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これがないとゲームが作れない!? 3Dグラフィックツールの世界最大手、Autodesk(オートデスク)ってなんだ? (1/2)

「オートデスクなしではゲームが作れない」とは果たしてどういうことなのか? 3Dのモデリングツールを掌握したオートデスクのキーパーソン、ハゲティ氏のインタビューを交えて紹介したい。

wk_090216art01.jpg 米国Yahoo!の新CEOキャロル・バーツ氏

 米国Yahoo!は今年1月13日、キャロル・バーツ氏をCEO(最高経営責任者)および取締役委員会メンバーに任命したことを発表した。マイクロソフトとの買収交渉やGoogleとのオンライン広告事業での提携などが相次いで決裂するなど、このところ明るい話題が少ない米国Yahoo!にとって、今後バーツCEOによる新体制での巻き返しに期待が集まるところだ。

 このバーツ氏が以前会長を務めていたのがオートデスク(Autodesk)社。多くのメディアでは「CADソフトウェアおよびサービス企業」などとサラッと紹介されるに留まっていたが、そもそも+D Games読者のみなさんはオートデスクをご存知だろうか?

 残念ながら、筆者のPCにはオートデスクのソフトは1本も入っていない。しかし、米国Yahoo!のCEOを輩出するほどの企業なのだから、これは知らないでは済まされないだろう。今回は「知る人ぞ知る」という表現がピッタリなオートデスクを紹介する。なぜなら、このオートデスク、日本のゲーム産業とも密接に関わっているからだ。

「オートデスクなしではゲームが作れない」

 「確かに“CADソフトのベンダー”とだけ紹介されるのは、少し寂しい気がしますね」――そう語るのはオートデスクの日本法人オートデスクの広報を担当するマーケティングPRマネージャー・安田佳世子氏。今年で創業27年になる同社は、長年「AutoCAD」という企業ユースの設計用ソフトウェアを100カ国以上に販売しており、現在でも建築、土木、製造などの分野で高いシェアを誇っている。

wk_090216art08.jpgwk_090216art09.jpg AutoCADで出力した3Dモデル

  一方で近年同社のもうひとつの顔として大きなポジションを占めるようになったのが「ゲーム用開発ツール」、具体的には「Maya」「3ds Max」「XSI」などの3Dグラフィックツールおよび「MotionBuilder」「Mudbox」などその関連ツールだ。これらソフトウェアの立ち位置・重要性は、ゲーム開発者に聞けばすぐに分かる。

wk_090216art02.jpg イースマイル コンシューマー開発事業部第4開発室 チーフ・グラフィックデザイナー 熊倉賢一氏

 「仮にオートデスクのソフトが何かの拍子に使えなくなると、現在だと多くのプロジェクトがしばらく頓挫しちゃうでしょうね」――。そう語るのは30年近くにわたってゲームの開発に携わってきたグラフィックデザイナーの熊倉賢一氏。氏は現在、多くのゲーム開発者が在籍しゲームメーカーの要請に応じてプロの開発者を派遣する企業、イースマイル(東京・日本橋)に籍を置くいわばプロ中のプロである。

 「現在オートデスクが販売しているMaya、Max、Softimageといった3Dのモデリングツールは、もともと別々の会社が販売しているライバル製品でした。プロユースではこの3つでシェアを分け合っていたのですが、買収の結果3つ全部がオートデスクに集まったんです。このため3Dゲームのグラフィックに携わっている人間なら、ほぼ100%がオートデスクのソフトを使い、3つのうちのいずれかを得意としているというような状況です」(熊倉氏)。

ゲーム開発に用いられるオートデスクの主要ソフトウェア5つ

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「Autodesk Maya」(通称Maya)

3Dモデリング/アニメーション/レンダリング/ビジュアルエフェクトソリューション。ハイエンドな統合型だが、採用企業側でさらにカスタマイズされるケースも多い。比較的歴史があり、任天堂やスクウェア・エニックス、SCEなどで採用される他、映画やCMなどの大規模プロジェクトでの採用実績も豊富。


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「Autodesk 3ds Max」(通称Max)

3Dモデリング/アニメーション/レンダリング/ビジュアルエフェクトソリューション。機能的にはMayaに似ているが、プラグインが多数用意されているのが特徴。この柔軟性が支持されてか、大手のみならず中堅の実力派ディベロッパーにも支持者が多い。セガやフロム・ソフトウェアの製品や、映画「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版」などでも使用されている。


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「Softimage XSI」(通称ソフトイマージュ)

3Dモデリング/アニメーション/レンダリング/ビジュアルエフェクトソリューション。統合型でかつては上記2製品(とくにMaya)のライバルだったが、昨年11月Softimageが買収され、Autodeskの傘下に加わった。学習用にXSI Mod Tool(無料)が用意されているので、興味がある方はどうぞ。


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「Autodesk MotionBuilder」

リアルタイム3Dアニメーションソフトウェア。3Dキャラクターの動き(アニメーション)をリアルタイムで確認しながら設定していけるため、とくにキャラ数やモーションが膨大なタイトルで効果を発揮する。Mayaや3ds Maxでのモデリング作業と並行して行えるようファイルの親和性も高められている。


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Autodesk Mudbox

3Dスカルプトテクスチャペイントソフトウェア。彫刻や粘土をこねるような直感的な作業でモデリングを行うツール。これに合わせて彩色するようにテクスチャを作ることもできる。アナログな感覚を落とし込みやすいため習得にかかる期間が比較的短く、また人体やリアルなクリーチャーを作成する際にも効果的だ。


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