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日々是遊戯:携帯可能な無線LANアクセスポイント「どこでもWi-Fi」をDS、PSPで試す

ウィルコムが3月5日よりリリースする、携帯無線LANアクセスポイント「どこでもWi-Fi」。今回、発売前の実機を触ってみた感想をお届けしてみたい。

回線速度はちょっと物足りないが、ゲームには問題なし

 以前このコーナーでも紹介した(記事はこちら)、ウィルコムの携帯無線LANアクセスポイント「どこでもWi-Fi」が、いよいよ3月5日から販売開始となる。

 見た目はただの真っ白な箱だが、これでもW-SIMカードを内蔵したれっきとしたウィルコム端末。通話やメールといった機能こそないものの、これさえあれば、いつでも好きな時に、好きな場所で無線LANが利用できるようになるというスグレモノだ。例えばこれを使えば、出先でニンテンドーDSのWi-Fi対戦を楽しんだり、PSPでWebサイトを閲覧したりできるようになる。他にもノートPCやスマートフォンなど、無線LAN機能のある機器ならほぼすべて、この「どこでもWi-Fi」の恩恵を受けることが可能だ。今回は発売前の実機をお借りすることができたので、ニンテンドーDSやPSPで実際に利用してみた感想をお届けしてみたい。

wk_090227hibikore01.jpg ボタン類は側面にまとまっている。と言っても、電源とAOSSボタンくらいしかないが
wk_090227hibikore02.jpg 正面から見たところ。大きさは閉じたDSよりひとまわり小ぶりで、ちょっと厚みがある
wk_090227hibikore03.jpg フタを取るとこんな感じ。中にはeneloopと、W-SIMカードが入るようになっている

 使い方は非常にシンプルで、ボタンらしきものと言えば、電源スイッチと、ワンタッチで無線LAN設定を行ってくれる「AOSSボタン」くらいしか見当たらない。幸い、DSもPSPも「AOSS」による自動設定に対応しているので、ゲーム機側で「AOSSによる設定」を選べばいい。あとはどこでもWi-Fi側のAOSSボタンをしばらく押しっぱなしにしておくだけで、どちらも問題なく無線LANに接続することができた。もちろん、やや古めのノートPCなどAOSSに対応していないマシンの場合は、SSIDとWEPキーによる手動設定も可能なのでご安心を。

 さて、つながったところで次は実際にゲームで遊んでみた。無線LANとは言っても、ネットワーク自体はウィルコムのPHS回線を介しているため、回線速度はあくまでPHS級(最大204kbps)である。果たしてこのスピードでまともに対戦ができるのか心配だったのだが、結論から言えば、まったく問題はなかった。ちょうど手元にあった「テトリスDS」「マリオカートDS」の2タイトルでは、体感できるような遅延もなく、快適なWi-Fi対戦を楽しむことができた。考えてみれば、こうしたリアルタイム対戦で重要なのは通信速度よりも往復遅延時間の短さであると言われており(実は通信速度は、数十kbpsもあれば十分)、その点、遅延の少なさをウリとしているPHSは、ADSLなどよりも対戦ゲーム向きと言えるかもしれない。

wk_090227hibikore04.jpg 設定は簡単。DSの場合なら、Wi-Fiコネクション設定から「AOSS」を選び――
wk_090227hibikore05.jpg 画面の指示に従い、「どこでもWi-Fi」側のAOSSボタンを長押しするだけでOK
wk_090227hibikore06.jpg 設定が完了したら、あとはWi-Fi対戦でもブラウザ閲覧でも普通に行える

 ただ、何かコンテンツをダウンロードしたり、Webサイトにアクセスしようとしたりすると、やはりPHS回線ゆえの「遅さ」がネックになってくる。一応、DS&PSP両方のインターネットブラウザで弊誌のトップページを開いてみたが、どちらも完全に表示されるまで2分近くかかるという結果に。あらかじめ画像を読み込まないよう設定しておくなどすれば多少は改善されるが、さすがにどこでも自宅と同じインターネット環境を、というわけにはいかないようだ。なお、回線速度を測定してきたみたところ、筆者の環境では54.414kbpsとなった。大体の目安としては、テキスト中心のシンプルなサイトならまったく問題ないが、画像が多いサイトを開こうとすると、途端にストレスがたまるレベル、といったところだろう。

wk_090227hibikore07.jpg DSiのブラウザでITmedia +D Gamesを表示。通信速度はやはりちょっと物足りない
wk_090227hibikore08.jpg PSPのブラウザももちろん利用できる。PlayStation Storeもこのとおり
wk_090227hibikore09.jpg 特にこれといったメリットはないが、一応PS3(無線LAN内蔵モデル)もつながります

 製品には標準でeneloop(単三)4本が付属し、公式サイトのQ&Aによれば、動作時間は約2時間50分とされている。筆者も何度か試してみたが、大体2時間から3時間の枠内に収まった。普通に外出して、空いた時間などにちょっと遊んで、家に帰ったらまた充電して――といった使い方をする分には十分すぎる時間だろう。これではちょっと物足りない、という人は予備の電池を持って行けばいい。またACアダプタも付属するため、自宅であればバッテリーを気にする必要はない。

 最後に気になるのが価格だが、あくまでW-SIM内蔵の通信端末という扱いであるため、購入する際にはウィルコムとの契約が必要な点に注意しよう。一括払いの場合2万8800円+月額料金となるが、W-VALUE割引+新つなぎ放題プランを利用すれば、新規契約の場合は頭金4800円+月々1980円で使い放題となる。使い放題のプランとしてはかなり安い部類に入るが、そこは機能のシンプルさや、通信速度とのトレードオフといったところだろう。

 以上、ざっくりと見てみたが、個人的な印象としては「使い方次第」。通信速度を考えると必然的に使えるシチュエーションも限られてくるため、利用する際には「どこでも『マジックアカデミーDS』で対戦したい」「遅くてもいいから、どこでも無線LANにつながる環境が欲しい」といった明確な目的があった方がいいだろう。とは言え「肝心な時に限ってアクセスポイントがない」「アクセスポイントを探して移動するのが面倒」といった無線LANの不便さをピンポイントで補ってくれるツールとしては無二のもので、そこに価値を見いだせるなら、検討してみる価値は十分にありそうだ。


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