レビュー
2008年04月09日 00時00分 更新

「モンスターハンターポータブル 2nd G」レビュー:

狩りのお祭り、ここに開催!――“G”のハンターライフは最高にグレート (1/2)

みなさん、回復薬グレート飲んでますか。こんがり肉食べてますか。というわけで「モンスターハンターポータブル 2nd G」です。前作からあらゆる面でボリュームアップ、バージョンアップしてます。これはもう、本当にお祭りなのです。

PSPで大ヒットした前作から約1年。狩猟アクションはG級の世界へ

 全国のハンターのみなさん、お待たせしました。ついにPSPのモンハンで“G級”クエストが解禁されました! ひゃっほぅ!

 というわけで、今日もどこかで密林や砂漠や樹海で狩りにいそしむ人々が、日本全国にいることだろう。ある時は鮮やかな立ち回りでモンスターを翻弄(ほんろう)して狩猟に成功し、またある時は回復の手段がなくなっても果敢にモンスターに挑み、あえなく力尽きて苦い涙を飲んでいることだろう。ある時はオトモアイルーを引き連れて1人と1匹で狩りに出かけ、またある時は仲間たちと集まり、4人で大型モンスターに立ち向かっていることだろう。今日もどこかでハンティング、明日もあさっても狩猟狩猟。電車の中でもトイレの中でも狩りに次ぐ狩りの連続……。そんな日々を送っている人が大勢いることと思う。

 カプコンのPSP用ソフト「モンスターハンターポータブル 2nd G」は、狩猟アクションゲーム「モンスターハンター」シリーズの最新作。昨年2月に発売された「モンスターハンターポータブル 2nd」(以下、MHP2nd)のバージョンアップ版と言える内容になっている。

 プレイステーション 2で初代「モンスターハンター」が発売されたのが2004年3月のこと。さまざまな武器を使い、大きなモンスターを狩猟する。狩猟したモンスターから手に入れた素材でより強力な武器や防具を生産し、さらなる手ごわいモンスターに挑む。ネットワーク機能を利用して最大4人で同時に狩りに行ける。プレイヤーキャラにレベルの概念はなく、装備の強さとスキル、プレイヤーの知識とテクニック、チームワークで難局を切り抜けていく。そんなゲーム性やシステムが注目を浴び、人気を博したタイトルだ。

画像 新たなるG級クエストでは、どんなモンスターが登場するのか……!?

 そして「モンスターハンター」発売の約10カ月後、2005年1月に「モンスターハンターG」が発売された。「モンスターハンター」をベースにしつつも、新たに双剣という武器が追加され、装備品の増加、“G”級(より難しい)クエストの解放、大型モンスターの亜種(色違いで手に入る素材も違う)が登場するなど、大幅なバージョンアップが施されたのだった。

 今回も大ヒットした前作「MHP2nd」に“G”がついたことから分かるように、「MHP2nd」をベースにしつつも、あらゆるところでバージョンアップ、ボリュームアップが図られている。完全なる新作というわけではないが、単なる追加版、廉価版、ファンディスクというわけでもない。「MHP2nd」を愛してやまない人たちをさらなる狩猟の世界に引き込み、今までプレイしたことがない人が、今からでも十分すぎるくらいにハマることができる……そんな強烈な求心力を持つ内容に仕上がっている。さあ狩人よ、来たれ。いざ“G”の世界へ!

ここが変わったよ“2nd”と“2nd G”

 本作は「MHP2nd」をベースにしているので、基本的なシステムや片手剣、ランス、ボウガンなどの各武器の操作、プレイヤーキャラが居をかまえるポッケ村の外観などは変わらないし、PSPのアドホックモードを利用した最大4人でのプレイについても勝手はほぼ同じだと言っていい。

 加えて「MHP2nd」をプレイしたセーブデータがメモリースティックにあれば、本作にデータを引き継ぐこともできる。データ引き継ぎ時には名前は変えられないが、プレイヤーキャラの性別を変えることができる。ほぼすべての武器、防具、アイテムやクエストクリア数、狩猟数などのデータがそのまま引き継がれる上に「MHP2nd」でクリアしたクエストはクリア済みの状態になるので、「MHP2nd」をやり込んでいた人ならば、ほぼ前作の状態から始めることもできる。

