この特集のトップページへ
> Windows 2000 Professional インストール攻略
インストール方法の選択
Windows 2000 Professionalをインストールする方法には，
(1)CD-ROMからインストールプログラムを実行する方法，
(2)セットアップ用フロッピーディスクとCD-ROMを利用する方法，
(3)CD-ROMブートによりインストールプログラムを実行する方法，
(4)ネットワークからインストールする方法，
という4種類がある。インストールに先立ち，どの方法でインストールするかを決め，必要であればそのための準備を整える。
なお，Windows 2000 Professionalのインストール方法については，Windows 2000 ProfessionalのCD-ROMに収録されている\SETUPTXT\SRV3.TXTファイルに詳しく説明されている。インストールに先立って，必ず参照してほしい。
(1)CD-ROMからインストールプログラムを実行する方法
CD-ROMドライブを認識可能なMS-DOSかWindowsを起動してCD-ROMを挿入し，インストールプログラムを実行する方法である。この方法は，MS-DOSまたはWindows 3.1，Windows 95，Windows 98，Windows NT 4.0を起動させた状態でWindows 2000 Professionalのインストールプログラムを起動させたいときに使用する。セットアップに利用するプログラムは，Table 3のとおりである。
Table 3 使用するインストールプログラム| 使用中のオペレーティングシステム | 使用するインストールプログラム |
| MS-DOS，Windows 3.x | WINNT.EXE |
| Windows NT 4.0，Windows 95，Windows 98 | WINNT32.EXE |
(2)セットアップ用フロッピーディスクとCD-ROMを利用する方法
Windows NT Workstation 4.0と同様に，Windows 2000 Professionalの製品版にはCD-ROMとセットアップ用のフロッピーディスク（全部で4枚）の両方が添付されるものと思われる。
Windows 2000 Professionalを新規にインストールするには，まず，1枚目のセットアップ用フロッピーディスクをフロッピーディスクドライブに挿入し，コンピュータをリセットする。次に，画面の指示に従って残りのフロッピーディスクとCD-ROMを入れ替えてゆくと，新規インストールか修復セットアップかを選択する画面が表示され，インストールが始まる。新規インストールするときには，この方法をお勧めする。
なお，RC2ではセットアップ用フロッピーディスクが用意されていないため，CD-ROMの\BOOTDISKフォルダに格納されているプログラムを利用して，セットアップ用フロッピーディスクを作成しなければならない。AT互換機の場合，次のようにMAKEBT32.EXEを実行し，セットアップ用フロッピーディスクを作成する。NEC PC-9821シリーズの場合は，\BOOTDISK\nec98フォルダに存在するMAKEBT32.EXEを利用しなければならないので，注意してほしい。
R:\BOOTDISK> MAKEBT32.EXE A:
Windows 2000 Professionalのセットアップ用フロッピーディスクをWindows NT以外のオペレーティングシステムで作成するのであれば，同じフォルダに存在するMAKEBOOT.EXEを実行する（実行形式は，MAKEBT32.EXEと変わらない。NEC PC-9821シリーズであれば，\BOOTDISK\nec98フォルダに存在するプログラムを利用することも同じである）。
なお，Windows NT 4.0のブートフロッピーを作成するためのコマンドである“WINNT32.EXE /ox”および“WINNT.EXE /ox”はサポートされていないので，注意してほしい。
(3)CD-ROMブートによりインストールプログラムを実行する方法
インストール対象となるコンピュータがEl Torito互換仕様のCD-ROMドライブをサポートしており，コンピュータのBIOSでCD-ROMブート機能が有効に設定されているのであれば，CD-ROMから直接インストールプログラムを起動してWindows 2000 Professionalをインストールすることができる。
CD-ROMブートを利用するためには，コンピュータを起動させ，画面に［Press any key to CD boot.］と表示されたタイミングで，何かキーを押す。すると，セットアッププログラムが起動し，セットアップに必要なファイルがハードディスクにコピーされ，ファイルのコピーが終了するのに伴ってコンピュータが再起動される。つまり，Windows 2000 ProfessionalのセットアップCD-ROMがCD-ROMドライブに入れっぱなしになっていても，そのまま放置すればハードディスクから起動する仕組みになっている。
(4)ネットワークからインストールする方法
ネットワークで共有された別のコンピュータ上の共有フォルダから，WINNT.EXEかWINNT32.EXEを実行する（Table 3）。ネットワーク経由でインストールする場合には，別のコンピュータ上のCD-ROMドライブ，またはCD-ROMのイメージをコピーしたフォルダを，あらかじめ共有設定しておかなければならない。共有フォルダを公開するネットワークは，Microsoftネットワーク以外でもかまわない（たとえばNetWareネットワークなど）。
 前のページへ |
インストールの準備 4/4 |  次のページへ |
