スクウェア・エニックス，今後のオンライン戦略を発表

　発表会に先立ち，挨拶をしたスクウェア・エニックス代表取締役の和田氏は，「今回の発表会は，スクウェア・エニックスのオンライン戦略を全面展開するスタートだ」と挨拶。「FF　XI」をはじめとして，PS2，PC，モバイルの3プラットフォームにわたって展開する同社のオンライン戦略について，順を追って説明した。

　まず和田氏は，同社のオンラインタイトルのうち，PS2，PCともに多くのユーザーを抱える「ファイナルファンタジー　XI」について今後の展開を発表した。

　和田氏によると，今後同タイトルの中で「高ランクミッション」「“くつろいで座る”などのモーションの追加」「Player vs　Player」などの機能を実装する。

　また，北米にてWindous版を10月に発売，日本のユーザーと同じワールドで遊べるようになるというぞ。

　和田氏いわく，「『FF XI』に関しては今後も注力して運営を行っていく方針」とのこと。世界と同じワールドで遊べる「FF　XI」，今後も期待したい。

　さらに和田氏は，PS2BB用ソフト2タイトルを新たに発表！タイトルは「アンブロシア　オデッセイ」「フロントミッション　オンライン」だ。

　2タイトルのうち，完全オリジナルとなる「アンブロシア オデッセイ」のジャンルは，アクションRPG。オンラインのほか，スタンドローンでも遊ぶことができるというぞ。流されたムービーからは，中世欧州の雰囲気が伝わってきたほか，和田氏からは「ストーリー・ダンジョンが自動生成」「経験が共有できる」などのキーワードが明らかにされた。βテストは2004年春には開始される，とのことなのでぜひ期待しよう。

　もうひとつの「フロントミッション オンライン」は，ロボットアクションとして人気の「フロントミッション」オンライン版。傭兵部隊「キャニオンクロウ」がハフマン島を駆け巡っていた時代が舞台となる。

　プレイヤーはOCU，USNどちらかの陣営に付き，ヴァンツァーに乗り込む。こちらはWindows版もリリースされる予定で，βテストは2004年春を計画している。

　どちらもPlayonlineに対応し，各ゲームのコミュニティ，またはゲーム間のコミュニティなどもサポートしていく予定。スクウェア・エニックスの斎藤氏によると「今後は携帯電話で（FF　XIの）栽培が楽しめたり，フレンドリストをチェックしたり……ということも考えている」とのこと。ますます便利になるPlayonline，今後の動向も要チェックだ。

　このほかにも発表会では，Windows用「ジャンクメタル」も発表された！

　この「ジャンクメタル」は，“ジャンクメタル”と呼ばれるロボットに乗って，機械生命体やほかのプレイヤーとの戦闘を繰り広げる3Dロボットアクション。集団戦闘，だまし討ちなんでもあり，プレイヤーvsプレイヤー至上主義の硬派な対戦ゲームとなる。

　特徴は，450以上のパーツ，300種類以上のソフトウェア，3種類のOS……と，自機をカスタマイズする要素が豊富に用意されいていること。現在最終調整中で，近々オープンβが開始される予定というぞ。

　会場ではこのほか，先日発表されたばかりのFOMA向けドラクエ，FFなどのムービーも流された。会場を訪れたSCEの佐伯氏は，「今後，この分野が爆発的に成長するためには，ハードの価格を真剣に検討する必要があると思う」とコメント。SCEとスクウェア・エニックスの強力タッグでオンラインを展開していく姿勢を見せていた。

　最後に「スクウェア・エニックスとして，自信を持ってオンライン分野に注力して行きたい」と力強い言葉で発表会を締めた和田氏。これから展開する同社のオンラインタイトルを，ぜひ期待して待っていよう。

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