Windows XPは、従来のWindowsのよいところだけを受け継いで開発されたOSだ。新しいユーザーインタフェースと安定した動作、高い信頼性を同時に実現している。まずは、Windows XPにするとどんな点がいいのか、いままでのWindowsと何が違うのか、そして何ができるかを見てみよう。
新しいユーザーインタフェース
Windows XPは、スタートボタン、アイコン、「閉じる」ボタンなどがひと回り大きなデザインとなり、クリックしやすくなった。スタートメニューは2列で表示され、左列にはブラウザとメールソフト、最近使ったアプリケーションが自動的に表示される。右列には、マイドキュメント、マイピクチャなどのフォルダと、コントロールパネルなど設定関連のメニューが登録されている。また、各フォルダのウィンドウには、左側に「タスク」という項目が追加され、名前の変更、コピー/削除などの基本操作のほか、フォルダに保存されているデータに応じた各種機能が利用できるようになった。
Windows XPを使用すると、1台のパソコンを家族など複数の人で使い分けることができる。ユーザーごとに設定が保存されるため、デスクトップのデザインやコントロールパネルの設定などを自分好みに変更しても大丈夫。一時的にパソコンの操作をほかのユーザーと交代する場合は、現在使用中のデスクトップを維持した状態のまま、ほかのユーザーのデスクトップに切り替えることが可能だ。また、ユーザーごとに、Windowsにパスワードを設定することもできる。