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「赤い色の…!シャアじゃないのか?」――3倍楽しめるDVDプレーヤー(2/2 ページ)

» 2004年03月26日 23時45分 公開
[西坂真人,ITmedia]
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 「タイタニック」や「ロード・オブ・ザ・リング」など、最近では3時間を超える映画も少なくないだけに、あとプラス1時間の余裕が欲しいところだ。もっとも自動車の中で視聴する場合には、12V電源から本体に電力を供給できるシガーライターアダプタが標準で同梱されているのでそれを使えばバッテリー切れの心配はいらない。

多彩な再生フォーマットに対応

 DVD再生は、マルチアングル/マルチスクリーン/マルチ言語ディスプレイ表示/マルチ言語字幕表示/マルチスピード再生/ペアレンタルロック/画質調整など主要な機能はサポート。スクリーンモードは、16対9のワイド画面と4対3の標準画面をボタン1つで選ぶことができる。

 再生フォーマットはDVD-VideoやオーディオCDのほか、CD-R/RWメディアに記録したMP3データにも対応。ディレクトリ構成が画面上に表示されるので、ルート上のデータだけでなくフォルダ内のファイルを再生することもできる。ただし残念ながら、日本語ファイル名の表示はできない。画面上部には、簡単なグラフィックイコライザーも表示される。本体画面を閉じてディスプレイ表示が消えても音楽再生は行えるので、DVD視聴時よりも長時間の駆動が行えるのも便利だ。

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photo 動画ファイル(MPEG-1/2)も直接指定して再生できる
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 また、画像(JPEG)データの閲覧も行える。MP3データと同様にディレクトリ構成が画面上に表示されるのだが、JPEGファイルにカーソルを移動すると、右側のプレビュー画面で画像の確認も行えるのだ。静止画再生はスライドショー形式で行え、再生中は方向キーで画像の回転なども行える。

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利用シーンの中心はドライブ?

 映画の視聴などを終えて感じたのは、思った以上に映像と音声のクオリティが高いということだ。赤いボディに目を奪われがちだが、10ビットのビデオD/Aコンバータや96KHz/24ビットのオーディオD/Aコンバータを搭載するなど、画作り/音作りの面でも堅実な仕事をしているのが分かる。8インチの大型TFT液晶も視認性は非常によい。

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 TVチューナーを非搭載にすることでコンパクト性を確保している点は評価したいが、画質や音質がいいだけにDVD視聴だけに使うのはちょっともったいないと感じる。AV入出力端子を備えているため、付属の専用AVコードを使って外部チューナー(ビデオデッキやBSデジタルなど)を利用するという手もあるが、これではポータブル機の機動性が損なわれてしまう。

photo (C)創通エージェンシー・サンライズ

 車載用シガーソケットアダプターが標準で同梱されている点からみても、自動車内での利用が一番活躍しそうだ。映画などDVDソフトを見るもよし、DVDレコーダーで録画したTV番組を楽しむのもよし、CD-R/RWに焼いたMP3データを再生してジュークボックス感覚で使うもよし、デジカメの画像データを記録したCD-R/RWをアルバム感覚でワイワイ閲覧するもよしと、多彩な再生フォーマット対応によってドライブ時の楽しみも大きく広がる。

 これから訪れる春の行楽シーズン、渋滞必至のゴールデンウィークなどに、3倍楽しめる“赤い彗星”を旅のお供にいかがだろうか。

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