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Yahoo! Internet Guide 2003年2月号 2003年2月5日(水)
WEB OF THE YEAR 2002 日本のベストサイトはこれだ!

メディア部門
4連覇達成のフジテレビを追って
大接戦を繰り広げた上位4サイト

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テレビ局、出版社、ラジオ局、インターネット放送局などのサイトを集めたこのカテゴリ。ブロードバンドの普及で、ブロードバンドコンテンツの躍進も期待されたが、結果は既存マスメディアの圧勝に終わったようだ。

1
 2位以下とダブルスコアで首位独走
 フジテレビ

 www.fujitv.co.jp

「なんといってもこの賞が一番うれしいんです。ユーザーの投票結果には直接的な重みを感じますから」

と4年連続第1位の喜びを語る石川泰平氏。フジテレビのサイト開設以来、制作の指揮を執ってきた現場のリーダーだ。

「ウチにアクセスされる方々の75%はファミリー、女性層ととらえているんですが、そのニーズに合わせた優しいサイト作りを心がけてきました。そんな努力が報われた思いですね」

 石川氏と両輪となって同部門を支えてきた山本政巳氏は続ける。

「サイトはアパートみたいなもので、悪い住人が1人いると全体の評判が下がる。だから200近い住人=各番組のページに目を配って、訪れる人が楽しめるようにと考えてきました。これからは、さらに気を引き締めていかないと……」

 そんな両氏に2003年に向けての抱負をうかがうと、声を揃えての答えは、

「5連覇です(笑)!」

2
 多チャンネルの楽しみをサポート
 スカイパーフェクTV!

 www.skyperfectv.co.jp

前回、「ほぼ日刊イトイ新聞」に奪われた2位の座を取り返したスカパー。登録者総数は300万人を超え、本年度は大和IRよりインターネットIR・ベスト企業賞も受賞している。なんといってもこのサイトは、約300もの多彩なチャンネルを提供する同社のプログラムを、快適に楽しむためには必須のガイド。その役割を完璧にこなす作りのよさはもちろんだが、登録者の増加が得票にストレートにつながっているようだ。

3
 シンプルで軽快な使い心地が魅力
 Yahoo!テレビ

 tv.yahoo.co.jp

インターネットTVガイドを抜き去って、前回の7位から4ランクアップ。カラフルで情報満載のインターネットTVガイドに対して、必要にして十分な機能に絞られたシンプルなデザインのYahoo!テレビだが、こういったライバルとの差別化が、ユーザーの好みによって得票を分けている。今回の躍進は、その軽快な使い心地を支持するユーザーがより多くの票を投じた結果と思われる。

順位 サイト名 グラフ 投票数
URL
1 フジテレビ 22786
www.fujitv.co.jp
2 スカイパーフェクTV! 10414
www.skyperfectv.co.jp
3 Yahoo!テレビ 10122
tv.yahoo.co.jp
4 日本テレビ 10108
www.ntv.co.jp
5 インターネットTVガイド 7960
www.tvguide.or.jp
6 テレビ朝日 7844
www.tv-asahi.co.jp
7 NHKオンライン 6348
www.nhk.or.jp
8 TBS 5825
www.tbs.co.jp
9 テレビ東京 5460
www.tv-tokyo.co.jp
10 WOWOW 4623
www.wowow.co.jp
11 関西テレビ 4390
www.ktv.co.jp
12 CNN 4278
www.cnn.co.jp
13 ほぼ日刊イトイ新聞 4061
www.1101.com
14 宝島チャンネル 4014
www.takarajimasha.co.jp
15 J-WAVE 3967
www.j-wave.co.jp
16 ニッポン放送 3822
www.1242.com
17 Web現代 3200
kodansha.cplaza.ne.jp
18 テレビ王国 1827
www.so-net.ne.jp/tv
19 ラジ@ 1676
www.radiat.net
20 impress TV 1455
www.impress.tv

テレビは瞬発力はすごいが持続性がない
ネットは活字文化のよい面を生かしてほしい

 今回のランキングでも、上位を占めているのはテレビ局のサイトですね。どこも自局のドラマやバラエティの情報、女子アナのプロフィールなどを載せている。だからまず、そういった番組の視聴率やアナウンサーの人気が反映されたものなんでしょう。ただ、視聴率全般でいうと勝っているはずの日本テレビが4位だったり、ネットならではの結果はおもしろいかもしれない。

 一番ベーシックな番組表としての機能、これは新聞より見やすく詳しいというアドバンスがあって、若い人の新聞離れとの相関を感じさせられます。

 僕は活字メディアに基礎を置く人間なんで、どうしてもその立場でテレビやネットなど、ほかのメディアを眺めてしまう。たとえば、テレビは“何かを伝える”のではなく、ある“印象”を次々に投げかけるメディアだと思う。僕自身、テレビで話したことの何パーセントも伝わらず、何か漠然とした印象しか残していない、という不満があります。

 だから、たとえば放送カットされた部分や説明の足りない部分をホームページに掲載するなど、局のサイトがフォローしてくれると便利だと思う。しかし、そのこぼれた部分はテレビやネットでは言えない内容だったりするんですね(笑)。そうなると、やはり活字に戻ってきてしまうんですが……。

 でも先日、ネットの力を実感する出来事があったんです。いま僕は、北朝鮮拉致問題への意見広告を、NYタイムズに載せるための募金運動をしています。その告知をいろいろなメディアで行っているんですが、自分のホームページで呼びかけたときの反響が一番大きかった。確かにテレビの瞬発力もすごかったけど、ネットの情報にはジワジワとした持続力があるんですね。結果として、1週間で約2000人から1000万円以上の募金が寄せられました。その後も、小さな子どもから年金生活のお年寄まで、多くの方々からの送金が続いています。

 そんな経験から考えるのは、テレビやラジオ、新聞、雑誌といった既存のメディアとインターネットをうまく連携させる、プロデューサーの必要性ですね。そういう人が現れて、いまのテレビ局サイトのような単なる広報手段ではなく、活字などの他メディアとリンクして、分析や評論性、批評的視点のあるコンテンツ作りから始める。そんな即時性・即応性と内実を併せ持った“何か”が作れれば理想的なんじゃないでしょうか。

 ただ、メールは掲示板のマナーやルールなど、整備・解決していくべき問題も山のようにありますよね。そういう意味でインターネットは、劇的な普及を遂げたいまでも、まだまだ過渡期の、発展途上のメディアです。これからどう育っていくか、僕や読者の皆さんをはじめとする利用者にゆだねられているんだと思う。

識者の声
ジャーナリスト
 有田芳生氏

雑誌編集者などを経て86年よりフリー。90年代はオウム真理教問題を追及し、現在はTVコメンテーターとしても活躍している

www.web-arita.com

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