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2008年04月21日 13時59分 更新

「逆転検事」最新映像も! 「逆転裁判」の名場面がオーケストラで蘇った「逆転裁判 特別法廷2008」イベントリポート

4月20日、都内にて開催された「逆転裁判」シリーズ初のオーケストラコンサート「逆転裁判 特別法廷2008」。新作「逆転検事」の最新情報や、型破りな趣向の数々など、サプライズ要素満載のユニークなイベントとなった。

まずは「逆転検事」について

 「逆転裁判」シリーズの名曲を、東京フィルハーモニー交響楽団による生演奏でつづった初のイベント「逆転裁判 特別法廷2008 オーケストラコンサート」が4月20日、都内の新宿文化センターにて開催された。

 イベントは発表会とコンサートの二部構成となっており、「NEW逆転 NOT裁判プロジェクト新作発表会」と題した第一部では、先日発表されたばかりのシリーズ最新作「逆転検事」について、あらためてお披露目が行われた形となった。

 イベントの冒頭では、シリーズプロデューサーの松川美苗氏が登壇し、訪れたファンに向けて「今日はオーケストラのすばらしい調べに乗せて、『逆転裁判』シリーズの名場面・名バトルをお楽しみください。これまでの『逆転裁判』と、これからの『逆転検事』。過去と未来がつながる、特別法廷を開廷させていただきます」と挨拶。続けて最新作のプロデューサーを務める江城元秀氏と、ディレクターの山崎剛氏、キャラクターデザインの岩元辰郎氏がステージに登場し、次回作「逆転検事」についてさまざまなトークを繰り広げていった。

wk_080421gyakusai01.jpg シリーズプロデューサーの松川美苗氏
wk_080421gyakusai02.jpg 「逆転検事」開発チームの3人。左から、岩元辰郎氏、山崎剛氏、江城元秀氏

 最初に、なぜ御剣を主人公にしようと思ったのかについて、江城氏は「『逆転裁判3』のベストプライス版を製作している時に、検事側をテーマとした企画を思いついたんです。それでディレクターの山崎と企画を煮詰めていくうちに、やはり適任は御剣しかいないだろうと」と説明。結果、御剣検事となって事件現場のムジュンを暴いていく「逆転検事」の構想ができあがったのだと言う。

 またここで、スクリーンには本邦初公開となるキャラクターのイラストおよび、事件現場のラフイラストが映し出された。キャラクターの方は、ミニスカートに唐草模様のベスト、首にはマフラーという、ちょっと変わった服装の少女。詳細についてはまだ明かせないとのことだったが、カギの形をしたかんざしや、足袋のようにも見えるブーツなど、その服装にはいくつかのポイントが見て取れ、一体どんな活躍をしてくれるのか、今から楽しみなキャラクターとなりそうだ。

 一方、事件現場の方では、なぜかプールサイドでイルカに事情聴取をする御剣のイラストが……。現場に残った足跡、ぐったりと座るタイホくん、背後で曲芸をしているシャチなど、こちらもツッコミ所満載で、公開されると同時に、会場からはどっと笑いが起こっていた。山崎氏によれば、「今作では法廷シーンが存在せず、事件現場が主な舞台となります。とは言えもちろん現場で情報を集めた後は、容疑者との熱い駆け引き、バトルを体験していただますのでお楽しみに」とのこと。登場するキャラクターの方も、岩元氏と相談しながら、例によって“濃い”面々ができあがりつつあるとのことだった。

wk_080421gyakusai03.jpg 今回初公開となった新キャラクター。「キーとなるポイントは絞ってシンプルに。そのかわり絞ったポイントは最大限誇張する」という、岩元氏のこだわりが見て取れる
wk_080421gyakusai04.jpg 同じく初公開となった事件現場のラフイラスト。いろいろ突っ込みたいが、やはり最大の違和感は「大まじめにイルカに事情聴取している御剣」か!?

wk_080421gyakusai05.jpg 応援に駆けつけた、タレントの南明奈さん。この日の服装は、御剣と並んで大好きな“千尋さん”をイメージしたものだとか

 さらに開発陣のトークに続いては、タレントの“アッキーナ”こと南明奈さんがスペシャルゲストとして登場。「逆転裁判4」の発売日には、特典のヘッドフォンが欲しくて、朝からゲームショップに並んだという南さんだったが、この日も黒のスーツにストール、首には勾玉という「千尋さんファッション」で登場し、自らの「逆転裁判」好きをアピールしていた。中でも御剣検事のファンだという南さんは、発表会後に行われた囲み取材でも「次回はカッコいい御剣検事が主役ということで、やっぱり気になりますね」と興味津々。しかし「現実に御剣検事のような人がいたら?」と聞かれると、「口調が怖いので、実際にいたらちょっと怖いかも(笑)。でも見ている分には大好きです」と苦笑していた。

