また、チャンネル切り替えが素早くできる「周波数シンセサイザーチューニング」や、時間を決めての半身浴に便利な通知機能付きの「カウントダウンタイマー」が新たに装備された。
JIS保護等級6(耐水形)相当の防水機能は、従来モデルと変わらない。これは「いかなる方向から水の直接噴流を受けても内部に水が入らないもの」という防水レベルになる。同社によると「お風呂の使用ではシャワーの水が直接かかっても大丈夫」とあるので、さっそくかけてみた。
スピーカー部分に水がかかると音声がこもり気味になるが、本体を数回振って水滴を落とすと元通りに聞こえるようになった。内部回路に水が浸入するとすれば左側面の各種インタフェース部ぐらいで、そのカバーも潜水艦のハッチのように密閉できるようになっている。万が一、浴槽の中に落としたとしてもすぐに拾い上げれば問題なさそうだ。
購入時に一番気になったのが「お風呂という密閉空間で、室内アンテナだけで果たしてまともにTV視聴ができるのだろうか」という点。某カメラ量販店の売り場担当のおじさんは「心配ないです。バッチリ映りますよ」と太鼓判を押してくれたものの、外部アンテナ端子が潜水艦のハッチに隠されている以上、砂嵐が吹き荒れるだけの単なるオブジェと化す可能性も否定できないのだ。
従来モデルのアンテナは7段階に伸縮するロッドアンテナだったが、新製品では小型でデザイン性に優れたアクティブアンテナに変更された。試しに室内で視聴してみたところ、予想以上のクリアな画質に驚かされた。放送局によって差はあるものの、室内使用ではアンテナの角度を変えずにすべてのアナログ地上波チャンネルを視聴できた。
搭載された4V型TFT液晶ディスプレイは、画素数(12万2980画素、559×220ピクセル)こそ従来モデルと同じだが、おそらく輝度やコントラストなどパネル性能は向上しているのだろう。色再現性も、一昔前のポータブル液晶TVとは雲泥の差だ。
肝心のお風呂での視聴も、さすがに室内よりは受信感度が落ちるものの、アンテナの方向を変えることで全チャンネルが問題なく視聴できた。(筆者の住んでいる地域はわりと受信環境のよい都市部なので、すべての地域で良好なTV受信が可能かは保証できないことを付け加えておく)
昔から長風呂は苦手だった筆者だが、お風呂TVを購入してからというもの毎日30分の半身浴が日課となってしまった。XFERシリーズのように、好みのDVD映画を高画質&ワイヤレスで視聴してみたいという思いもあるが、30分程度の入浴ならその時間にオンエアしているTV番組をボケーと見ている方が筆者の性に合っているようだ。
ところで、半身浴の成果は……。
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