パリンは考古学者のパパとママがいる普通の女の子。

　両親は遺跡の発掘のためいつも世界中を飛び回っていて，今回の発掘旅行の間，パリンはおじいちゃんの家に預けられることに。

　おじいちゃんが暮らしている街・ティース。

■パリンはティースという街に預けられることになった。

■おじいちゃんは優しいけれど，子どもがいない……。

　初めてやってきたその街で，パリンは遊び相手になってくれる子どもを探したんだけど，出稼ぎの鉱山労働者が多いその街には，同年代の子どもは一人もいなかった。

　がっかりしていたパリンは，あるとき，街で犬に吠えられていた小さな女の子を助けるのだった。

　ティースにやって来て，初めてできたお友だち。

「姉たま」と慕ってくれるその子とすっかり仲良くなったんだけど，その子はちょっと変わっていて……。

　いつもと同じ街角で，見知らぬ壁の片隅に不思議な穴を見付けたら，くぐってみたいと思いませんか？

　きっとだれもが，一度は夢見たはずの物語。