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ロボットのアスレチック大会〜ROBO-ONE Special(5/6 ページ)

» 2004年03月05日 20時56分 公開
[こばやしゆたか,ITmedia]

 第5ブロックはターンテーブル。直径60センチの円盤が25秒で1回程度の速度で回っている。可能なら飛び越えても脇を抜けてもいい。6から7、7から8は3センチの段差。第8ブロックはシーソー。最初は水平だけど、ロボットが9に近い側に行くと、約4度傾くようになっている。ここは必ず上を通過しなければいけない。

 二足歩行ロボットだけど、フィールドの通過はでんぐり返ししながらでもかまわない。なお、途中でフィールドから落ちてしまったら、自力で10センチの高さをはい上がるか、最初からやり直し。

 出場ロボットは11台。

  • SRASH

 両手でパイプにつかまってすべりおり、柱に激突して停止。そこで手を離して転倒しながら着地。しかし、このスポンジにつかまった。一度は立ち上がるのだが、転んでリングアウト、復帰しようとするが果たせず、最初からリトライ。しかしまたも同じ状況になってしまう。最後にはマシントラブルが発生し、途中棄権となってしまった。

映像はこちら(0.8Mバイト)
  • DYNAMIZER

 やはり両手でつかまってパイプをすべり下り、柱に激突して停止。手を離して着地まではSRASHと一緒だ。しかしDYNAMIZERは、このあと倒れながらも前転で、スポンジの上から、ブロック4を斜めに抜けて一気にターンテーブルの手前に立つ。ターンテーブルも前転に抜けようとしたのだけど、わずかに届かず、テーブルのうえに乗っかってしまう。1周回ってきたところで脱出しかけるのだが(このとき会場の「そこだ!}という一体感がよかった)、再度つかまってさらに半周。しかしその位置から、お得意の前転で脱出。1分ほどロスしたものの次のブロックに進んだ。

 6、7の段差は、それぞれ引っかかって転ぶが、そうしながら前に進んでいるとも言える。シーソーにも転んでうつぶせに乗っかる形になった。しかし、そこからはまた前転で脱出。前転していればシーソーの影響もほとんどうけない。見事に9ブロックに立ち上がり、成功!タイムは3分25秒95。

映像はこちら(2.2Mバイト)
  • ブレイバート(あるば〜ど)

 背中に大きなクッションを背負っての登場。ひざを抱えこむような形で、お腹にパイプを挟んだスタイルですべり下りる。やはり柱に激突して停止。身体をほどくとそのままリングの外に落ちてしまう。最初からやり直すが、やはり同様。本来は、柱にあたる前に落ちたいのに、なかなかタイミングがうまくいかないらしい。

 少しマシンの調整(この間も時計は進んでいる)をした後、3度目の挑戦。今度は、柱に落ちる前に、うまく身体をほどくことができ、いい位置に落下。ほっとする会場。

 ところが、そこから動けない。マシンはぴくぴくするだけだ。落下のショックでスポンジの裏側にある基板が外れてしまったらしい。ここでリタイアとなってしまった。

映像はこちら(0.8Mバイト)
  • HAJIME ROBOT

 パイプを右脇の下に挟んですべり下りる。柱に激突するよりも早く下りることはできたが、かなりの速度で下りてきていたので、真下よりもかなり先のほうに落ちてしまう。このため、立ち上がるときにリングアウト。しかし、彼はリトライはせずに、10センチをよじ登るほうを選んだ。最初、柱がジャマをしてうまくあがれなかったのだけど、となりのブロックから上がる(この場合、上がった後で、3ブロックに一度戻らなくてはいけない)ことで、見事によじ登る。ここで1分半ほどのタイムロスがあったが、リトライを選ばなかったことで会場の賞賛を浴びる。さすがリングアウトの鬼だ。

 この後は速い。ターンテーブルは、ものともせずにすたすた上を乗り越えてしまう。足が速いロボットだから、あまり方向に狂いが出る前に向う側に行ってしまえるのだ。段差2つはちゃんと転ぶし、シーソーも前のめりに倒れるけれど、無事ブロック9に到着。立ち上がってゴールだ。タイムは3分45秒65。1分半のロスがあったことを考えるとすばらしい(*6)。

映像はこちら(2.2Mバイト)
  • FZ-3

横を向いた形で、両手でパイプをつかんですべり下りる。やはり柱に激突してしまう。落ちたところから、起き上がろうとするがリングアウト。すぐに最初からやり直すが、全く同じ。4度目の試技で、ついに衝撃に耐えかねたのか、リタイアとなってしまった。

映像はこちら(1.0Mバイト)


*6 ビデオを見直してみたところ、リングアウトもなかったとすると、2分15秒短縮できたことになる。

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