最近ではネットを利用する悪徳業者が増えてきており、個人情報の取り扱いには、かなりの注意が必要となってきた。もちろん電話番号や住所、銀行口座番号といった重要な情報を、不特定多数の人が利用する掲示板などに書き込むのが危険なことはいうまでもない。それが原因でイタズラ電話や、得体の知れない人物が家に押しかけてくるなんてことや、「なりすまし」の原因となることもあり得るのだ。
ホームページや掲示板などにメールアドレスを書き込む場合も、ある程度の覚悟はしておこう。最近の悪徳業者は、ネットを巡回してメールアドレスを自動的に収集するようなソフトを使っているところが多いので、そのような公の場にメールアドレスを公開すると、ダイレクトメールやスパムメールが届きやすくなる。
誕生日の日付をネットショップなどのログインパスワードに設定しているユーザーは、そういったデータの管理にも気をつけたい。もちろんそれ以前に、パスワードをそんなわかりやすい数字にするのは禁物なのだが……。
個人サイトの日記の何気ない記述から個人情報を探られてしまうこともある。自分の誕生日の日付などといったささいな情報でも、その他の個人情報と組み合わされると、悪用される危険が出てくることも
インターネットを見ていると、アンケートを実施しているページがよくある。しかしアンケートは個人情報を集めるための非常に手っ取り早い手段。残念ながら、それを悪用しようという人たちもいるのだ。
とくに注意が必要なのは、何かプレゼントをくれるというページだ。景品やプレゼントをくれるというページは多いが、このようなサイトの場合は当選時の送付先の住所など、さまざまな情報を入力させられる。安い景品につられて応募して、しばらくしたらスパムメールやダイレクトメールが山ほど届くようになった……なんてケースもある。懸賞への応募は、こういったリスクを覚悟したうえで行うべきだ。
また、一見大したことを入力させていないように見えても、意外と情報は漏れるものだ。たとえば最近では郵便番号を入力させるアンケートは多いが、7ケタの郵便番号なら住所をかなり細かいところまで特定できてしまう。また、メールアドレスもスパム業者にとっては重要な情報だ。