1998年11月25日

セガやぴえろなどが出展

「第9回ライセンスフェア」開幕

 11月25日,東京・青山TEPIAにおいて,著作権や知的所有権の理解を深め,キャラクターなどの活用の機会を広げることを目的とした展示会「第9回 ライセンスフェア」が開幕した。主催はライセンスフェア実行委員会。27日まで。

 出展社は,電通,東宝,セガ・エンタープライゼス,ぴえろプロジェクトなど13社。それぞれのブースでは,各社が著作権を持つキャラクターを紹介。実際にグッズ化されているものなどを展示していた。今後,各著作物を製品化してくれる企業などにアピールすることも同フェアでは大きな意味を持つ。

 東宝では,着ぐるみのゴジラがお出迎え。ゲームやおもちゃなどが展示され,米国ゴジラも追ってグッズ化されそう。ゴジラ以外には「クレクレタコラ」にも力を入れていきたいという。

 ゲームメーカーでは,セガブースが目立った。「ソニック」グッズが並び,見るだけで楽しい。展示説明員は,「ソニックはどうしてもセガの企業キャラクターのイメージが強かったが,今後はもっとオープンな存在にしていきたい」としている。今回Dreamcastもブースに設置され,「ソニックアドベンチャー」の高速で奇麗な画面がデモで流されていたが,来場者も足を止めて見ていた。近いうちにいろんな企業から,ソニック製品が登場するかも?

 等身大フィギュアなど「サクラ大戦」のグッズも展示されていた。専門ショップまでできた「サクラ」人気は健在。カードから扇子に万年筆……。既に関連グッズなどを出している企業が最も多い素材になっている。著作権元がコンパイルから移行した「ぷよぷよ」の展示も力が入っていたぞ! Dreamcastの「ぷよぷよ〜ん」のデモも流していた。

 今回の同社ブースで,最も話題だったのが「がんばれ!湯川専務」関連。キャラクター製品など,実際にセガさんの専務だけに今後どういった展開になるか未知数だが……。

 セガ以外にゲームメーカーでは,レイ・アップも出展していたぞ。12月にプレイステーション用アクションとして発売予定の「ジグザグボール」の映像を流していた。子どもや女子高生にも人気になりそうなキャラクターがたくさん出るだけに,グッズ展開が楽しみだね。

 ほかにもレイ・アップ専属のデザイナーのイラストが飾られていた,今すぐトレカになりそうな女の子たちや,置物にしたいのほほんとした動物など,来場した企業の方が注目していたようだ。

 また,アニメ制作会社・スタジオぴえろ作品のキャラクターのライセンス管理などを行っている,ぴえろプロジェクトも出展。

 スタジオぴえろは,「魔法少女」シリーズで知られているが,今フェアの目玉は,スタジオぴえろが来年アニメ化する「ミクロマン」。タカラの男の子向け人形「ミクロマン」だ。アニメ化に伴い著作権の管理などをぴえろプロジェクトが行うことになったもの。本家タカラのサポート範囲外のオモチャや文房具などが登場するか? 僕の世代には涙ものの「魔法少女」のグッズ類も,より多様化してほしいっス。

 ほかにもユニークでかわいいキャラクターたちが,各社ブースで見ることができた。もちろん,フェアのテーマでもある,ライセンスビジネスや著作権について分かりやすく説明したパネルなども来場者は真剣に見入っていたぞ。

[原 毅彦,ITmedia]

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