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コミュニティ部門
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話題の2ちゃんねるが堂々1位
Yahoo!掲示板は3位に後退
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民事訴訟や閉鎖騒動などで話題の「2ちゃんねる」が初ノミネートで堂々の1位を獲得。特徴が出せなかったYahoo!掲示板は連続1位の座を明け渡し、ショッピングサイト併設の楽天広場にも抜かれた。
「ハッキング」から「今晩のおかず」までを手広くカバーする
2ちゃんねる
www.2ch.net
裁判、オークションでの売り出し、不正アクセスの逮捕者など2001年も話題を呼ぶことが多かった。2002年はどんな話題がここから生まれるのだろうか？ 経営難を理由に2ちゃんねるが売りに出された。オークションサイトのBIDDERSに出品され、高額な値段がついたが、結局はひろゆきの「ネタ」だった
初心者でもカンタンホームページ
楽天広場
plaza.rakuten.co.jp
ショッピングサイト「楽天」が提供するコミュニティサービス。無料でホームページを作成し、プロフィール、日記、お気に入りリンクを公開したり、掲示板やお手紙機能でコミュニケーションが図れる。プロフィールにはデジカメ画像をアップロードすることも可能だ。また、作成したホームページは楽天フリマオークションと連動しているから、ホームページを見て気に入った相手とは商品の売買までできるのだ
個性が打ち出せなかった定番掲示板
Yahoo!掲示板
messages.yahoo.co.jp
Yahoo! JAPANが提供する掲示板。IDを取得するところが、1位になった2ちゃんねるとは違う。手続きの面倒さをユーザーが嫌ったのかも。また、ニュース関連の情報では、米国の同時多発テロ事件のときなどは、2ちゃんねるの速報性や情報量に勝てなかった。サービス面で目立った改良もなかったためか、順位を落とした。しかし、Yahoo!の他のサービスとの連携は進んでおり、人気は続いている
ニュース速報から政治、経済、学問、スポーツなど広範囲をカバーする巨大匿名掲示板の2ちゃんねるが、前回1位だったYahoo!掲示板を抑えた。
2ちゃんねるの2001年最大の話題について、西村氏は「日本生命との裁判」をあげる。日本生命が同社や同社社員に対して誹謗中傷があったとして掲示板削除の仮処分申請を行ったのだが、「裁判に負けて2ちゃんねる閉鎖か!?」と、ユーザーの大きな関心となった。さらにオークションサイト「BIDDERS」上で2ちゃんねる競売にかけたこともあった。「ネタでした」と本人は軽く笑うが、かねてより資金難がささやかれていたこともあり本気でサービス停止を心配するユーザーも多かった。
日々のニュースについても活発な議論がされている。9月米国テロ事件の際も、テレビで得られる情報が少ない中、盛んな情報交換がされた。その中で2001年の2ちゃんねるを象徴したのは“テッシー”こと、手嶋龍一・NHKワシントン支局長の話題。連日、不眠不休でときにはとちりながらもテロ事件を伝えるテッシーを応援する書き込みが増え、「NHK手嶋支局長の体調を見守るスレッド」まで生まれた。結果、手嶋支局長の奮闘ぶりが新聞・雑誌等にも取り上げられ、2ちゃんねるがニュースの送り手になったのだ。
すでに一掲示板の範疇を超え、独自の文化や流行を形成し始めた2ちゃんねる。何が起こるか予測がつかない。
| 識者の声 |
豊かになった現代、余った時間を何に使うのか？
「ほかにやることはないのか？」「オマエモナー」
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2ちゃんねるの1位は予想通りです。よくも悪くも自由度の高さと敷居の低さは卓越しています。基本的に悪口がメインという、日本にしかない非常に特徴的なサイトですね。ただ、悪口、誹謗中傷ばかりというのも問題です。匿名掲示板で人の悪口ばかり言うのも「お前はそれしか楽しいことがないのか？」となりますからね。2001年、出会い系サイトは人気を落としたようです。数々の事件があったのも要因ですが、それ以前に面倒くささにユーザーが気づいたのではないでしょうか？会うまでに時間がかかりすぎますし、事前に相手の外見がわからないという致命的な欠点（笑）があります。それなら合コンや街頭ナンパに出た方がいい、となるでしょう。
一般的に社会が成熟すると、余った時間をどう使うかで苦労します。社会学では「目標のアノミー」と呼ぶ、エネルギーがあるけれども、何に向けていいかわからない状態です。そういう方々にとって2ちゃんねるは最大の暇つぶしなんですね。人生にはほかにいろいろ楽しいことがあるわけで、「ほかにやることはないのか？」と言いたいところです。「オマエモナー」って反論されるんでしょうけど（笑）。
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東京都立大助教授（社会学）
宮台真司氏
著書に「野獣系でいこう」（朝日新聞）など
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