画像 ポッケ村の人たちは相変わらず元気そうだ。しかし村の内外にはそこかしこにG級な変化がある

 「MHP2nd」をやりつくした状態で引き継げるのなら、じゃあ本作では何をやればいいのか? もちろん、その先にG級の世界が広がっているわけだ。「MHP2nd」では最大4人で行ける集会所でのクエストに、下位と上位という2つの段階があった。もちろん上位の方がより難しく、モンスターも強い。その分手に入る素材も豪華で、より強い武器や防具が作れるようになっている。わかりやすく難易度で表現すれば下位がイージー、上位がノーマル、そして今回新たに追加されたG級がハードという位置付けになる。

 そうなると、今まで使っていた武器や防具で楽勝だったモンスターも1段階パワーアップし、今までの装備では苦戦するようになる。“もっと強い武器が、もっと強い防具が欲しいっ!”。「MHP2nd」をやり込んだ人でも、本作をプレイすれば心からそう思うはずだ。ということは、そう、武器や防具ももちろんバッチリがっつり追加されているのだ。武器の数はなんと「MHP2nd」の約2倍。「MHP2nd」では強化の最終段階まで達していた武器にさらにその先があったり、全く見たこともない聞いたこともない武器も多く存在する。ファンならその名前や性能を見るだけでも心が躍るのではないだろうか。

 防具に関しては新たに“X”シリーズと“Z”シリーズが存在する。「MHP2nd」の上位で手に入る防具にはクックS、クックUなどの名前がついた“S”シリーズ、“U”シリーズがあり、防御力や発動スキルの優秀な防具としてハンターたちに愛用されてきた。今回登場した“X”や“Z”は、“S”や“U”よりも防御力が優秀なことはもちろん、スキルについてもさらにバリエーション豊かに組み合わせ自在になっており、防具の組み合わせによる発動スキルやおしゃれの自由度がぐんと広がった。

 集会所で受注できるクエストには難易度の高いG級クエストが追加されたわけだが、村で受注できるクエストも増加した。「MHP2nd」では集会所の下位クエストにあたる村長クエストがあった。本作では集会所の上位に相当するネコートさん(謎のネコ型キャラ)クエストが追加されているので、1人プレイでの楽しみも大いに増えたと言っていい。

画像 なじみのモンスターも新しい動きでハンターを悩ませる。油断禁物!

 本作でのボリュームアップはまだまだたくさんある。完全な新モンスターであるナルガクルガや「MHP2nd」には存在しなかったヒプノックやヤマツカミの襲来、そして既存モンスターの新たな亜種モンスターの存在が確認されたり、慣れ親しんだモンスターに新しい動きが追加されるなど、狩猟しがいのある新要素が盛り沢山。もっと言えば「モンスターハンター ポータブル」でハンターたちが走り抜けた砂漠や火山などのマップが(「MHP2nd」では一新されたため行けなくなったのだが)旧砂漠、旧火山という名称で復活した点も初代からのファンとしては大変うれしい。めまいしそうなほどにプレイヤーを楽しませる要素がギッシリ詰め込まれている。本作のコンセプトに“お祭り感”というワードがあるようだが、まさにこれはモンスターハンター祭り、モンハンの祭典だ! とプレイしながら何度も興奮してしまった。

 特に全くの新要素の1つであるナルガクルガは、最初の遭遇時にものすごくテンションが上がってしまった。「モンスターハンター」で初めてリオレウスに遭遇した時のような、「MHP2nd」で初めてティガレックスと対峙した時のような、恐怖と高揚感と緊張感を味わうことができた。生態や動きの分からないモンスターを見極めようとして立ち回るのは「モンスターハンター」シリーズの醍醐味と言ってもいい。ヤマツカミやヒプノックも既存のタイトルでのそれらとはまた違った動きをしていたり、攻略方法が違っていたりするので、おそらく古くからのファンでも新鮮にプレイできることと思う。

画像 「MHP2nd」経験者なら、このロードの速さに涙すら浮かべるかもしれない……。本当にいい時代になったものです

 また、アイテム関連の使い勝手が飛躍的に向上した点こそが、本作で最も評価すべき改良点だと筆者は思っている。この点については関連記事を参照していただければ幸いだ。とにかく便利に、とにかくユーザーフレンドリーに、操作まわり、システムまわりが確実な進化を遂げている。メディアインストールによるロードの劇的な速度向上もすばらしい。PSPに挿しているメモリースティックに580MB以上の空きが必要だが、一度インストールしてBGロード(「MHP2nd」にもあったロードを速くする設定)とともにONにしておけば、エリア移動時のロードが明らかに速くなる。本作の便利さ、ロードの速さに慣れてしまうと、もう「MHP2nd」には戻れなくなるだろう。開発陣に拍手を送りたいナイスなバージョンアップだ。

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[仗桐安,ITmedia]

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