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» 2007年08月31日 12時00分 UPDATE

5分で絶対に分かる:5分で絶対に分かるERP (2/6)

[鍋野敬一郎,@IT]

1分 − ERP登場の背景とIT技術の発展

 ERPは1990年前半に登場し、欧米より日本市場に入ってきました。日本企業へのERP普及とその成功導入を目的とした団体であるERP研究推進フォーラムでは、「ERPとは、経営資源の観点から企業全体を統合的に管理し、経営の効率化を図る手法で、多くは統合業務パッケージの意味」と説明されています。

 ERPパッケージは、2006年度には約1000億円のライセンス出荷となり、企業における普及率も約4割に達したといわれています(欧米では7割以上)。最大手はERP老舗のドイツSAPで、1992年にクライアントサーバ型の業務アプリケーションとしてSAP R/3をリリースしました(エスエーピー アールスリー:R/3のRはrealtimeであり前身のメインフレーム版のR/2に続くという意味で“3”となった)。

 ERPパッケージは、従来の業務アプリケーションが個々の企業の仕様で手作りされていたのに対して、汎用的なアプリケーションをクライアントサーバ型のシステム上で稼働させる点が非常に評価され、市場に登場してわずか10年余りで企業の基幹系システムの主流となりました。

 ERPの導入効果としてよく挙げられるのは、部門間にまたがる情報の共有、全社レベルで情報を統合管理することによる経営資源の最適化、短期間、低コストでのシステム構築などが挙げられます。また、ERPは特に会計機能に優れていることから大手企業で会計を中心に導入され、これを中心として販売、購買、生産などに横展開されてきました(図2、3)。

r9image02.jpg 図2:ERP上では、すべての業務データが連携している(クリックで拡大)
r9image03.jpg 図3:国内におけるERPの歴史と、ERP売上高の推移(クリックで拡大)

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