和田アキ子も登場!? 「MGS3」注目のコラボ発表

2004年11月25日

　コナミは本日（11月25日），都内にてPS2「METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER」の完成披露会を開催した。

　会場となったのは，美しい東京の夜景が見渡せる六本木ヒルズ・40階。入り口でスネークとワニ（!?）の等身大フィギュアが出迎え，その奥には各種ポスターがズラリと並び，訪れた関係者たちの足を止めていた。もちろん，できたてほやほやの「MGS3」の試遊台も設置されていたのだ。

　しかも「MGS3」に友情出演している（オシャレをした）ピポサルも現れ，自分で記名をして会場入り。こうして関係者が揃った17時30分，いよいよ完成披露会がスタートした。

　まず挨拶したのは，コナミのゲームソフト事業本部長である北上一三氏とSCEの久多良木健氏。特に久多良木氏は，「1ファンとしてこの場にいられることにドキドキしています。小島監督にまずはおめでとう，そしてありがとうと言いたい」と開発チームの労をねぎらった。

　拍手に迎えられて登場した小島監督は，今回のMGS3について「生き抜く喜びを味わえるゲーム」と紹介。「今はコンビニもあって，携帯電話やネットでリアルタイムに自分が欲しい情報を得られる時代だけど，一方で生きる覇気がなくなった。『MGS3』では，自然の中で捕食し，怪我を治しながら困難を克服することを通して『生き抜く喜び』を味わえるように制作した」とMGS3について語る。

　そのために用意されたのが，「1960年代という新しい時代設定」「ジャングルという舞台」「サバイバルのシステム」だ。特に「サバイバルのシステム」は，ワニや蛇などジャングルに生息する動植物を食べるフードキャプチャーをはじめ，敵から身を隠すカムフラージュ，銃弾を受けたり骨折したりした箇所を適切な処置をすることにより治癒するキュアシステムなどで楽しむことができる。

　ちなみに小島監督によると，「スネークに弓矢は64本まで刺さります（笑）。そのままエンディングを迎えると，ちょっとカッコ良いことになるかも」という。挑戦してみる!

　次に注目したいのが，「MGS3」の楽曲やデザイン面，そしてエンディング。全体の楽曲は「ザ・ロック」「アルマゲドン」で有名なハリー・グレッグソン＝ウィリアムズ氏が，そしてオープニング映像は「ミッション・インポッシブル」などで活躍するカイル・クーパー氏が手掛けている。

　秘密が隠されているのはオープニング映像のほうで，「今回の映像はコントローラでいじれるインタラクティブなものになっています」（小島監督）。「普通に見るのもいいけど，せっかく1年間の時間をかけてじっくり制作しているので，ぜひ触って動かして欲しいですね」とコメントしてくれたぞ。

「MGS3」全体のデザインに関しては，アートディレクターの新川洋司氏から「60年代の雰囲気を出すのが大変だった……」というため息にも似たコメントが飛び出す場面も。「'71年生まれの僕にとって，60年代はある意味ファンタジー（笑）。ちょっと退色した感じで，黄色みを出して，全体的にエフェクトをかけて……と，苦労しましたが，その甲斐あってイイ画面になっていると思います」。

　英国の人気ロックバンドSTARSAILORが歌うエンディングも「泣ける。というか，スタッフみんな泣いていました」（小島監督）というほどピッタリだという。ぜひこちらも注目しておきたい。

　次いで明らかになったのは，ゲームの中や外でさまざまに展開されるコラボレーション展開だ。TGSで既にピポサルとのコラボレーションが，さらに新川氏のイラストが北村監督の「ゴジラ FINAL WARS」で起用されていることが発表されているが，今回はこのほかゲーム内にアイテムとして登場するものなどが明らかにされた。

　まずはMGSシリーズお馴染み（!?）になりつつある雑誌やグラビアとのコラボ。毎回きれいなお姉さんが登場してくれるこの企画だが，今回はsabraガールズが「心の補給物資として（笑）」（小島監督）そのナイスバディをゲーム中で披露してくれるという。

　しかもこのsabra，敵兵にとってもお楽しみとなるようで，sabraを放り投げて敵兵を夢中にさせ，その脇をコッソリ通り過ぎる……なんてこともできるとか。覚えておくといいかも。

　スネークのお腹を満たしてくれるアイテムとして登場するのは，大塚製薬のバランス栄養食，カロリーメイト。なんでもスネークはチョコ味が好きだそうで，会場では「うまい！」と満足げに食べるスネークの姿が映し出されていた（笑）。北村監督の「ゴジラFINAL WARS」もゲーム中に登場するのでお楽しみに。

　そして，何よりも会場をビックリさせたのは，あの和田アキ子さんとのコラボレーション。音楽を担当した日比野氏たっての願いで実現したもので，なんとMGS3のオープニングテーマ“スネークイーター”の日本語版を和田さんが歌っている。

　ちなみに和田さんが歌う日本語版オープニングテーマは，予約特典で付くCD「-THE FIRST BITE-」でしか聴くことができない。CDは数がなくなり次第終了となるので，欲しい人は予約して手に入れた方がよさそうだ。

　注目のこれからのプロモーション展開も発表。12月11日から放映されるCMはゲーム画面主体のものと，ドラマ仕立てのものの2種類が用意されており，関東，関西，名古屋，福岡，北海道などで放映される。

　特に来場者に大ウケとなっていたのがドラマ仕立てのCM。サラリーマン風の男の人が，ジャングルでワニと格闘し，洗濯し，アイロンをかけながらサバイバルする……という内容で，撮影はタイのジャングル（車で4時間かかるところだとか）でかなり過酷なものとなったそう。しかしCMではそんなことは微塵にも感じさせない作りで，見ている関係者からも絶えず笑い声が聴こえるほど。最後のオチも「プッ」という笑いが思わず出てしまう楽しいものになっている。

　さらに，小島監督とワニキャップガールたちが12月16〜19日に関東・関西を練り歩く計画も明らかに！　詳細な場所は明らかにされなかったが，街中でみかけたらぜひ声をかけてみよう。

　このほかにも会場では，テーマソングの生ライブや，ゲームにちなんだワニ＆ヘビ＆カエル料理も振る舞われ，関係者を魅了していたのだ。

　小島監督は最後に「『MGS3』は今まで培ってきた10年間のノウハウをすべてつぎ込んだゲーム。三部作の完結編として気合いをこめて作りました。自分で言うのもなんですが，最高のものに仕上がっていると思いますので，ぜひ買って楽しんで下さい！」とメッセージを贈り，完成披露会を締めていた。スネークに始まり，スネークに終わる最高の「メタルギアソリッド」が楽しめるまであと少し，ぜひ予約して発売を待っていよう。

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