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USBカードリーダ

 近年では,デジタルカメラの普及もありスマートメディアやコンパクトフラッシュカードなどのメディアを読み書きする機会が増えている。そこで活躍するのがカードリーダだ。

 ここではUSBカードリーダを使ってスマートメディアやコンパクトフラッシュを読み書きする方法を解説する。

LinuxがサポートするUSBカードドライブ
 実は,LinuxがサポートするUSBカードドライブはそれほど多くはなく,一般的に出回っているWindowsやMacOSで動作するUSBカードドライブのすべてが動作するわけではない(たとえばPart1冒頭で紹介したEPSONのPM-790PTは,カードドライブも備えたプリンタだが,このカードドライブ部はLinuxでは利用できなかった)。

 Linuxで動作する条件としては,USB Mass Storageに対応されたUSBカードドライブでなければならない。USB Mass Storageとは,汎用的なストレージデバイスのことを指す。

 USB Mass Storageに対応しているUSBカードドライブの場合,WindowsMe/2000以降,またはMacOS9以降であればデバイスドライバをインストールすることなく利用可能だ。

 そのためLinuxで動作するかの指針としてはまず,そのUSBカードドライブがWindowsMe/2000以降やMacOS9以降で,専用のデバイスドライバをインストールするかどうかが見極めるポイントである。もし専用のデバイスドライバをインストールする必要があれば,まずLinuxでは動作しないと思って間違いない。

 今回は,USBカードリーダとしてハギワラシスコムFlashGate mini for CompactFlash写真3)を利用した。この製品はパッケージにUSB Mass Storage準拠と明記されており,Linuxでの動作が期待できる。

写真3■FlashGate mini for CompactFlash
photo03

 結論からいうと,接続してみたところ問題なく動作し,Linux上で利用できることが確認できた。では,その過程を紹介していこう。

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