なので、根強いファンであればあるほど「これが『ウイイレ』?」と困惑するかもしれない。筆者としては2年ぶりの「ウイイレ」だったわけだが、全く別のゲームだという印象を受けた。それでいて、従来の「ウイイレ」と比べてどうこう、というわけではないが、本作の操作は本当に新鮮で楽しいものだった。特に操作に慣れてきた中盤以降はやめどきが見つからなくなるくらいに連戦してしまったこともあった。

画像 ちょっとしたポイントのぶれがミスにつながることもある

 他ハードでの「ウイイレ」はまた別の方向に進んでいくことと思うが、Wiiでの「ウイイレ」は初作品にしていきなりWiiでの正解を引き当ててしまったかのようだ。この路線でのさらなる進化を期待したい。ただプレイしていて気になったのは、常にWiiリモコンによるポインティングを意識していなければならないので、右腕が少々疲れるということ。これはプレイヤーそれぞれが工夫して楽にできるようにしているかもしれないが(筆者としてはなるべく低い位置でポイントできるようにセンサーバーの位置を低くしてみたりした)、従来のコントローラ操作と比べれば、明らかに腕への負担はある。そんなに大きな問題ではないが、長時間の連戦時には少し休憩を入れるなど、各自の配慮は必要だろう。

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[仗桐安,ITmedia]

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