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ビジネスと金融部門
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オンライン金融取引も定着
Yahoo!ファイナンスが定番に
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株式市場は低調だが、インターネットを使ったオンライントレードは着実に普及している。またネットバンキングも広がってきた。そうした中で、Yahoo!ファイナンスが3年連続のトップを獲得。
株価チャート機能が充実
Yahoo!ファイナンス
quote.yahoo.co.jp
株価情報では最長で83年以降の株価データ、多彩なチャート機能など、ますます充実。使いやすく、奥も深いというのが同サイトの魅力。今後は生活金融情報も充実へ
個人投資家にも役立つ情報を満載
帝国データバンク
www.tdb.co.jp
99年以来、3年連続で2位を維持した信用調査会社大手、帝国データバンクのサイト。企業の倒産速報や倒産集計データは定評のあるところ。倒産速報だけでなく、同社独自の調査レポートも掲載されており、個人投資家にとっては役に立つ情報が満載だ。「COSMOSNET2000」というサービスは有料だが、決算書の分析や負債状況の推定など、専門的な情報も提供してくれる。本格的な投資家には貴重なデータだろう
就職・転職・アルバイト情報
Yahoo!求人情報
employment.yahoo.co.jp
初ノミネートながら3位にランクインしたYahoo!求人情報は新卒学生のための就職情報や社会人の転職情報、およびアルバイト情報を掲載している。社会人にとっては情報会社8社から提供された1万件近い転職情報があり、ポータルサイト的存在となっている。転職情報とアルバイト情報は毎日更新されており、求職者には便利だ。新卒学生にとっても、もはやネットは必須。ここには企業情報だけでなく、専門家による就職相談室もある
市況・企業・経済情報から株価データまで金融ポータルとして定番の地位を確立したYahoo!ファイナンスは、3年連続でトップを獲得した。ヤフーの担当プロデューサー小林秀樹氏は「プロからビギナーの方まで幅広い層に受け入れていただけるコンテンツとナビゲーションの仕組みを追求してきたことが、支持をいただけた理由ではないでしょうか」と語る。
Yahoo!ファイナンスは国内外の経済・金融情報を幅広く扱っているが、やはり株価検索の利用率が圧倒的に高い。2000年末からは銘柄別に最長で83年以降(銘柄による)の時系列データも一覧で見ることができるようになり、投資家から評価されている。20 01年には、複数の銘柄や株価指数を同一チャート上で比較できる「比較チャート」も登場した。
また株式関連情報では、銘柄別の掲示板も人気だ。プロもアマも参加してさまざまな情報が投稿されており、いつも盛況だ。
小林氏は「格好よくいえば情報の民主化です。マスメディアだけではなく、企業から配信される生の情報や一般ユーザーからの投稿など、多角的な情報を集められるのが、Yahoo!ファイナンスのよさです」と語る。
今後の展開としては、マネープランニングなどを含めた「生活金融」の情報も充実させていき、「より多くのユーザーにアクセスしてもらいたい」(小林氏)という。本当の金融ポータルを目指して、さらに進化していくようだ。
識者の声 |
個人投資家のツールとしてしっかり定着
今後はブロードバンドのIRへの活用を
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このランキングをざっと見て、まず感じるのは、個人投資家の皆さんが株式投資のため、実用的にサイトを活用しているな、ということです。とくに2位に帝国データバンクが入っているのを見ると、ヘビーユーザーがかなりいるようですね。帝国データバンクは財務評価などに強いのですが、これらの情報は有料ですから、もし、情報におカネを払うという文化が根付き始めたのならすばらしいことだと思います。
また証券会社のサイトもそれぞれ有用な情報を流しており、ユーザーもそれをわかっているようですね。このほか、NIKKEI NETや日経マネーDIGITALなどからは幅広い経済・金融情報を集めることができ、目的別にうまくサイトを使い分けているなという気がしました。
求人情報も実は株式投資に重要で、企業の動向や業績を分析するのに役立ちます。
今後、ブロードバンド化が進めば大容量の動画なども配信できるのですから、今後は企業も決算説明会や株主総会、あるいは社長からのメッセージをそのまま配信してほしいものです。投資家にとっては生の情報が何より貴重なのですから。
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ソフィアバンク ディレクター
藤沢久美さん
投資信託や金融商品に関するわかりやすい解説で人気
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