5分で絶対に分かるグリーンIT5分で絶対に分かる(4/6 ページ)

» 2008年03月21日 12時00分 公開
[長谷川 長一,@IT]

3分−ITにおけるエコとは

 IT機器の製造・破棄の段階において、電力消費量や産業廃棄物を削減することも重要です。

 もちろん、これは機器メーカーの責務であり、ユーザー企業が直接コントロールできるものではありません。しかし、環境に配慮したメーカーの製品を優先して選択するという調達ルールを採用することで、一般企業も間接的に貢献できるでしょう。

 ユーザーがより直接的にコントロールできる要素は、IT機器稼働における電力消費量の削減です。IT機器の稼働に必要な電力は意外と大きく、非製造業企業では項目別電力消費の最大の要素となることが通常です。

 特に、データセンターにおける電力消費量、および、発熱の削減は、いままであまり真剣に検討されてこなかったことが多く、企業がグリーンITの取り組みを行う上で重要な要素となります。

ALT 図3:データセンターにおけるエコ

 データセンターのグリーン化・省電力化は、電源・冷却などの施設面での効率化と、サーバやストレージなどのデータセンター内機器の消費電力・発熱の削減に大きく分けられます。テクノロジの進化により、設備面でも機器面でも電力効率性は大きく向上しています。

 また、データセンターの空気の流れを再検討するだけでも、冷却効率を大きく向上でき、結果的に電力消費量を削減できるケースも多いのです。

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