IP電話のかけ方は、通常は一般の電話とほとんど変わらない。電話機の受話器を上げ、番号をダイヤルするだけだ。
ただし、電話をかけたときに、IP電話網を使うか、一般加入者網を使うかは、ダイヤルした番号次第。同じIP電話の番号(050番号など)や一般加入電話の番号であれば、IP電話網が使われるが、IP電話が対応していない番号には一般加入者網経由が使われる。
たとえば、110などの3桁番号、0120などのフリーダイヤル、携帯電話(かけられるIP電話事業者もある)などがそうだ。また、「0000」などの特定の番号を事前にダイヤルすることで、意図的に一般加入者網で電話をかけることもできる。
実際に電話をかけたときに、IP電話で電話をかけているのか、それともNTTなどの一般加入者網で電話をかけているのかは、ADSLモデムのランプや音などで判断できる。
ランプの名称や点灯方法はADSLモデムの機種によって異なるが、たとえばSo-net フォンの場合、「VoIP(IP電話)」や「PS TN(一般加入者網)」といったランプがADSLモデムに用意されており、それぞれの回線を利用している場合にランプが点灯する。
So-net フォンの場合、ADSLモデム前面の「Phone」ランプで利用している回線種別を確認可能。IP電話どうしの場合、上下のランプが両方点灯する
また、音で知らせる例として、たとえば、BBフォンの場合、IP電話を利用してかかるときは、呼び出し音の前に「プププ」という音が聞こえる。
BBフォンは、IP電話の場合は右端の「通信」ランプが点灯する