ネット上のP2Pファイル共有ネットワークでは、さまざまな種類のファイルがやり取りされており、非合法なものもけっこうある。その中でもビジネスソフトやDVDなどをコピーしてやり取りされているものは「Warez(ワレズ)」などと呼ばれており、これらはもちろん違法だ。
最近では「社団法人ソフトウェア著作権推進機構」を名乗り、ソフトの不正利用者に対して罰金を要求するというメールも出てきた。口座への振込を要求するタイプのスパムメールと手口は同じだが、身に覚えのあるユーザーとしてはそれを大っぴらにするわけにもいかず、ついダマされてしまうこともあるようだ。
現在のところ社団法人ソフトウェア著作権協会「ACCS」では、そのような形で損害賠償を請求する活動は行っていない。しかし後ろ暗いところがあるからこそ上記のような手口にダマされてしまうわけだし、実際にそのようなソフトを使用している人に対して賠償が請求されたり、逮捕されたりといったことはあり得る。
ソフトは正当な対価を払って使うべきもの。ネットでなら無料で手に入るからといって安易に使うと、いざというときにしっぺ返しを食らうのは自分なのだ。しっかりと対価を支払って、正々堂々とインターネットライフを楽しんでほしい。
ネットの掲示板などでは、日々さまざまな情報が飛び交っているため、ただ眺めているだけでも楽しめる。その中には業界関係者しか知り得ないような早耳情報もあるが、根拠のない憶測、真っ赤なウソなども多い。それらには笑って許せるようなものもあるが、場合によっては他人を傷つけたり、企業に損害を与えたりするケースもあり得る。
たとえば、以前Yahoo! 掲示板で根拠のない風説が流され、とある企業の株価に影響が出たなどという事件があった。また芸能人関係の誹謗中傷に満ちた噂話なども、ネットの場合、驚くべき速度で真偽にかかわらず伝播してしまう。
このような情報は、ときに人を傷つけたり被害を与えたりするので、自分が発信源にならないように注意したい。根拠のない憶測に尾ひれが付いて、いつの間にか都市伝説のように広がってしまうという可能性だってあるのだ。これが個人の問題で済めばまだいいが、風説の流布で訴訟問題に発展したり、自分の参加していた掲示板などのコミュニティが閉鎖に追い込まれてしまうなんてこともあり得ないことではないのだ。