レビュー
2008年03月12日 00時00分 更新

「ソーマブリンガー」レビュー:

自由なカスタマイズと軽快な戦闘アクションをDSで――3人で冒険できる“協力”アクションRPG (1/3)

「ソーマブリンガー」は気軽に遊べるアクションRPG。7人×6クラスから自分の分身を選び、多彩な武器を装備し、バラエティに富んだアビリティを自由につけはずしできるカスタマイズが楽しい。プレイはサクサク、やり込みもバッチリ。魅力的な主人公たちが「ソーマ」を巡って壮大な冒険に旅立つ。3人によるマルチプレイも楽しい良作RPGだ。

任天堂の新作RPGは、デザインも音楽もしっかりと作られた新機軸タイトル

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 任天堂が放つ新作「ソーマブリンガー」は、仲間と協力しながら成長していく“協力アクションRPG”だ。任天堂から世界観、キャラ、システムなどが全くの新規であるRPGが出るのは久しぶりのこと。加えて、本作の開発を手がけるモノリスソフトは、「ゼノサーガ」シリーズや「バテン・カイトス」シリーズなどのRPGを作ってきた会社なので、本作に期待を寄せていたユーザーも多いかもしれない。

 本作の舞台は「トルヴェール」という架空の世界だ。トルヴェールは「ソーマ」というエネルギーによってバランスが保たれている。しかしトルヴェールの西に位置する大陸「バルネア」では、ソーマのバランスが崩れたことによって謎の生命体「ビジター」が出現し、各地でビジターによる侵略が行われていた。ビジターを討伐するためにつくられた軍事組織ファズルフに所属する主人公たちは、ソーマに関連する各地の事件を解決していく中で、記憶のない少女イデアと出会い、イデアとともにソーマを巡る謎の核心に近づいていく……。

 本作にはファズルフに所属するヴェルト、アインザッツ、ジャディス、ミラーズ、カデンツァ、フォルテ、グラナーダという7人(のちにイデアも仲間として加わる)の主人公キャラが存在する。いずれも個性的かつ頼もしいキャラクターたちだ。

画像 活発で正義感が強いヴェルト
画像 名前以外の一切の記憶がないイデア
画像 第七中隊の隊長アインザッツ

画像 フランクな性格の副隊長ジャディス
画像 気は短いが仲間思いなミラーズ
画像 無口で理性的なグラナーダ

画像 明るく陽気なフォルテ
画像 温和で優しいカデンツァ

 プレイヤーキャラや敵キャラは3Dポリゴンで表現されているが、背景はあたたかみのあるドット絵で作られている。また、会話イベント中のキャラのアップはアニメ的な2Dで描かれている。個人的な評価ではあるが、本作のキャラデザインはマニアックすぎず、ベタすぎず、絶妙にスッキリと見やすいうえに、興味をそそられるツボを突いている。背景などの描きこみもしっかりしており、要所要所のイベントシーンでは良質のアニメ作品を見ているような感覚を楽しむことができる。このテイストの絵が好きな人ならば、きっと楽しめるはずだ。

画像 街のビジュアルもアニメ的な2Dで描画されており、見やすい
画像画像 敵方や脇役にも魅力的なビジュアルのキャラが多く存在する

画像 ゲームにマッチした音楽が流れれば戦闘時のテンションも高まるというもの

 また、プレイしてみて初めて気がつくこともある。それは本作の音楽が、これまたいいっ! ということ。ファンタジーな世界観における、戦闘、街の中、イベントなどでの印象的な音楽は、ドラマチックな演出を彩る重要な要素だ。本作の音楽担当は、スーパーファミコンの大作RPG「クロノ・トリガー」で作曲家デビューした光田康典氏。その後数々のRPG作品で独特の音楽を展開してきた氏の手腕は、本作でもいかんなく発揮されている。本作のプレイを盛り上げる演出のひとつとして、作品にかなり貢献していると言っていいだろう。

クラス、アビリティ、武器、アイテム……。自由に選んでカスタマイズ

 キャラがいい、ビジュアルがいい、音楽がいい、と評してきたが、では本作のゲームとしての面白さはどうなのだろうか。本作をプレイする際には、まずキャラメイキングをする必要がある。このメイキングの作業がまた、なかなか楽しくも悩ましいものなのだ。

画像 ソーマを解放するファズルフの面々。常にともに行動する仲間たちだ

 前述したように本作でプレイヤーキャラとして選べるのはファズルフに所属する7人だ。7人からプレイヤーキャラを選ぶというだけでも迷うのに、さらにプレイヤーは6つのクラス(職業)からいずれかを選択しなくてはならない。クラスにはそれぞれ種類があり、それぞれ装備できる武器、得意武器やステータス数値が異なる。以下を参照してほしい。

クラスの種類 特徴
バトラス 近接攻撃が得意
コーアス 聖魔法支援が得意
ダークス 暗黒魔法が得意
ガンナス 遠隔攻撃が得意
カンプス 格闘攻撃が得意
ゾーマス 魔法攻撃が得意

 キャラを選びクラスを選んだらCP(キャラクターポイント)を腕力、魔力、体力、器用さのいずれかに割り振って、いよいよ冒険の始まりとなる。ちなみにどのキャラを選んでも物語の内容はほぼ同じなので(肝心なイベント時には全員が揃って会話を繰り広げる)、その点はご安心いただきたい。

 さまざまな職業につけるタイプのオンラインRPGに近い感覚でキャラとクラスを選べるわけだが、一度決めてしまったら変えることはできない。ちなみに筆者は、主人公チームの中心人物であるヴェルトで近接攻撃型のバトラス、そして武器は片手剣という、おそらく最もオーソドックスな選択をしてみた。バトラスは両手武器や二刀武器の扱いも得意だし、それらを装備して戦うことも可能なのだが、片手剣使用にもこだわってみた。

画像画像 プレイ中のカメラは1から5まで5種類あり、ズームの倍率が違う。近すぎれば見づらいし、遠ければ迫力に欠ける。個人的には3くらいがちょうどいい感じだった。カメラはプレイ中に自由に変更できる

 プレイが始まると、ファズルフの有する母艦「シルトクレーテ」の乗務員であるマートルから操作方法を教わることになる。段階的に覚える要素が追加されていくので安心だ。

 本作には大きく分けて会話エリアとバトルエリアがあり、バトルエリアでの操作は、十字ボタンで移動し、Aボタンで基本攻撃だ。主人公チームはイデアを含めて8人いるわけだが、バトルエリアでは自キャラを含めて3人で戦闘を行うことになる。あとの2人はAIで動いており、マートルに話しかけることで部隊編成(同行する2人の選択、作戦の変更など)が可能だ。

画像画像 誰を連れていくかはプレイヤー次第。危なげなく進みたい場合は、回復が得意なキャラを1人はいれておきたい

 フィールド上を移動しているとそのまま敵にエンカウントする。敵との間合いを計りながら、攻撃を与えていこう。敵にうまくダメージを蓄積していくとブレイクという現象が起きる。アビリティによって敵をのけぞらせるなどのエフェクトがかかり、与えるダメージも増大するチャンスが訪れるのだ。さらに「S(スーパー)ブレイク」では敵の攻撃を打ち消したうえでブレイク効果も発動し、有利に戦闘を展開できるようになる。積極的に狙っていこう。

画像画像 ブレイクとSブレイクで一気にダメージを叩き込め

画像 ボス戦に突入!
画像 ちなみに、一度戦ったボスとの再戦も可能。その際はボスがモノクロで表現される

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[仗桐安,ITmedia]

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