2003 International CES(Consumer Electronics Show)が、米国・ラスベガスコンベンションセンターにおいて、1月9日〜12日(現地時間)に開催された。CESは毎年この時期に開催される家電、AV機器などの民生用製品に関する総合展示会であるが、近年はIT関連の展示が増え、IT業界にとっても重要なイベントになっている。基調講演の顔ぶれを見ても、マイクロソフト、ソニー、インテルなどIT関連企業が中心だ。
2003 International CESの会場となったラスベガスコンベンションセンター。出展社数は2200超、来場者数は11万人を超える大規模な展示会になった
コンベンションセンターの外には、スマートディスプレイの活用方法を紹介するための家が建てられていた
CES開催の前日夕方に、マイクロソフトのビル・ゲイツ会長兼チーフソフトウェアアーキテクトによる基調講演が行われた。この基調講演での目玉となったのが、2002年のCOMDEXでコンセプトが語られたSPOT(Smart Personal Object Technology)に関する詳細である。SPOTは、FM放送を利用して情報を受け取る小型の.NET端末である。端末ごとに固有のIDが割り当てられ、IDによってどの情報を受信するかが識別され、それぞれのユーザーに必要な情報を配信できる仕組みだ。