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ネットランナー 2002年11月号 2002年10月24日(木)
ベスト・オブ・悪用厳禁ツール

大賞 開発支援寄付金 100万円
2002年のベストツールは
ファイル共有ソフトWinny

 総ノミネート数90以上にも及んだ今回の「ベスト・オブ・悪用厳禁ツール」。並み居る強豪を抑え、栄えある大賞はダウンロード部門のファイル共有ツール「Winny」に決定した。

 Winnyは、特定のサーバに依存せず、高い匿名性を確保しながらユーザー同士で自由にファイル交換を行えるツール。匿名性が高いだけでなく、通信速度に応じて「上流」「下流」という独自の概念のネットワーク空間を構築することで、効率的なファイル検索、転送を可能にしている。

 Winnyの革新的な点はいろいろあるが、ユーザーにとって最大のメリットは、あらかじめ欲しいファイルのキーワードを設定し、Winnyを起動させっぱなしにすることで、自動的にそのキーワードに合致するファイルをダウンロードする機能があるところだろう。これまでのファイル共有ツールは、欲しいファイルを確実に入手するには、PCの前に張り付いている必要があったが、Winnyならば、一晩〜数日放置するだけで(ネットワークに流れているものならば)ほとんどのファイルが手に入る。忙しい現代人にとって、これは何よりのメリットだ。

 しかし、何より素晴らしいのは、作者47氏のすさまじい開発力。ユーザーからの意見を適切にフィードバックし、頻繁にバージョンアップする姿勢には頭が下がる。現在でも十分実用レベルに達しているのに、今後さらにさまざまな機能が追加されるというのだから、最終的にどこまで進化するのか見当も付かない。

 今までにない革新性、すさまじい開発力、将来性すべてにおいて今一番「旬」のソフトであることは間違いない。満場一致でWinnyが選ばれたのも当然の結果だろう。

審査員選評
津田大介
ナプスターの「みんなで好きな曲を共有しようぜ!」的な価値観が大好きだったのでMXはほとんど使わなかった。でも、Winnyはいろいろな意味で理想的なファイル“共有”を実現しており、テクノロジー的にも見るべきところは多い。Winnyが出てきたことで「ネットでの情報流通や著作権そのものを見直す」ことを現実的に考えられるようになった。
純谷吉松
グヌテラの開発者でオピニオンリーダーだったジーン・カン氏は、「ちょっと先の未来、グヌテラとフリーネットのネットワークによって社会は構成される」と言い残して今年6月に自殺した。Winnyは、両方のよい点をきちんと取り入れている未来志向のツールだ。「WinMXの次」と呼ぶだけでは収まり切れない力を持っている。
芝田隆広
これまでのインターネットは、「何でも手に入る」といわれつつも、サーバ容量などの点からおのずと限界があったわけだが、その限界をとっぱらってくれたという意味でファイル共有ツールの登場は革新的だった。そのような歴史的な意味合いからも、大賞がファイル共有ツールの中から選ばれたのは必然だと思う。
高畑浩史
実は、Winnyって遅いイメージがあって敬遠していたが、今回あらためて使ってみると、検索結果が瞬時にドバーっと表示されて驚き。交換相手が途中で切断してもキャッシュ機能のおかげでレジューム相手に事欠かないとか、いいトコのいっぱいあるファイル共有ツールだということが分かった。
darkhorse
P2Pという、今後も画期的であり続けるジャンルにおいてWinnyの功績は非常に大きい。ファイル共有が「ユーザーのしたいことを可能にさせる」ものならば、Winnyこそはユーザーの欲求を最大限満たしてくれる存在に違いない。
ひみっと
WinMXを抑えてファイル共有カテゴリーで金賞を獲得したツールだから、「Winnyが大賞をとるかな」とある程度予測はできた。匿名性、自動ダウンロード機能ほかどれをとってもWinMXに勝るとも劣らない。
nemu
いろいろと話題の多いファイル共有ソフトだが、今最も注目を浴びているソフトWinnyが大賞に輝いた。Winnyは、開発の発端が2ちゃんねるということもあってか、コミュニケーションの場としても非常に発達している。
@ガッテン
「インターネットは無法地帯」とかいわれることもあるけど、「秩序を持った無法」ならいーじゃないか、って気もする。「秩序」と「無法」は矛盾するが、Winnyみたいなツールなら、それが実現できそうだ。
ネットランナー
Winnyが公開されたとき、「これは世界中で使われる日がくるんじゃないだろうか?」と衝撃を受けた。最も先進的で完成度が高いP2Pソフト、Winnyが今後さらに進化、発展していくことをネットランナーは本気で願っている。回線速度を正しく申告し、秩序あるファイル共有コミュニティーを作ろう!
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