第2部はオーケストラコンサート

wk_080421gyakusai06.jpg 音と映像の両面から楽しめたコンサート。ステージ上部の巨大スクリーンでは、楽曲に合わせた映像が常に流れていた

 続く第二部では、いよいよ東京フィルハーモニー交響楽団によるオーケストラコンサートが行われた。

 通常のコンサートと違ったのは、演奏中、常にステージ上部のスクリーンに、曲に合わせたゲーム映像が映し出されていた点。音と映像の両面からシリーズの名場面を振り返る――というユニークな趣向で、訪れたファンたちを楽しませてくれていた。また曲の合間には、裁判長や成歩堂、御剣といったおなじみのキャラクターたちが、演奏される楽曲にちなんだ「法廷バトル」を展開。もちろん内容についても、この日のために書き下ろされた完全オリジナルとなっており、シリーズファンには何よりの“おみやげ”となっていたようだった。

 また8曲目の「恋するギターのセレナード」では、「逆転裁判4」のゲーム中、ある事件の重要なカギとなった同曲を、同じくゲーム中の登場人物・ラミロアに扮した歌手の霜月はるかさんが実際に歌ってくれるというサプライズも。さらに演奏後には、本ベントの編曲を担当した作曲家の岩垂徳行氏、そして「逆転裁判」シリーズの総合監督・脚本家としておなじみの巧舟氏も加わり、3人によるちょっとしたトークライブも繰り広げられた。


wk_080421gyakusai07.jpg 途中には、巧舟氏らによるミニトークも。巧氏はこのあと自ら指揮もとり、来場客を驚かせていた

 霜月さんは、「ワタシも皆さんと同じくシリーズのファンで、あの“恋するギターのセレナード”が実際に歌になって、しかもそれを私が歌うなんてびっくりしました」と、今回ラミロア役として起用されたことについて本当に驚いていた様子。また同曲の作曲を担当した巧氏に至っては、「もともとゲーム用に作った曲だったのに、まさかこうして歌っていただけるとは……ホントにスイマセン」と、感動よりも恐縮の方が先立ってしまっていたようだった。

 巧氏は退場後も、「大江戸剣士トノサマン」の指揮としてふたたび登場するなど、その多芸ぶりを披露。最後までサプライズイベント満載の、なんとも「逆転裁判」らしい型破りなコンサートだったが、気付けば2時間のプログラムはあっという間に終了。演奏が終わった後もしばらくファンの拍手は鳴り止まず、イベントは大盛況のうちに幕を閉じたのだった。

 過去、東京ゲームショウで同じく「特別法廷」と題したミニイベントが行われたことはあったが、本格的な会場を借り切ってのイベントは「逆転裁判」シリーズでは今回が初となる。しかし実際に参加してみて、その満足度は予想以上のものだった。東京フィルハーモニー交響楽団による見事な演奏もさることながら、音楽と映像の両面からシリーズを振り返るという趣向や、また数々のサプライズイベントなど、型破りではあれど、とにかくユーザーを楽しませたい――という心意気に満ちた内容は、まさに「逆転裁判」シリーズならでは。今回のチケットは10分ほどで完売してしまったとのことで、残念ながら参加できなかった人も多いと思われるが、ぜひ「第2回」が開催されることを願いつつ、今はひとまず次回作「逆転検事」の完成を楽しみに待ってほしい。

【コンサートプログラム】
1:王泥喜 法介 新章開廷
2:逆転裁判1〜3 法廷組曲
3:芝九蔵虎ノ助〜スウィンギン・ゼニトラ
4:ゴドー〜珈琲は闇色の薫り
5:大いなる復活〜御剣怜侍
6:逆転裁判4 法廷組曲
7:悪漢組曲
8:恋するギターのセレナード
9:綾里真宵〜逆転姉妹のテーマ
10:逆転裁判3 エンディング
11:大江戸戦士トノサマン(アンコール)
12:成歩堂龍一 〜異議あり!(アンコール)
wk_080421gyakusai08.jpg 会場外には、これまでのシリーズで使用されたイラストの展示コーナーも。展示されていたイラストは、後ほど来場者に抽選でプレゼントされた
wk_080421gyakusai09.jpg 併設されていた物販コーナーも大盛況。貴重な「逆転裁判」グッズを求めて、イベント後は多くのファンが行列を作っていた
wk_080421gyakusai10.jpg 会場で公開されていた「逆転検事」のプロモーション映像。法廷を飛び出し、新たな事件とムジュンに挑む、御剣の姿が描かれている

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[池谷勇人,ITmedia]

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