1998年11月24日

ピカチュウ来年も劇場に登場

世界を舞台にポケモン大活躍

 東宝らは11月24日,劇場アニメ「ポケットモンスター」第2弾を'99年夏休みに公開すると発表した。

 今年の夏休みに公開された劇場版「ポケットモンスター」は,配給収入41億円,観客動員数600万人を記録する大ヒットとなったことは記憶に新しい。今回,制作が明らかにされた「劇場版ポケットモンスター 幻のポケモンX爆誕(仮題)」(同時上映・ピカチュウたんけんたい)は,制作費も前回の2倍に当たる7億円となった。

 アニメでピカチュウの声を担当する大谷育江さんが司会を務めた発表会において,監督・湯山邦彦氏は,「制作費がアップした分,コンピュータグラフィックなどに力を入れたい」と意気込みを語った。湯山監督は,「ただ,ポケモンは親子映画ということを忘れずに,”だれにでも楽しめる”ものにしなければヒット作にはなり得ない」としている。次いで東宝の専務取締役・西野文男氏が,「タイタニックや,前作のポケモンで,国内の映画業界が活性化している。このポケモン第2弾も大ヒットを狙う」と話し,成功を予感させた。

「劇場版ポケットモンスター 幻のポケモンX爆誕(仮題)」は,TV版では見ることができない幻のポケモンが活躍する大スペクタル(?)となりそう。そして,詳細が徐々に明らかにされていく,謎のポケモン「X」とは? ……というのがストーリー。「X」の声を担当する山寺宏一氏が,今回大谷さんとともに司会を務めていた。

 また,同時上映の「ピカチュウたんけんたい」にナレーターとして出演する,さとう珠緒さんも記者会見に出席。「人気作品に参加できて嬉しい。早く作品創りに取り組みたい」とやる気満々。主人公の少年・サトシやTV版の主題歌も歌う,声優の松本梨香さんも壇上に立ち,「子どもたちが待っていてくれる。みんなにもっと会いされるポケモンにしていきたい」と話していたぞ。さすが,主人公!

 気になるゲームなど,ほかのメディアのポケモンとのストーリーなどの関係だが,「都合のため」(笑)明らかにされなかった。しかし技術面では,この夏NINTENDO 64で発売された「ポケモンスタジアム」のCGが今回の映画でも何らかの形で参考にされるもようだ。

 また,TV版アニメが米国でも高視聴率を記録し,カナダやオーストラリアでも人気を得ているほか,アジア圏でも放映がスタートしたことや,欧州でも放映の検討がされていることなどもこの日発表された。ワールドワイドで活躍するピカチュウに今後も注目していきたい。

[原 毅彦,ITmedia]

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